コラム
男女1000人「デート代の割り勘」事情を調査!男性が多く支払う風潮は根強いが、割り勘を望む女性も37%

その昔は「デート代は男性が支払うもの」という風潮が強く、実際にデート代を多く(あるいは全額)支払っていた男性も多かったのではないでしょうか。
しかし時代は変わり、価値観も多様化しています。現代ではどう変化しているのでしょうか。
そこでこの記事では、付き合っているパートナーのいる独身の男女1,000人(男性488人・女性512人)に調査を実施。飲食費や遊興費など、ジャンル別にデート代の支払い配分について聞いてみました。さらに、この支払い配分についてのホンネもまとめています。
本記事で紹介しているデータは、アンケート結果から算出した平均などの値です。
あくまで参考としてご利用ください。
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デート代は男性が支払うべきという風潮に対し男女とも62%が同意派
本調査に入る前に、「デート代は男性が支払うもの」という風潮に対し、皆さんはどう思っているのか聞いてみました。
その結果、なんと「同意する」「ある程度は同意する」と回答した人の合計(つまり同意派)は男女ともに62%に達することがわかりました。

男性側の意見では「ある程度は同意」が44%、「同意する」が18%でした。
女性側では「ある程度は同意」が47%、「同意する」が15%となっています。
価値観がさまざまに変化している現代においても、「男性が支払うべき」という風潮に同意する割合(ある程度は同意+同意する)が全体の半数以上という結果は意外でしたが、さらに男女ともに62%とまったく同じ比率ということにも驚きです。
ただ年代別に見てみると、多少の違いが見られます。
「同意する」「ある程度は同意する」と回答した世代は40代が一番多く、一方、「同意しない」では30代が1位、20代が2位でした。
「デート代は男性が支払うべき」という考え方に対して、30代と40代を境に意識の変化が起きていることも考えられます。
この記事では、各ジャンルにおけるデート代の支払い配分や、配分に対する意見など、現代のデート代事情について、さらに細かく調査しまとめています。
調査対象:パートナーのいる独身男女1,000人(男性488人・女性512人)
調査地域:全国
調査期間:2023年8月7日~8月11日
調査主体:MoneyGeek編集部
調査委託先:アイブリッジ株式会社
飲食費・遊興費・マイカー交通費はどちらがどれだけ支払う?
ここからは、デート代の多くを占める飲食費や遊興費、またマイカーを使った際の交通費(ガソリン代や高速料金など)について、男女の支払い配分を調査していきます。
飲食費は男性側が「全額」もしくは「多め」に支払っている
デート中にレストランや居酒屋などを利用することは多いと思いますが、そんな飲食費の支払い配分について聞いたところ、一番多かった回答は、男性「自分が全額」、女性「パートナーが多め」となりました。

男性側の回答について、割合の多い順に見ていくと「自分が全額」が41%、次いで「自分が多め」の29%、三番目は11%の「割り勘」。
女性側は、「パートナーが多め」27%、「パートナーが全額」24%、「割り勘」19%の順でした。
「男性が支払うもの」という風潮に対して、同意する意見が多かった意識調査を裏づけるような結果となりました。
ただ一方で、男女の間で若干の認識の違いがあるのも印象的でした。
男性は「自分が全額」「自分が多め」と回答した人が全体の70%に達するのに対して、女性は「パートナーが全額」「パートナーが多め」と回答した人は全体の51%。男女の回答に約20%のズレがあります。
このズレはサンプル数に起因する可能性もあり、もっと大規模な調査を行えば違いはそこまで大きくないのかもしれません。
ただ「どのように支払うことが多いか」の認識について、男女間で違いがある可能性もありそうです。
交際期間=年齢のためか、期間が長くなると全額支払う男性が多い
ちなみにこの支払い配分について、交際期間による違いはあるのでしょうか。飲食費について交際期間別に調査しました。
すると、交際期間によって「全額」か「多め」かの違いはあるにせよ、やはり男性の回答としては「自分が全額、もしくは多め」が7割近くを占めていました。
交際期間=年齢という部分もあるので、交際期間が長めの男性(年齢が高い男性)は「全額支払う」という回答の比率が高くなっています。

女性側の回答を見てみても「パートナーが全額」+「パートナーが多め」の比率が多くを占めています。
ただ一方で、ここでも男性との比率のズレがあり「割り勘」や「交代制」と回答している人もそれなりにいます。
交際期間に限らず「男女間の認識の違い」はあるかもしれません。
遊興費についても男性が「全額」もしくは「多め」に支払っている
次に、映画鑑賞やカラオケ、ボウリング、テーマパークのチケット代など遊興費の支払い配分について聞いてみました。
一番割合が多かったのは、男性「自分が全額」、女性「パートナーが多め」。この部分については飲食費と同様です。

ただ飲食費と微妙に異なる点は、女性の意見において、「割り勘」が2位となっていることでしょうか。レストランで会計するシーンとは違い、カラオケやボウリングなどの遊興費は、雰囲気的に割り勘にしやすいからかもしれません。
マイカー関連交通費の支払いは男女ともに「所有者が全額支払う」が多数
都市部では車を使わないデートも普通ですが、地方ではデートにマイカーを使うことも多いでしょう。
そんなとき、車の所有者(ドライバー)は高速料金やガソリン代などを支払うことになりますが、ここに関して男女はどのように配分しているのでしょうか。
調査の結果、男女ともに一番多かったのは「所有者が全額支払う」でした。

この調査では、男性と女性のどちらが車の所有者なのかはわかりません。ただいずれにせよ男女どちらも「所有者が全額」という回答が最多でした。
ガソリン代や高速料金は運転者が支払うことが多いので、改めて同乗者に請求することなく、そのままといったケースが多いのかもしれません。
ただ「その都度決める」という回答も少なくないため(女性回答では2位)、こういった出費についてもお互いに負担し合っているケースはめずらしくはなさそうです。
正直なところデート代の支払い配分についてどう思っているのか
ここまで、実際のデート代の支払い配分をジャンル別に聞いてきました。しかしホンネではどう思っているのでしょうか。
冒頭で、男性が支払うべきという「風潮」については同意する人が多い結果となりましたが、それは「自分もそうしたい」ということと同義ではありません。
そこで「自分はどうしたいか?」についても聞いてみました。
ホンネでは自分が全額払っても問題ない男性と割り勘を望む女性
現在のデート代の支払い配分について、ホンネを聞いたところ、男性で一番多かったのは「自分が全額でも問題ない」、女性は「割り勘がいいと思う」でした。

男性で「自分が全額でも問題ない」と答えたのは44%。次いで多かったのは「自分が多めでも問題ない」の31%で、実に75%が「男性が多めに支払う」ことを許容しているという結果になりました。これは昨今の世の中の流れを考えると意外な結果といえそうです。
一方で女性の回答は「割り勘がいいと思う」が37%と最多。これは冒頭で聞いた「男性が支払うべき」という風潮に対して同意するかという質問とは少し矛盾する結果です。
おそらく「世の中に男性が支払うべきという風潮があること自体はいいけれど、自分としては割り勘にしたい」といった心情があるのではないでしょうか。
こういった男女の回答について、なぜそう思うのか、さらに探っていきます。
「パートナーに喜んでほしいから」デート代を全額支払う男性
男性の意見で一番割合の多かった「自分が全額でも問題ない」について、その理由を聞いたところ、もっとも多かったのが「パートナーに喜んでほしいから」でした。

割合順に見ていくと、「パートナーに喜んでほしいから」が43%、次いで多いのが「それが普通だと思うから」の30%。三番目は「とくに理由はない」で10%でした。
パートナーの喜びを求めて、自分が全額、もしくは多めに支払っているようですね。格好つけたいとか、嫌々ながら無理をしてというわけではなく、パートナーへの愛情やサービス精神の表れ、といったところでしょうか。
女性が割り勘を望むのは「対等な関係でいたい」から
次に、女性の意見で一番割合の多かった「割り勘がいいと思う」について、その理由を聞いたところ、もっとも多かったのが「対等な関係でいたいから」でした。

割合の多い順に見ていくと、「対等な関係でいたいから」が71%で最多でした。その他の理由としては、多い順に「お互いの年齢に差がないから」が12%、「お互いの収入に差がないから」「差があるのは不公平に感じるから」がいずれも9%でした。
この結果を見てみると、やはり「男性が支払うべきという風潮」に対する意見と「自分はどうしたいか」の思いは違うといえそうです。
女性がパートナーに全額もしくは多めに払ってもらいたい理由は「収入に違いがあるから」
一方で女性側には、パートナーに払ってほしいという意見も多く「多めに払ってほしい」「全額払ってほしい」を合計すると44%になります。
そう回答した女性に理由について聞くと、一番多かったのが「収入に違いがあるから」でした。

割合順に見ていくと、「収入に違いがあるから」が47%、「パートナーがそうしたいと言うから」が18%、「それが普通だと思うから」が16%の順でした。
女性側の「収入に違いがあるから」と回答した人の割合は全体の約半数にもなりました。
パートナーになるべく払ってほしいと思う背景には、「男女の役割」的な感覚ではなく、金銭的な理由があるというわけです。
デート代の支払い配分のルールについて「話したことはない」が約半数
最後に、デート代を支払う配分について「パートナーと話し合いルールを決めているか」を聞いてみました。その結果、一番多かったのは「話したことはない」でした。

割合を見てみると、支払い配分のルールについて「話したことはない」が48%、次いで多かったのが「話したことはあるがはっきりとは決めていない」で35%、三番目は「決めている」の17%でした。
つまり、デート代を支払う配分については、決めていないカップルが約80%にもなる計算です。
ここまで飲食費や遊興費などについての配分を調査してきましたが、それはあくまでも「そうすることが多い」ということであり、二人の間でルールを決めているわけではないのです。
おそらく支払いのたびに、「ここは出すから大丈夫」とか「じゃあ〇円だけ」といったやりとりをしているのでしょう。
二人の間でルールを決めてしまえば、そういったやりとりは要らなくなりますが、そこまで決めているカップルは2割もいません。
親しき仲とはいえ、お金についての話はなかなかしづらいということなのかもしれませんね。
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MoneyGeek「男女1000人「デート代の割り勘」事情を調査!男性が多く支払う風潮は根強いが、割り勘を望む女性も37%」
今回、冒頭の意識調査で、「デート代は男性が支払うべき」という風潮に対して、全体の半数以上がほぼ同意していることがわかりました。
そしてこの回答を裏づけるかのように、飲食費や遊興費、交通費に対する支払い配分は、男性が全額、もしくは多めという声が多数を占める結果となっています。「自分はどうしたいか?」を聞いてみても、男性は多めに支払うことを「問題ない」と回答する人が大多数でした。
しかし一方で、女性のおよそ3人に1人は割り勘を望んでいることもわかりました。
男性が支払うべきという風潮があることについては同意しているものの、「対等な関係でいたいので割り勘がいい」と考える女性が多いのは、時代を反映した部分ともいえるでしょう。
いずれにせよ、現在デート代の「割り勘問題」にモヤモヤしたところがあるなら、思い切って話し合ってみるのもいいのではないでしょうか。
今回の調査で「ルールを決めている」と回答したのは2割弱ではありましたが、話し合っていないカップルも約半数いました。話し合うことで、モヤモヤが解消するかもしれません。