コンビニおにぎりの歴史と各社人気ランキング!キャッシュレスなどのサービスと比較した変遷

コンビニおにぎりのアイキャッチ

年間20億個以上――。これは、セブン-イレブンが1年間に販売するおにぎりの数です(2019年のデータ)。
コンビニおにぎりは、もはや私たち日本人の空腹を満たすための主戦力ですが、はたしていつからこの食文化が根づいたのでしょうか?


今回の記事では、コンビニおにぎりの各社人気ランキングや歴史のほか、電子マネーの導入などコンビニの歴史も一緒につまびらかにしていきます。

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おにぎりの歴史!おにぎりと日本人の長い“むすび”つき

仕事の合間、スマホ片手に惰性でおにぎりをかじっているみなさん、ちょっとその手を休めて聞いてください。子どものころ、部活動の後や遠足や運動会でも、そんなくもった表情でおにぎりを食べていましたか?

歌川広重の東海道五十三次細見図会

出典:歌川広重『東海道五十三次細見図会 藤沢』 国立国会図書館デジタルコレクション

ここに、慌ただしい日々の中で忘れかけていた、おにぎりとの正しい向き合い方が描かれた一枚の浮世絵があります。江戸時代の浮世絵師、歌川広重作『東海道五十三次細見図会』です。

舞台は、東海道五十三次の6番目の宿場「藤沢宿」(現神奈川県藤沢市)。遠くに富士山がそびえ、太平洋には江の島が浮かびます。手前では旅人がゴザを敷き、腹ごしらえにおにぎりをほおばっています。
その顔に浮かぶ笑顔こそが、日本人がおにぎりを食すときの正しい表情だとは思いませんか?

弥生時代におにぎりの原型が誕生!以降、変化を遂げる

じつはおにぎりの起源は古く、弥生時代の遺跡からおにぎりの原型といわれる、炭化した米の固まりが出土しているのです(※1)。

おにぎりは、食べやすいだけでなく携帯や保存に適していることから弥生時代の人々に受け入れられ、以降およそ2000年という時を経て、いまや日本人のソウルフードにまで上り詰めてきたわけです。

ただし、海苔に巻かれたり具材を包む現代の姿になったのは、鎌倉時代以降のようです。鎌倉時代初期に戦(いくさ)の兵糧として梅干し入りのおにぎりが武士に配られ(※2)、江戸時代に浅草海苔の養殖が始まり、海苔巻きおにぎりが庶民に出回り始めたという記録が残っているのです(※3)。

なるほど。時代が変われば、おにぎりの具材や姿も変わるようです。

※1.石川県中能登町HP 公開資料
※2.『おにぎりと日本人』(増淵 敏之著/洋泉社)
※3.「おにぎりjapan」(一般社団法人おにぎり協会)

コンビニ別おにぎり人気ランキング!どんな商品が売れている?

私たちの暮らしの中でも、おにぎりの変化は間近に感じられますよね。その最たるものがコンビニおにぎりです。

少し思い起こしただけでも、定番商品のマイナーチェンジ、こだわりの具材や製法の導入、大きさや形が変わったりなどなど、シーズンごとに新商品が続々発売されています。
そのスピード感や一瀉千里(いっしゃせんり)のごときで、おかわり(リピート)しようとしたらもう販売されていない、なんてこともあるくらいです。

そこで気になるのが、「どんなおにぎりが人気なのか」ということ。
IDレシートBIツール(大手家計簿アプリのレシートデータを集計して解析するツール)によって浮かび上がった結果を、以下の通りランキング化しました。

コンビニおにぎりランキング01 コンビニおにぎりランキング02 コンビニおにぎりランキング03 コンビニおにぎりランキング04

参考:「フェリカネットワークス株式会社 IDレシートデータ」をもとに作成

上記は、大手コンビニ3社のおにぎりの販売量をもとにランキング。季節による影響も考慮するため、春、夏、冬の3つの結果を並べてみました。

そこで浮き彫りになったのが圧倒的なツナ(ローソンではシーチキン)の強さ!次点で鮭、梅という結果になりました。

とにかくツナが大人気だということが判明し、同じくツナ好きとしては感慨深くうなずいてしまいます。脳裏に思い浮かぶツナのマイルドな味わい。とりあえず、おにぎりはツナを買っておけば間違いない。

しかし、ツナはただ人気商品というだけではなく、コンビニおにぎりを定番化へ押し上げた立役者でもあるのです。それは次に紹介するコンビニおにぎりの歴史を見ても明白です。

コンビニおにぎりの歴史!キャッシュレスなどのサービスと比較して変遷をたどる

さて、ここからが本記事の大本命であるコンビニおにぎりの歴史です。
コンビニおにぎりは、どのような変貌を遂げてきたのか?時代背景がわかるよう、ほかの商品やサービスも同時に追っていきます。

【1970〜99年】コンビニおにぎりが国民食へのし上がった時代

1970〜1999年のおにぎりの歴史01 1970〜1999年のおにぎりの歴史02 1970〜1999年のおにぎりの歴史03 1970〜1999年のおにぎりの歴史04 1970〜1999年のおにぎりの歴史05 1970〜1999年のおにぎりの歴史06 1970〜1999年のおにぎりの歴史07

1970〜99年はコンビニおにぎりが浸透し、国民食として受け入れられた時代でした。一方で、いかに海苔のパリパリ感を損なわず、かつ食べやすくするかの開発合戦の時代ともいえます。

この時代で一番注目すべきは1983年の「手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ」の販売です。いまや定番商品ですが、海苔+ごはん+ツナ+マヨネーズの組み合わせは、当時としては斬新でした。「ちょっとコレどうなのよ」と疑問に思い、手にするものの見送った人も多かったことでしょう。

しかし、これが予想のはるか斜め上をいく大ヒット。コンビニ各社が採用し、ツナは鮭や梅を連れ立って、瞬く間に日本列島を蹂躙(じゅうりん)していきます。

おにぎり以外では、「おでん」や「からあげクン」もこの時代に商品化されました。コンビニの定番が次々と生み出された時代だったようです。

【2000〜09年】高級おにぎりが台頭、電子マネーが利用可能に

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1990年代終盤はバブル経済の崩壊後とあって、価格設定の安いおにぎりが出回りました。しかし安かろう悪かろうはどの業界でも同様で、単調な商品に飽きも訪れます。

その状況を逆手にとって、高級おにぎりの販売を開始したのがセブン-イレブンです。
たかがおにぎり、されどおにぎり。さみしい懐事情のなかでも少しぜいたくをしたいという国民心理を突き、大ヒットしました。

これをきっかけにコンビニ各社がこだわりにしのぎを削りました。ブランド米やカニなどの高級食材を使ったもの、また振り塩や製法の見直しなどが図られたのです。

おにぎり以外で見ると、「ファミチキ」などロングセラー商品の開発とともに、「ポイントカード」や「電子マネー」が導入されるなど、マーケティングやIT化が進みました。

【2010年〜現在】おにぎりは多様化!決済方法も豊富になりキャッシュレス化で小銭いらず

2010〜2023年のおにぎりの歴史01 2010〜2023年のおにぎりの歴史02 2010〜2023年のおにぎりの歴史03 2010〜2023年のおにぎりの歴史04 2010〜2023年のおにぎりの歴史05 2010〜2023年のおにぎりの歴史06

2010年以降から現在は、コンビニおにぎり戦争も終盤です。ここまで来れば各社ともにやるべきことはやったし、やれることはやった状態です。

しかし開発の手は緩みません。たとえば、特産物の山形牛を使った「山形のうまい!やまがた牛すき煮(ローソン)」や、希少な有明海産の初摘み海苔を使う「金のおむすび(セブン-イレブン)」など、高級を通り越してここまでこだわるのか!といった商品や、話題性を意識したおにぎりが棚に並ぶようになりました。

ごはんの間にゴロリとした大きな具材が挟まり、もはや弁当では?と首を傾げたくなるような商品まで登場しました。
記憶に新しいところでは、セブン-イレブンが発売した「明太子おむすび」が良くも悪くもギョッとさせられ、記憶と満腹中枢に深い印象を刻みました。

2023年のビッグニュース「冷凍おにぎり」

コンビニおにぎりの進化は頭打ちかと思った2023年、新たなニュースが飛び込んできました。

なんと、冷凍した状態のおにぎりを温めて食べる「冷凍おにぎり」の試験販売がローソンで始まったのです。

ローソンの冷凍おにぎり
画像引用:ローソン公式

「おにぎりを温めますか」と店員さんから聞かれることが多い福島県と、一般的な東京都内の店舗で販売されるとのことです。

都道府県 市区町村 店舗名
福島県 いわき市 ローソンいわき上遠野店
いわき市 ローソンいわき小浜町店
いわき市 ローソンいわき四倉西店
郡山市 ローソン郡山西ノ内二丁目店
郡山市 ローソン郡山希望ヶ丘店
郡山市 ローソン郡山日出山店
福島市 ローソン福島吉倉店
福島市 ローソン福島宮代前田店
二本松市 ローソン二本松油井福岡店
安達郡大玉村 ローソン大玉村大山店
東京都 品川区 ローソンゲートシティ大崎アトリウム店
豊島区 ローソン北大塚一丁目店「グリーンローソン」
大田区 ローソン久が原一丁目店
新宿区 ローソン四谷左門町店
新宿区 ローソン新宿靖国通店
江東区 ローソン南砂二丁目店
荒川区 ローソン東日暮里一丁目店
足立区 ローソン竹の塚二丁目店
日野市 ローソン百草園駅前店
町田市 ローソン町田根岸町店
町田市 ローソン町田忠生店

冷凍おにぎりは、賞味期限が延びることによるフードロスや物流の課題の解決にもつながるそうで、令和のコンビニおにぎりが期待されているのは美味しさだけじゃないのですね!

おにぎりはキャッシュレスで便利においしく

コンビニでのキャッシュレスの様子

ここまででコンビニおにぎりの目を見張る進化ぶりを堪能いただけたと思いますが、その一方で便利さの追求に血力を注いてきたコンビニ40年史にも感嘆したのではないでしょうか。

おにぎり以外では、クオリティの高い「コンビニカフェ」が流行し、「バーコード決済」や「タッチ決済」など、キャッシュレス決済が次々と導入され、お財布いらずでコンビニに立ち寄れるようになりました。

とくに、ここ10年でキャッシュレスが浸透し利便性が飛躍的にアップしました。レジでの行列ストレスからも解放され、おにぎり一つ買うのに小銭をじゃらじゃら探す機会もだいぶ減りました。

一般社団法人キャッシュレス推進協議会が行った調査「コンビニエンスストア決済動向調査」によれば、2022年9月におけるコンビニ決済方法の内訳はキャッシュレスが41%でした。2019年1月は24.3%でしたので、この4年でキャッシュレス比率が約1.6倍以上に増えたということになります。

日本政府では2028年までにキャッシュレス決済比率を80%にまで拡大する目標を掲げています。おそらくコンビニでも今以上にキャッシュレス化が進むと予想されます。

しかし時代が変わってさらに便利になろうとも、コンビニおにぎりのおいしさと食べるときの喜びは、永遠に変わらない尊いものでしょう。

【各年表の主な参考文献】
 セブン-イレブン
 セブン‐イレブン~近くて便利~沿革 (7andi.com)
 ファミリーマート
 ファミリーマートのあゆみ|会社案内|ファミリーマート (family.co.jp)
 ローソン
 ローソンの歴史 - 沿革|ローソン公式サイト (lawson.co.jp)
 ほか各社ニュースリリース

この記事のまとめ

毎日何気なく口にするコンビニおにぎりにも、これだけ長く深い歴史があることがおわかりいただけたと思います。ニーズを調査し、強豪同士が追いつけ追い越せで開発してきた系譜が、現在のコンビニおにぎり文化へとつながっています。

また同時に、おにぎり以外の商品・サービスの歴史を見ると、公共料金の支払いが可能となるほか、IT化やキャッシュレス化など、その時々の時代性が反映されることになりました。


こうともなれば、今後もコンビニおにぎりと、コンビニの進化から目が離せません。

とりあえず、明日のお昼はコンビニおにぎり一択ですね。もちろん一つはツナ!!

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