クレジットカードの手数料はいくら?分割・リボ払いの負担額と手数料率

クレジットカードの手数料

クレジットカードを利用した際に発生する手数料について徹底解説。

「手数料がかかるのはどんなとき?」
「いくらくらいの負担になる?」

クレジットカードを便利に、そして賢く使いこなせるよう、さまざまな疑問にお答えします。

この記事でわかること

クレジットカード利用者に手数料が課せられる7つのケース

まず、最初にお伝えしておきたいことはクレジットカードの1回払いと2回払い、ボーナス一括払いに関して、利用者側の手数料は全くかからないということです。

手数料がかかるのは以下の場合のみです。

    利用者に手数料がかかる7つのケース

  1. 3回以上の分割払い
  2. リボ払い
  3. 据え置き払い(スキップ払い)
  4. キャッシングの利用
  5. 遅延損害金
  6. 海外での「マークアップフィー」
  7. 住民税などの納税

1.3回以上の分割払い

分割払い  引用:JCB公式サイト

分割払いとは、クレジットカードの利用額を複数回にわたって分割して支払う方法です。何回に分割するかは、カード決済時に指定します。

一括払いと2回払いは手数料無料。3回以上に分割すると手数料がかかり、利用金額や分割回数で手数料が決まります。

2.リボ払い

リボ払い  引用:JCB公式サイト

リボ払いとは、リボルビング払いの略で、毎月ほぼ一定額を完済まで支払う方法です。購入金額に関わらず、毎月一定額ずつ返済できるので返済計画を立てやすいのが特徴です。

ただし、各月の利用残高に対する手数料がかかります。

3.据え置き払い(スキップ払い)

スキップ払い  引用:JCB公式サイト

据え置き払い(スキップ払い)とは、最長6ヶ月先まで支払いを先送りすることができるサービスです。多くの収入が見込める月を指定して、1回払いで払います。

カード会社が設定した手数料率と先送りした月数によって算出された手数料が発生します。

4.キャッシングの利用

クレジットカードにはキャッシング機能が付帯していて、銀行やコンビニのATMなどから現金を引き出し、借り入れができます。

キャッシングには金利があり、返済の際には金利による利息が加算されます。また、借り入れの期間によっても利息が変わってきます。

5.遅延損害金

遅延損害金とは、クレジットカードの支払日に残高不足で引き落としができなかった場合にかかる手数料(損害賠償金)です。ペナルティーのようなもので、カード会社ごとに「支払金額に対して年率○%」という形で決まっています。

6.海外での「マークアップフィー」

マークアップフィーとは、クレジットカードを海外で利用した場合に発生する手数料です。カード会社が事務処理手数料として設定していて、海外での現地通貨から日本円への換算の際に為替処理などのコストをプラスしたレートで計算されます。

7.税金の支払い

住民税の納付に全ての自治体が対応しているわけではありませんが、クレジットカードを利用して国税や住民税などの支払いができます。

24時間、自宅にいながら専用サイト(例:「国税クレジットカードお支払サイト」など)から払うことができて便利な反面、決済手数料がかかってしまいます。

手数料はいくら? 利用ケースごとに解説

各ケースごとにどの程度の手数料率がかかるのでしょうか。まとめてみました。

1.3回以上の分割払い ・一般的な手数料率は実質年率12.0%~15.0%
・利用金額と支払回数に対して手数料がかかる
2.リボ払い ・一般的な手数料率は実質年率15.0%
・利用残高に対して手数料がかかる
3.据え置き払い(スキップ払い) 一般的な手数料率は実質年率15.0%
4.キャッシングの利用 一般的には金利15.0%~18.0%
5.遅延損害金 年率14.6%程度
延滞日数と金額に対して手数料(損害賠償金)がかかる
6.海外での「マークアップフィー」 一般的に利用金額の2.0%前後
7.税金の支払い 国税は納付税額により決済手数料は1件につき83円(税込)以上
住民税は自治体によって異なる

*手数料率・金利はクレジットカード会社やカードの種類、利用日によって異なります。

1.3回以上の分割払い

分割払いの一般的な手数料率は実質年率12.0%~15.0%です。クレジットカード会社やカードの種類、利用日によって異なります。

合計手数料は支払回数が増えるほど高くなります。実質年率15.0%でシミュレーションしてみましょう。

例:年率15.0%で現金販売価格10万円のものを3回払いにしたとき

支払金額 手数料 支払元金 支払い後残高
1回目 33,947円 1,027円 32,920円 67,080円
2回目 34,169円 838円 33,331円 33,749円
3回目 34,170円 421円 33,749円 0円
支払合計額 102,286円 2,286円
算出:JCB公式サイト ※2022年4月15日時点

JCBの公式サイトで計算すると、年率15.00%で現金販売価格10万円のものを3回払いにした場合、支払合計額は102,286円となりました。うち手数料は2,286円です。

なお、手数料は日割り計算となります。支払日までの日数によって手数料は多少増減する点に注意してください。

また、手数料は支払残高に対して一定の割合でかかります。残高が減るとその分、手数料の支払額も少なくなります。

2.リボ払い

リボ払いの一般的な手数料率は実質年率15.0%です。

リボ払いの手数料の計算式

利用残高×実質年率÷365(日)×利用日数=手数料額

リボ払いの手数料は利用残高に応じて換算されます。また、月々の支払額が少ないほど支払いが長期にわたるため合計手数料が高くなります

分割払いと同じように、JCBの公式サイトを使ってシミュレーションしてみましょう。

例:年率15.0%で現金販売価格10万円のものを月々3万円のリボ払いにしたとき

支払金額 手数料 支払元金 支払い後残高
1回目 31,027円 1,027円 30,000円 70,000円
2回目 30,891円 891円 30,000円 40,000円
3回目 30,493円 493円 30,000円 10,000円
4回目 10,127円 127円 10,000円 0円
支払合計額 102,538円 2,538円
算出:JCB公式サイト ※2022年4月15日時点

支払合計額は102,538円、うち手数料は2,538円となりました。

分割払いとリボ払い、どちらの手数料が安いのかは支払回数と毎月の支払金額によって変わってきます。リボ払いは毎月の支払金額を一定にすることができる反面、返済期間が長くなる傾向があるので、その分手数料の支払いが多くなる点に注意が必要です。資金繰りに余裕ができたなら、繰り上げ返済を行うことで手数料を抑えることができます。

3.据え置き払い(スキップ払い)

据え置き払い(スキップ払い)を導入しているカード会社はそんなに多くはありません。JCBが提供しているショッピングスキップ払いの実質年率は15.0%。JCBの公式サイトを使ってシミュレーションしてみましょう。

例:年率15.0%で現金販売価格10万円のものを3ヶ月後払いにしたとき

支払い元金 手数料
3ヶ月後 100,000円 3,750円
3ヶ月後の支払合計額 103,750円 3,750円
算出:JCB公式サイト ※2022年4月15日時点

JCBの公式サイトで計算すると、年率15.00%で現金販売価格10万円のものを3ヶ月後にスキップ払いした場合、支払合計額は103,750円となりました。うち手数料は3,750円です。

スキップ払いの手数料はとてもわかりやすく、年率15.00%の場合は毎月1,250円の手数料が上乗せされます

4.キャッシングの利用

キャッシングを利用した場合は、ATMから引き出す際にかかるATM手数料、返済時にかかる振込手数料、借入額に対する金利手数料がかかります

JCBを例にすると金利は15.00%〜18.00%です。キャッシングの返済方法にはリボ払いと1回払いがあります。

キャッシングの利息の計算式

借入額×金利÷365(日)×借入日数=利息額

先のリボ払いと同じ条件で返済にリボ払いを利用した場合、支払合計額は同じになります。また、ATMを利用する際には、その都度ATMの利用料が発生します。

キャッシングの利息を抑えるには、繰り上げ返済を行うことです。利用残高を減らせば、その分支払いの負担が少なくなります。

5.遅延損害金

遅延損害金はカード会社のルールに基づき、支払日(返済日)の翌日から支払いが完了するまで日割り計算で手数料(損害賠償金)が加算されていきます。

遅延損害金の利率はカード会社ごとに異なりますが、「利息制限法第7条」で上限は年率20.0%までと定められています。一般的には年率14.6%程度に設定しているカード会社が多いようです。

遅延損害金の計算式

返済が遅れている金額×カード会社が規定した利率÷365(日)×延滞日数=遅延損害金

「本会員は、カードショッピングの支払金(付利単位1,000円)の支払いを遅滞したときは、支払期日の翌日から完済の日まで、年14.6%を乗じ年365日(閏年は年366日)で日割計算した額の遅延損害金を支払うものとします。」
三井住友カード会員規約(個人会員用)より抜粋

6.海外での「マークアップフィー」

海外でクレジットカードを利用した際、現地通貨を円換算する際に「マークアップフィー」 と呼ばれる手数料がかかります。一般的には利用金額の2.0%前後になります。

参考に三井住友カードの場合を例に挙げると、事務処理手数料率について公式ページにはVISA・Mastercardが2.20%、銀聯が2.50%と記されています。事務処理手数料率は国際ブランドによっても、カード会社によっても異なります。

海外でのキャッシング利用には事務処理手数料はかかりません。

海外でのカード利用

海外での利用金額×為替レート×所定の事務処理手数料率=支払総額
※為替レートは各国際ブランドごとのレートが適用されます。

7.税金の支払い

クレジットカードで住民税を納付する場合の決済手数料は自治体によって異なります。

1件につき10,000円まで無料の自治体もあれば、少額ですが全ての納税に手数料がかかる自治体もあります。お住まいの自治体のWebサイトなどで確認してみましょう。

ちなみに、相続税・法人税などの国税の納付でも手数料が必要です。

国税の決済手数料国税庁公式ページより

納付税額 決済手数料(税込)
1円~10,000円 83円
10,001円~20,000円 167円
20,001円~30,000円 250円
30,001円~40,000円 334円
40,001円~50,000円 418円

クレジットカードを手数料なしで使うには?

クレジットカードを使いたいと思っても、手数料はできるだけ払いたくないというのが本音ですよね。ここからは、無駄なくクレジットカードを使うためのコツをご紹介します。

2回払いまでにする

まずは、クレジットカードで支払いをするときは、手数料のかからない1回払いか2回払いにすることです。3回以上の分割払いやリボ払いは手数料がかかるので、利用しないに越したことはありません。

ボーナス一括払いにする

どうしても手元に資金がない場合は、ボーナス一括払いを利用すると手数料がかかりません

ボーナス一括払いは、夏または冬のボーナスの時期に支払いをまとめることができるサービスです。ボーナス後の金銭的な余裕があるときに払えるので、高価な買い物でも安心です。

期間はクレジットカード会社によって違いがありますが、三井住友カードでは以下のように設定されています。

夏:12月16日から6月15日のご利用金額を、8月のお支払い日にお支払い。
冬:7月16日から11月15日のご利用金額を、翌年1月のお支払い日にお支払い。
※三井住友カード公式ページより抜粋

店舗で手数料を請求されたら? 上乗せは規約違反

じつは、利用者が店舗でクレジットカードの手数料を請求されるケースがあります。請求された場合の対処法も知っておきましょう。

店舗とカード会社のルール

店舗側はクレジットカードの手数料を利用者に請求してはいけないルールになっています。仮に手数料が上乗せされていれば、店舗がクレジットカード会社との契約に違反していることになります。

また、「クレジットカードは5,000円以上から」「ランチでは利用不可」など、購入金額や利用時間帯にクレジットカードの利用制限を設けているお店を目にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

そうしたお店も規約違反を犯しています。認識しておきましょう。

客負担の手数料を要求されたときの対処法

お会計の段階になって、店舗側からクレジットカード払いには手数料がかかることを伝えられたらどうすればよいのでしょうか。

そんなときは、臆せずに手数料の支払いを拒否しましょう。トラブルになりそうなときや、拒否できなかったときは必ず証拠として領収書や明細書を受け取るようにしてください。

お店を出たら、手数料を請求された旨をクレジットカード会社に連絡・通報しましょう。クレジットカード会社は加盟店に是正指導をしてくれるはずです。

クレジットカード加盟店が負担する手数料とは?

店舗決済

ユーザー目線だと意識することはほとんどないかもしれませんが、お店でクレジットカード払いができるのは、そのお店がクレジットカード決済の加盟店だからです。

加盟店は顧客がクレジットカード決済をするたびにカード会社に手数料を払っています

加盟店がカード会社へ払う手数料の率はお店の業種や規模などによっても異なります。飲食店では決済額の5%、小売店では4%、コンビニでは1%程度のことが多いようです。

店舗がクレジットカード決済を導入する3つの理由

クレジットカード決済の加盟店はクレジットカード払いを導入しても得がないように見えます。

なぜそこまでしてクレジットカード払いを導入するのでしょうか。その理由を見ていきましょう。

理由1.顧客を増やすため

クレジットカードは現金を持ち歩かなくても決済できる便利な決済方法です。

中にはクレジットカードを利用できるかどうかでお店を利用するかどうかを決める人もいます。

特に外国人観光客には両替不要なクレジット決済のニーズがあります。

できるだけお客さんを多く取り込みたい加盟店側としてはクレジットカード決済を導入する理由があるのです。

理由2.購入単価を上げるため

手持ちの現金に余裕がないと、気に入ったものがあっても安い方を選んだり、購入をあきらめたりしたことはありませんか?

こんなとき、クレジットカードが利用できれば、手持ちの現金の範囲内に収まるように買い物を調節せずに済みますよね。

加盟店側からすると、一人あたりの購入単価を上げることができます。そのため、初期費用や手数料を支払ってもクレジットカード決済を導入するメリットがあるのです。

理由3.現金のやりとりを減らすため

「クレジットカード決済の方が助かる」というお店は今後ますます増えていくでしょう。なぜなら、現金のやりとりはコストがかかるからです。

「手数料」は目に見えるコストですが、目に見えないコストもあります。例えば、釣り銭を用意するのはお店にとってコストになります。両替のために銀行に行く手間と時間が発生するからです。

お金を計算するのもかなりの手間です。現金の取り扱いでは、おつりを間違えるとトラブルの原因になります。毎回レジ締めをするのも大変です。お金の計算や両替など、事務のために人を雇ったらその分、利益を圧迫してしまいますよね。

クレジットカードの導入で現金を店に置かずに済めば、防犯面でのメリットもあります

こうした理由を踏まえて「クレジットカード決済の方が助かる」と考えるお店が増えているのです。

この記事のまとめ

クレジットカードの手数料が必要になるのは、3回以上の分割払い、リボ払い、キャッシングの場合です。

それらのサービスは便利ではありますが、利用する際は手数料率や金利を考えたうえでの慎重な判断が必要です。

どうぞお金を無駄にしないよう、賢くクレジットカードを活用しましょう。

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