クレジットカード
【図解】クレジットカードの決済の仕組みをわかりやすく解説!

クレジットカードは「後払い」の仕組みです。手持ちの現金がなくても買い物が楽しめる便利な決済サービスです。また信用をもとに成り立つ仕組み*なので、クレジットカードの作成には審査があります。
この記事では、クレジットカードの決済・支払方法・ポイント・手数料・キャッシングなどの仕組みを図解を使ってわかりやすく解説します。また、キャッシュレス決済との比較検討に役立つ情報もまとめているので、カードを選ぶ・使う際の参考にしてください。
*参考一般社団法人日本クレジット協会クレジットカードの仕組み
- カード会社が商品の代金を立て替えて、利用者はカード会社に代金を後から支払う仕組み
- カード加盟店(お店)がクレジットカード会社に決済手数料を支払っている
- クレジットカードのポイントはカード会社から利用者へ渡される
- クレジットカードのキャッシングは利用者が現金を借りられる仕組み。支払日に手数料や利息と共にカード会社へ返済する
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
気になる内容をクリック
そもそもクレジットカードとは?わかりやすく解説

クレジットカードとは、商品を購入するときに代金を後払いで決済できるサービスです。クレジットカード会社が提供するカードで決済を行うと、現金を持っていなくても買い物できます。
店舗での買い物に限らず、ネットショップでの買い物にも使用でき、提携しているものであれば、公共料金や税金の納付も可能です。
クレジットカードは日本だけでなくアメリカをはじめ、世界中のさまざまな国で使われています。「VISA」や「Mastercard」など「国際ブランド」と呼ばれる決済サービス事業者のロゴマークがほとんどのカードに付いており、その加盟店であれば国や地域を問わず利用できます。
クレジットカードがあれば手持ちの現金がなくても支払いができるのはどんな仕組み?
クレジットカードは手持ちの現金がなくても、支払いができる仕組みになっています。その理由は、代金を「カード会社が立て替えている」からです。
なぜカード会社が立て替えをできるかというと、事前に利用者の支払能力を調査しているためで、その能力が「利用限度額」に反映されます。
この利用限度額の範囲内であれば、ほぼすべての買い物でカード会社が立て替えてくれます。そして立て替えてもらった分が、翌月の支払い日に口座から引き落とされることになります。
カード会社がこのような立て替えをするのは、カード会社の側にも利益があるためです。たとえばリボ払いなら利息によって利益が得られます。また、自社の買い物で得するカードを発行することで顧客を囲い込むこともできます。このようなメリットがあるので、利用者の信用の範囲内で立て替えをしてくれるのです。
インターネット上や海外での買い物まで幅広く使える
近年では、インターネット上のWebサイトでのショッピングにも対応したクレジットカードがほとんどです。
また、海外で幅広く使えることも特徴です。海外で現金を使って支払う場合、地域ごとの通貨に両替しなければなりませんが、クレジットカードなら両替する手間も省けます。治安が不安定な国や地域では、多額の現金を持ち歩くと窃盗などに巻き込まれる危険性もありますが、クレジットカードを携帯すれば持ち歩く現金を少なくでき、資金盗難のリスクを減らせます。
さらに、急な出費への対応がしやすいこともクレジットカードの特徴です。手持ちの現金が足りなくても、カードを所有していればわざわざ口座からお金を引き出す必要がありません。近くのATMを探す手間も省けるのが大きなメリットです。
クレジットカードは「信用」をもとに成り立つ決済の仕組み
クレジット決済は「販売信用」ともいわれ、利用する人の信用をもとに成り立つ決済の仕組みシステムです。
利用者に後日支払う能力があることを前提に、クレジットカード会社が代金を立て替えることで、商品やサービスの購入時に手持ちの現金がなくても決済できます。
利用者・加盟店舗・クレジットカード会社の立場

クレジットカード決済における利用者・お店・カード会社の立場は「誰が・誰に・何を約束しているか」を見ると、わかりやすくなります。
カード利用者
利用者が約束する相手は「カード会社」だけです。「立て替えてもらった代金を、期日までに支払う」ことを約束します。
カード会社
クレジットカード会社は、利用者・お店に対して「立て替える」ことを約束します。そして立て替えの手数料をお店側からもらうことにより、カード会社は利益を得る仕組みとなっています。わかりやすくセリフで書くと、次のようなことをお願いするかたちです。
カード会社: 利用者に対して「限度額の範囲内なら立て替えます」 (なので、ぜひ買い物してください)
カード会社:
お店に対して「後日うちから支払います」
(なので、現金なしで買わせてあげてください。そして、うちに決済手数料を払ってください)
カード加盟店(お店)
お店は、利用者・カード会社に対して、それぞれ次のことを約束します。
お店: 利用者に対して「対応カードなら拒否しません」 (なので、ぜひ来てください)
お店: カード会社に対して「カード利用者を拒否しません。また、決済手数料が差し引かれることに同意します」 (なので、カード決済を導入させてください)
なお、お店のカード決済は、必ず導入できるとは限りません。例えば、店舗によっては「架空の決済で売上を水増しする」などの恐れもあるため、カード会社が審査で落とすこともあります。
クレジットカードを持つにはカード会社の審査と契約が必要

クレジットカードは提供する会社が一時的に支払いを肩代わりする「販売信用」の仕組みであるため、利用者はその信用力を審査されることになります。
希望するクレジットカードへの申し込みを行い、審査に通過しカード会社と契約することで初めてカードを持つことができます。
なお、クレジットカードと似たシステムに「個別クレジット」があります。これはカードを使用する場合と違い、商品の購入ごとにクレジット契約を行うものです。
おもに車の購入や携帯電話の契約時などによく使われる決済方法で、買い物をするたびに申し込みをし、審査を受ける必要があります。
クレジットカードの審査では支払能力の調査が行われ、申込者の過去の取引履歴といった情報も審査対象となります。日頃から着実に支払うよう心がけましょう。
VISAなどの国際ブランドとクレジットカード発行会社の違いを解説
ひと口にクレジットカード会社といっても、大きく国際ブランドの管理会社と、実際に利用者が使うカードを発行する発行会社に分けられます。ここでは、それぞれの違いを解説します。
国際ブランドとは
クレジットカードの国際ブランドとは、VISA・Mastercard・JCBなどの決済ネットワークのことです。例えばVISAのマークが付いたクレジットカードなら、どこの会社が発行したカードであろうと、VISAの加盟店で利用できます。現在、日本を含めた世界の主な国際ブランドは、次の5つです。
ブランド名 | 特徴 |
---|---|
VISA(ビザ) | 国際ブランドのなかでも、シェア率が高い。 JCBの会員数が1,400万以上であることに対し、VISAは約34億人。(2019年12月末時点) |
Mastercard(マスターカード) | 海外での加盟店数が多い。 American Express が6,000万件に対し、Mastercardは8,000万件。 参考:2021年のグローバル・ブランド別 加盟店数|Mastercard |
JCB(ジェーシービー) | 日本から生まれた、セキュリティ対策が充実した国際ブランド。年中無休で不正利用のモニタリング、覗き見防止など充実した対策が行われる。 |
American Express(アメリカン・エキスプレス) | 16種類のカードが提供されている。マイル還元に優れたものや保険が充実したものなど、内容はさまざま。 |
Diners Club(ダイナースクラブ) | 一律の利用上限を設けていないことが特徴。 従来クレジットカードは、最大となる利用上限が設定されるが、Diners Clubは個人ごとに上限が設定されるため、収入によっては輸入車など高額な商品の購入に利用可能。 |
このうち、VISAとMastercardは「ライセンスのみを提供」しており、自社でのカード発行はしていません。クレジットカードのライセンスとは、簡単にいうと「決済システムを利用する権利」のことです。
VISAとMastercardは決済システムだけを提供しており、実際のカード発行はすべて発行会社が行っています。たとえば「三井住友カード」は、VISAのライセンスを借りて、三井住友カード株式会社が発行しているカードです。
一方、JCBとアメリカン・エキスプレスは、ライセンスの提供だけでなく、自社でカードの発行も行っています。このように、国際ブランドの管理会社が自ら発行するカードを「プロパーカード」といいます。
ダイナースは上記の4社と違い、ライセンスの発行はしていません。自社発行のカードのみとなっています。
発行会社と提携会社の違い

クレジットカードの発行会社とは、国際ブランドのライセンスを取得し、クレジットカードを発行する会社のことです。大手では次のような会社が該当します。
- 三菱UFJニコス
- 三井住友カード
- クレディセゾン
- 楽天カード
- イオンカード
- オリコカード
これらの会社は「自らカードを発行」するだけでなく「提携会社のカードも発行」します。たとえば三菱UFJニコスの場合、自ら発行するカードは「三菱UFJカード」という名前のシリーズですが、それ以外に提携会社のカードとして、次のような有名企業のものを発行しています。
- JALカード
- リクルートカード
- ENEOSカード
発行会社は、このような提携会社のカードも含めて、次のような業務を担当します。
- 入会手続き
- 審査
- カード発行(印字・郵送など)
- 利用代金の回収
これに対し、提携会社の方では次のような業務を担当します。
- ポイントサービスの提供
- 優待サービスの提供
JALカードを例にすると、審査やカード発行は三菱UFJニコスが行いますが、航空券割引などのサービスを提供するのはあくまでJALということになります。
クレジットカードの国際ブランドや発行会社については、クレジットカードの種類についての記事でも詳しく紹介しています。
クレジットカードの支払方法は4種類から選べる

クレジットカードで決済をした後、利用者がカード会社に支払いをするの支払方法には、おもに次の4つがあります。
- 一括払い:ひと月の利用額を一括で支払う方法
- ボーナス払い:ボーナスが入ったときに一括で支払う方法
- 分割払い:支払回数を指定して分けて支払う方法
- リボ払い:自分で設定した一定額を毎月支払う方法
選択できる支払方法はカードや利用店舗でも異なりますが、選ぶ方法によって月々の返済額や手数料も大きく変わるため、支払方法についてはきちんと理解しておきましょう。詳しくはクレジットカードの支払方法の記事も参考になります。
1.ひと月の利用額を一括で支払う「一括払い」
一括払いとは、ひと月で利用した代金を1回で支払う方法です。
締め日(ひと月の利用額が確定する日)や支払う日時については、クレジットカード会社ごとに異なります。
目安としては、利用月の翌月に支払い日が設定されるケースが多いですが、一部利用月の末日に支払いが発生するケースもあります。
締切日の翌月支払 | 三井住友カード MUFGカード 楽天カード エポスカード イオンカードセレクト PayPayカード |
---|---|
締日が毎月15日の場合は毎月末日支払 | 楽天カード |
一括払いは手数料が無料となるのが一般的です。そのため、ほかの支払方法とは違い、手数料を気にする必要がありません。
一括払いを希望するときは店舗での支払時にカードを提示し、担当スタッフへ一括払いしたい旨を伝えましょう。
Webであれば、支払方法の選択画面が表示されたときに、「一括払い」を選択します。なおWebサイトによっては、「1回払い」と表示されることもあります。
2.ボーナスを使って一度に支払う「ボーナス払い」
ボーナス払いは、ボーナスの支給時期にあわせて支払う方法です。
ボーナス払いには、「ボーナス一括払い」と「ボーナス2回払い」の2つがあります。ボーナス一括払いでは決められた日時にまとめて代金を支払い、対してボーナス2回払いでは夏と冬などのように、決められた日時のなかで代金を分けて支払うことが可能です。
なお、ボーナス払いは実際にボーナスが支給されていない人でも利用できます。
またボーナス払いには、資金を準備する期間を確保できるメリットがあり、一括払いのようにすぐに支払う必要がないため、ゆとりをもった返済計画を立てられます。
3.支払回数を指定して分けて支払う「分割払い」
分割払いは、支払回数を2回以上に指定して分割で支払う方法です。
クレジットカードごとに設定されている支払回数から、自分が希望する回数を選び月々の決められた日時までに支払います。加えて、分割払いでは手数料が発生するのが一般的です。手数料の金額は、利用金額や支払回数で異なります。
分割払いは1回あたりの支払金額を抑えて、高額な商品を無理せず購入したいときに向いている支払方法です。
店舗で分割払いを希望する際には、支払いのときに店舗スタッフから回数を聞かれるので、希望する回数を伝えましょう。
選択する回数によっては月々の支払額が大きく変動するため、あらかじめ計算しておくと安心です。クレジットカード会社の多くで、Webサイトに返済シミュレーションが用意されているので利用することが可能です。
4.自分で設定した一定額を毎月支払う「リボ払い」
リボ払いとはリボルビング払いの略で、月々の支払額を設定して毎月決まった日時に支払う方法です。
リボ払いには2種類の支払方法があり、「残高スライド方式」は現時点でのクレジット利用額に応じて月々の支払金額が変動するもの。「定額方式」は月々の支払額が固定され、クレジットカードの利用額による支払額の変動がないものを指します。
リボ払いは、月々の支払額を変更できることがメリットで、たとえば普段より収入があった月はの支払金額を増やし、利用残高を予定より早く減らすことができます。
ただし契約先のカード会社によっては、支払う金額を変更する際に連絡が必要です。場合によっては、月々の支払額を設定しなおす必要があります。
クレジットカード決済でポイントが貯まる仕組みとは
クレジットカードを使うと利用金額に応じてポイントがもらえる仕組みになっています。ここでは、なぜポイントがもらえるのか、どのように貯められるのかなど、クレジットカードのポイントの仕組みについて説明します。
なぜポイントがもらえるのか
利用者がクレジットカードを使うと、加盟店がクレジットカード会社へ手数料を支払う仕組みになっています。この手数料の一部を、クレジットカード会社が利用者にポイントとして還元しているわけです。
クレジットカードの利用額に応じて何円相当のポイントが付くかは、「還元率」という割合で決まっています。たとえば、「利用金額100円で1ポイント(=1円相当)が付く」ときは「還元率1%」となります。そして、このポイントの「還元率」は、カードの種類や利用する店舗などによって異なります。
カードを使って買い物をしても、現金払いより値段が高くなることはありません。むしろ同じ値段でポイントが還元される分、カード払いの方がお得といえます。毎日の買い物で少しでも得することを考えるなら、カード対応の店舗ではできるだけカードを使うといいでしょう。
ポイントがいつ貯まるかのタイミング
クレジットカードのポイントは、各社で定められたポイント還元率と実際のカード利用額に応じて付与されます。このとき、カードの利用からどのくらいでポイントが付与されるかのタイミングは、クレジットカード会社や支払方法などによって違います。
ポイントの付与時期について、代表的なカード会社のケースをまとめると次のようになります。
- 三井住友カード:毎月の支払日が10日の場合は支払月の前月25日頃に付与。毎月の支払日が26日の場合は支払月の当月10日頃に付与。
- 楽天カード:毎月末日までのカード利用額に応じて翌月15日前後に付与。
- JCBカード:原則毎月10日の支払日に付与。
このようにパターンがいくつか存在しますが、いずれにしてもクレジットカードの毎月の利用額が確定する締め日か、口座から引き落される支払日に連動したタイミングでポイントが集計・付与されるケースが多いようです。
Webサイトなどで「100円で1ポイント」「200円で1ポイント」といった記載があっても、実際に100円・200円をカードで支払うたびにリアルタイムでポイントが付与されるわけではないので注意が必要です。
ポイントを効率的に貯めるには
ポイントを効率的に貯める方法は、主に次の4つです。
- 還元率の高いクレジットカードを使う
- あらゆる支払いをクレジットカードに集中させる
- ネットの買い物では、ポイントアップモールを経由する
- 誕生月限定などのキャンペーンを活用する
1の還元率は、一般的には0.5%が多く、高還元とされるのは「1.0%」からです。2については、次のような場所・サービスの支払いはカードでできることが多いです。
- コンビニ
- スーパー
- ネット通販
- クリニック
- 保険料(生命保険など民間のもの)
- 公共料金
- 引っ越し代
3は、例えば三井住友カードの「ポイントUPモール」を経由してAmazonで買い物をすると、ポイントが最大4%(*)プラスされます。このようなサービスを提供する理由は次のとおりです。
*2022年11月現在。ポイント還元率は予告なく変更となる場合がございます。- 決済手数料を3%程度とっている
- サイト(モール)へのアクセスを稼げる
4は、例えばライフカードの場合、誕生月のポイントが3倍になります。このような期間限定のキャンペーンがあるものは、そのときだけ「全ての支払いをそのカードに集中させる」というのも、ポイントを貯めるコツの1つです。
クレジットカードの手数料の仕組み
クレジットカードの手数料には大きく次の2つがあります。
- (A)加盟店がクレジットカード会社に支払う決済手数料
- (B)利用者がクレジットカード会社に支払う手数料
このうち(A)は、クレジットカード決済のシステムを使わせてもらうために加盟店がカード会社に支払うもので、利用者が特にいくらかを負担するものではありません。
一般の利用者にとって関係のある「手数料」は主に(B)で、代表的なものとしては次のような手数料が挙げられます。
- 3回以上の分割払いにかかる手数料
- リボ払いにかかる手数料
- 据え置き払い(スキップ払い)にかかる手数料
これらは通常の一括払いとは違い、カードの利用から支払いが完了するまでに数か月以上の期間がかかります。その間、利用者はカード会社に立て替えてもらった分を少しずつ支払う(または支払いを待ってもらう)ことになり、一時的にカード会社からお金を借りているのと近い状態になります。
したがって、クレジットカードの支払いに関係して発生する手数料は、ローンなどでお金を借りた場合の「利息」に近い感覚といえるかもしれません。
クレジットカードの手数料には、この他キャッシング利用の手数料や遅延損害金などいくつかの種類があります。詳しくはこちらの記事も参考にしてください。
クレジットカードのキャッシング機能の仕組み
クレジットカードの機能は、買い物で使う「ショッピング機能」の他に、現金を引き出す「キャッシング機能」があります。ここではこのキャッシングの仕組みを解説します。キャッシング機能については、キャッシングとはの記事でも詳しくまとめられています。
キャッシングの仕組み
キャッシングは、簡単にいうと「カードローンと同じ」で「現金の借り入れ」です。ショッピングの限度額と同様、カード会社の審査によってキャッシングの限度額も決まります。その金額の範囲内であれば、お金を借りられます。
返済方法は、主に一回払いかリボ払いとなります。ショッピングとの違いは、一回払いでも金利がかかることです。
ショッピング枠とキャッシング枠の設定には、次の3つのパターンがあります。
- キャッシング枠がショッピング枠に含まれる:多くのカードの設定
- 両方の枠を別々に設定:セゾン・アメリカン・エキスプレス・カードなど
- 両方の枠を共通で設定:ACマスターカードなど
1の「キャッシング枠がショッピング枠に含まれる」のは、多くのカードで用いられているパターンです。仮にショッピング枠100万円、キャッシング枠30万円だったとしましょう。これで20万円のキャッシングをすると、キャッシング枠は当然ながら、残り10万円です。一方、ショッピング枠も同じように20万円減り、残り80万円となります。逆に、最初に100万円ショッピングをした場合、キャッシングをまったくしていなくても、キャッシング枠は0円となります。
2の「両方別々」は、一番わかりやすいパターンです。ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が10万円だったら、それぞれその金額まで利用できます。両者の計算が混ざることはありません(ただし、毎月の支払いは合算されます)。
3の「両方共通」の場合、たとえば50万円の枠があったら「50万円全部キャッシングに使う」ことも、「全部をショッピングに使う」ことも可能です。このパターンは、ACマスターカード以外ではほぼ見られません。
キャッシングを利用する方法
キャッシングは、銀行やコンビニなどの提携ATMから利用できます。また、海外のATMで現金を引き出すことも可能です。ATMを使う場合は、原則手数料がかかります。ただし、そのカード会社専用のATMなら、手数料はかかりません。例えばセゾンカードのセゾンATMなどです。
ATMでキャッシングをする手順は次のとおりです。
- クレジットカードを挿入する
- 暗証番号を入力する
- 「お借り入れ」を選択する
- 返済方法を選択する(1回払い、またはリボ払い)
- 金額を入力する
- 現金を受け取る
3の「お借り入れ」は「出金」となっていることもあります。また、同じ画面で「ご返済」も表示されます。ご返済は「入金」と表示されることもあります。同じカードでも、使うATMによって表示が異なることがあります(銀行・郵便局・コンビニなどで異なります)。
クレジットカードの選び方
クレジットカードは、自分の目的や用途に合ったものをみつけることが大切です。クレジットカードにはそれぞれに特徴があり、付帯するサービスも異なります。自分の目的に合ったものをみつけることで、より恩恵を受けやすくなるでしょう。
【クレジットカードの選び方】
- 割引や優待特典で選ぶ
- 発行スピードで選ぶ
- ポイント還元率で選ぶ
- マイル還元率で選ぶ
- 年会費で選ぶ
自分に合わないと感じたクレジットカードは、クレジットカード会社ごとの手続きに従い解約が可能です。
ただし合わないからといって、頻繁に解約を繰り返すのは控えましょう。クレジットカードの解約を行うと、「解約情報」が信用情報機関に記録されます。短期間で頻繁に解約を繰り返すと、信用情報に影響を及ぼすおそれがあるため注意が必要です。
そのような事態を避けるためにも、クレジットカード選びは慎重に行いましょう。
1.割引や優待特典で選ぶ
クレジットカードには、以下のような割引や特典がついていることが一般的です。
- 年会費割引
- 提携施設でのショッピングでボーナスポイント付与
- 全国の飲食店で使える割引特典
- 遊園地や水族館の入場料割引
- カラオケ割引
- 美容院やネイルなどのサロン割引
- スパ・日帰り温泉などの入場料割引
- 舞台・イベントのチケット優待
- レンタカー・カーシェア利用割引
- 海外旅行粗傷害保険
割引や特典にはさまざまな種類がありますが、とくに年会費割引や加盟店優待は多くのカード会社で採用されています。
年会費割引とはカード会社が提示する条件を満たした場合に、年会費が無料もしくは割引されるサービスです。割引が適用されることで、カードの維持費を抑えられます。
また加盟店優待では、該当する店舗で支払った際、利用料の割引といった特典を得ることが可能です。ショッピングの際に割引が適用される種類もあり、うまく活用することで節約にも役立つでしょう。
なお割引や優待を充実させるため、多くのカードを分散させて使うよりも1〜3枚に絞ってカードのランクアップを目指すことがおすすめです。
一般カードからゴールドカードやプラチナカードへランクアップすると、ポイント還元率が高くなったり、より多くの優待を受けられたりするメリットがあります。
カード会社によって割引や優待のサービス内容は異なるため、比較検討してみてください。
2.発行スピードで選ぶ
クレジットカードの利用を急ぐときには、発行スピードも重要なポイントです。
クレジットカードが利用できるまでの時間は、会社によって異なります。手もとに届くまでに申し込みから2週間ほどかかるカードもあれば、当日からクレジット決済の利用ができるカードも存在します。
なお申込当日に利用開始できるカードの一例は以下のとおりです。
三井住友カード(NL) | 契約が完了すると、発行されるカード番号を使用し、直ちにクレジット決済の利用が可能。カードは後日自宅へ郵送される。(*) |
---|---|
エポスカード イオンカード | 申込当日に最寄りの店舗で受け取れる。 |
このようにクレジットカードは、種類によって発行スピードが大きく異なります。カードを早く受け取りたいときは、発行スピードが早いクレジットカードを選びましょう。
詳しく知りたい方は、即日発行できるクレジットカードの記事をごらんください。
3.ポイント還元率で選ぶ
クレジットカードを選ぶときには、ポイント還元率も大事な要素です
ただし還元率は、クレジットカードごとで異なるため注意が必要です。
還元率はカードごとに基本となる割合が決められており、オプションや利用内容によって加算されていくのが一般的です。
なお貯まったポイントは、指定された商品との交換やマイルへ変換もできます。またカードによっては、次回以降の支払に充てることも可能です。
ポイントの利用先にはさまざまなものがあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
4.マイル還元率で選ぶ
クレジットカードには、使った金額に応じてマイルが貯まるものが存在します。
マイルへの変換方法や還元率は、クレジットカードによって異なります。直接マイルに変換される種類もあれば、一度ポイントに変換したあとマイルへ交換するなど、方法はさまざまです。
マイルが貯まるクレジットカードには、下記のようなものがあります。
カード名 | マイル還元率 | マイル交換レート | 利用可能な航空会社 |
---|---|---|---|
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード | 1.00%~1.10% | 3,000ポイント=1,000マイル | ANA/JAL/スカイなど |
JALカード | 0.50%~1.00% | 200円=1マイル | JAL |
ANA To Me CARD PASMO | 0.50%~1.50% | OkiDokiポイント:1ポイント=5・10マイル メトロポイント:100ポイント=90マイル | ANA |
ANA JCB 一般カード | 2.00% | 1ポイント=10マイル | ANA |
上記の表でもわかるように、対応している航空会社はクレジットカードごとに異なります。そのためクレジットカードを選ぶ際には、貯めたマイルを希望する航空会社で利用できるか確認が必要です。
マイルを貯めると旅費を抑えられるため、出張や旅行が多く飛行機をよく利用する人は、マイル還元率から利用するクレジットカードを選んでみてください。
5.年会費で選ぶ
年会費もクレジットカードを選ぶ際に重要なポイントです。
クレジットカードには、無料のタイプと有料のタイプが存在しますが、年会費無料のカードでもポイント還元や割引などのサービスは充実しています。
なおカード会社によっては、クレジットカードにランクがあります。ランクには一般やゴールドおよびプラチナなどがあり、ランクが上がるにつれ年会費が高く、サービス内容も充実していきます。
ただし高いランクには、年収や利用額などの条件が設定されているケースがほとんどです。ランクを上げるためには、クレジットカードごとに設定された条件を満たす必要があります。
まずは年会費無料の一般カードを申し込み、利用していくなかでより充実した優待サービスを利用したいと思ったときに切り替えるのも1つの手段です。
年会費無料カードも含めた当サイトおすすめのクレジットカードを詳しく紹介している記事もあります。ぜひご覧ください。
クレジットカード申し込みの手順
クレジットカードを作る際は、クレジットカード会社への申し込みが必要です。申し込みの手順は各会社で異なりますが、一般的な流れを把握しておくと、スムーズに手続きを進められるでしょう。
クレジットカードの申し込みをする場合、提出が求められる書類があります。必要となる書類は会社によって異なりますが、一般的には次のような書類が必要です。
- 身分証明書(運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなど)
- 現住所が確認できるもの(住民票、健康保険証など)
カード会社によっては上記以外の書類が必要となる場合があるため、申し込みのときに確認しましょう。
なおクレジットカードの申し込みは、一般的に次の流れで進めていきます。それぞれの流れについて、詳しくチェックしていきましょう。
- 申し込むカードを決めて申込書を取り寄せる
- カード申込書をクレジットカード会社に提出する
- クレジットカード会社の審査を受ける
- クレジットカードが発行される
1.申し込むカードを決めて申込書を取り寄せる
まずは、クレジットカードの選定を行い、申し込むカードを決めたら「申込書」の取り寄せを行います。
申込書には名前や住所、年収などの個人情報を記載します。記載した情報はおもに審査で使われるため、間違いがないように正確に記入してください。間違いがあると、審査に影響を及ぼすおそれがあります。
なお申込書は、銀行や販売店の窓口などで取得可能です。カード会社に連絡して、パンフレットとともに取り寄せることもできます。近年では、Webから申し込めるクレジットカードも存在します。Webで申し込む場合には、申込書は必要なく公式サイトから直接申し込みが可能です。
2.カード申込書をクレジットカード会社に提出する
申込書の記入が済んだら、クレジットカード会社へ提出します。提出方法は、会社ごとに決められています。おもに次の4つが代表的な方法です。
- 販売店へ直接出向く
- 銀行経由で提出
- カード会社へ郵送
- インターネットで申込手続き
申込書を提出するときには、事前に準備した必要書類も一緒に提出するのが一般的です。なお郵送にかかる費用は、申込者が負担する場合があります。
Webで申込む場合には、専用フォームに情報を入力していきます。画面の指示に従い必要事項を入力すると完了です。必要書類については、画像ファイルで提出します。会社により異なりますが、スマートフォンなどで撮影した画像を、専用ページにアップロードする方法が多いです。
3.クレジットカード会社の審査を受ける
申し込みが完了すると次は審査です。審査の基準はクレジットカード会社ごとに異なり、公表されることはないため明確にはわかりません。一般的には、事実確認と信用調査が行われるとされています。
事実確認では、提供した情報に誤りや虚偽がないかをチェックされます。このとき勤務先に在籍確認が行われることもあります。また不明点や不備がある場合には、申込者へ確認の連絡がきます。
電話に出ないと審査が進まないため、拒否設定などをしているときは解除しておきましょう。
信用調査では、支払能力の調査が行われます。クレジットカード会社は信用情報機関に照会を行い、申込者の過去の取引履歴といった情報もチェックします。支払の遅延や滞納のようなトラブルを過去に起こしていると、審査に通らないことがあるため注意が必要です。
4.クレジットカード発行へ
審査に通過したあとは、クレジットカード会社との契約を行います。手続きは会社によって異なるため、指示に従って進めてください。
契約が完了すると、クレジットカードが発行されます。クレジットカードの受け取り方法には、おもに次の2とおりがあります。
店頭受取 | クレジットカードによっては、最寄りの店頭で受け取れる。ただし、受け取る際に印鑑や身分証明書などが必要な場合もあるため、事前に確認を。 |
---|---|
郵送受取 | 悪用防止のために「本人限定郵便」で送られてくるため、受け取りは原則本人のみ。不在で受け取れなかった場合、不在票に記載されている郵便局へ早めに連絡を。 |
なおクレジットカードによっては、年会費が前払いとなることがあります。また発行されたときに年会費が請求されるカードもあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
クレジットカードと似ている6種類のキャッシュレス決済システムとの違い
キャッシュレスで決済ができる仕組みには、クレジットカード以外にもさまざまなものがあり、混乱してしまうこともあるでしょう。
理解が追いつかないまま使用していると、いざというときに支払えないといったトラブルが発生することもあります。
まずは、クレジットカードと間違えやすいキャッシュレス決済の特徴を把握しておきましょう。
おもな機能 | メリット | デメリット | 支払方法 | 主な利用方法 | |
---|---|---|---|---|---|
クレジットカード | ショッピング | ポイントやマイルが貯まる | 使いすぎる可能性あり | 後払い | カード インターネット |
プリペイドカード | ショッピング | 使いすぎを防げる | 分割払いができない | 前払い | カード |
キャッシュカード | キャッシング | 審査がなく学生でも所有可能 | 単体ではショッピング不可 | 後払い (※クレジット機能付き) | カード |
デビットカード | ショッピング | 使いすぎを防げる | 分割払いができない | 即時支払 | カード |
電子マネー | ショッピング | 決済タイプが豊富 | 自分に合うものを選びにくい | 前払い 後払い 即時支払 | カード スマートフォン |
銀行カードローン | キャッシング | 必要なときに現金が引き出せる | 基本的にはキャッシング以外できない | 後払い | カード 銀行振込 |
消費者金融系カードローン | キャッシング | 即日融資が可能 | 年収の3分の1以上の借入ができない | 後払い | カード 銀行振込 提携ATM |
1.プリペイドカード
クレジットカード | プリペイドカード | |
---|---|---|
おもな機能 | ショッピング | ショッピング |
メリット | ポイントやマイルが貯まる | 使いすぎを防げる |
デメリット | 使いすぎる可能性がある | 分割払いができない |
支払方法 | 後払い | 前払い |
主な利用方法 | ・カード ・Webサイト | カード |
プリペイドカードは、前払いが特徴の決済方法です。事前に任意の金額を入金することで、支払いに利用できます。
ただし、入金した金額を超える支払いはできません。残高が購入金額に満たない場合には、追加の入金が必要です。
プリペイドカードは前払いであるため、使い過ぎを防げるのがメリットといえます。そのためクレジットカードを使いすぎてしまう人にとっては、向いている決済方法です。ただ使いすぎが防止できる一方で、分割払いができない点には注意しましょう。
プリペイドカードには、「使い切り型」と「チャージ型」の2種類が存在します。
使い切り型は、あらかじめ設定された金額を購入し使用するタイプです。使い切りとなるため、追加の入金はできません。おもには、QUOカードなどが該当します。
チャージ型は、繰り返し利用できるタイプです。残高がなくなった際、新たに入金(チャージ)することで、繰り返し支払えます。チャージの方法は、カードによって異なります。
2.キャッシュカード
クレジットカード | キャッシュカード | |
---|---|---|
おもな機能 | ショッピング | キャッシング |
メリット | ポイントやマイルが貯まる | 審査がなく学生でも所有可能 |
デメリット | 使いすぎる可能性がある | 単体ではショッピング不可 |
支払方法 | 後払い | 後払い (※クレジット機能付き) |
主な利用方法 | ・カード ・Webサイト | カード |
キャッシュカードは、金融機関の口座と紐づいたカードです。カードを使用することで、開設した口座から預金や出金ができます。おもなキャッシュカードとしては、銀行や信用金庫が発行するカードが挙げられます。
キャッシュカードは、審査がないことが特徴です。金融機関に口座の開設ができれば、未成年者でも所有できます。
キャッシュカードは、基本的にショッピングや支払いなどには利用できません。また近年では、クレジット機能が備わったキャッシュカードも存在します。
クレジット機能が搭載されたカードであれば、クレジットカードとしての利用も可能です。ただしクレジット機能を利用するためには、審査が必要な場合もあります。
3.デビットカード
クレジットカード | デビットカード | |
---|---|---|
おもな機能 | ショッピング | ショッピング |
メリット | ポイントやマイルが貯まる | 使いすぎを防げる |
デメリット | 使いすぎる可能性がある | 分割払いができない |
支払方法 | 後払い | 即時支払 |
主な利用方法 | ・カード ・Webサイト | カード |
デビットカードは、即時引き落としが特徴のカードです。カードを利用して支払をすると、紐づいた口座より即座に引き落とされます。そのため紐づいた口座には、購入金額分の資金を入れておくことが必要です。
口座の残高を超える場合には支払いに使用できません。デビットカード使用を検討するときは、あらかじめ口座残高を確認しておきましょう。
デビットカードは、使いすぎを防げることがメリットです。自己資金以上の利用はできないため、支払残高が膨らむ心配はありません。一方で分割支払やリボ払いに対応していないことがデメリットです。
また、口座を活用する点でキャッシュカードと似ていますが、基本的にキャッシング機能は備わっていないことを理解しておきましょう。
4.電子マネー
クレジットカード | 電子マネー | |
---|---|---|
おもな機能 | ショッピング | ショッピング |
メリット | ポイントやマイルが貯まる | 決済タイプが豊富 |
デメリット | 使いすぎる可能性がある | 自分に合うものを選びにくい |
支払方法 | 後払い | ・前払い ・後払い ・即時支払 |
主な利用方法 | ・カード ・Webサイト | カード ・スマートフォン |
電子マネーとは、現金を電子化したものです。スマートフォンやICカードを活用することで、利用料金の支払いができます。
電子マネーには多様な種類が存在しており、大きく以下の3つに分けられます。
プリペイド型 | 事前にチャージすることで使用できるタイプ。事前に入金する必要があり、基本的には前払い。 |
---|---|
ポストペイ型 | クレジットカードと連携できるタイプ。使用するとあとでクレジットカード会社から請求される。 |
デビット型 | 即時支払が特徴。支払いを行うと紐づいた口座から自動で引き落とされる。 |
電子マネーはクレジットカードと異なり、基本的には審査がありません。また、自分に合った支払方法を選択できることがメリットです。
なおポストペイ型の場合、クレジットカードと連携させるときには、審査が必要となることがあります。
電子マネーでの決済が可能な店舗でも、種類によっては使えないものもあるので、利用する店舗に合わせて選びましょう。
またポストペイ型以外は、分割払いができない点に注意してください。
5.銀行カードローン
クレジットカード | 銀行カードローン | |
---|---|---|
おもな機能 | ショッピング | キャッシング |
メリット | ポイントやマイルが貯まる | 必要なときに現金が引き出せる |
デメリット | 使いすぎる可能性がある | 基本的にはキャッシング以外できない |
支払方法 | 後払い | 後払い |
主な利用方法 | ・カード ・Webサイト | カード ・銀行振込 |
銀行カードローンとは、おもに銀行が提供しているキャッシングサービスです。サービスを利用することで、利用限度額内で現金を借り入れられます。
カードローンは住宅ローンなどと異なり、利用目的を問わないことが特徴です。急な出費や生活費の補助などのように、さまざまな目的に使用できます。
買い物をする際はカードで直接決済できるわけではなく、カードで現金を借りることで買い物が可能になるという点が、クレジットカードとは異なる仕組みです。
6.消費者金融のカードローン
クレジットカード | 消費者金融のカードローン | |
---|---|---|
おもな機能 | ショッピング | キャッシング |
メリット | ポイントやマイルが貯まる | 即日融資が可能 |
デメリット | 使いすぎる可能性がある | 年収の3分の1以上の借入ができない |
支払方法 | 後払い | 後払い |
主な利用方法 | ・カード ・Webサイト | カード ・銀行振込 ・提携ATM |
消費者金融のカードローンとは、消費者金融が提供するキャッシングサービスです。「PROMISE(プロミス)」や「アイフル」などのカードローンが該当します。
おもな機能は銀行カードローンと同じく、キャッシング機能です。ただし融資のスピードが異なり、消費者金融のカードローンのほうが早めに融資を受けられる可能性があります。一般に、銀行のカードローンでは審査に時間がかかる傾向があります。一方、消費者金融は比較的審査が早く、状況によっては即日融資も可能なため、すぐに現金の借り入れが可能です。
ただし消費者金融には、「利用者は年収の3分の1以上を超える借り入れができない」という「総量規制」が定められており、貸し付けできる上限が法律で規定されているので注意が必要です。
ケース別のクレジットカードのお悩み対策
クレジットカードを利用するときには、もしものときに対処できるよう、あらかじめ理解しておきたいポイントがあります。
クレジットカードは、お金と同じ役割をもつものです。そのため使い方次第では、個人の社会的信用にも影響を与えます。信用が低下してしまうとローンが通らないといったような、信用取引に影響を及ぼすこともあるため注意が必要です。
また場合によっては、不正利用などのトラブルに巻き込まれる恐れもあります。このような事態に陥らないためには、ケースごとに適切な対処を行うことが大切です。
使いすぎてしまうならプリペイドカードを検討
クレジットカードの自己管理がうまくいかない人は、プリペイドカードの使用を検討しましょう。プリペイドカードは前払いとなるため、必要以上に使いすぎる心配がありません。
クレジットカードは、使い過ぎに気をつける必要があります。現金がなくても買い物ができるため、その場で現金を支払っていると錯覚してしまう人もいるでしょう。
しかし当然ながら、後から支払日に実際の利用代金を支払わなければなりません。あまりにも使い過ぎてしまうと、利用代金の支払いができなくなる恐れがあります。
そのためついお金を使いすぎてしまう人は、プリペイドカードの利用がおすすめです。しかしどうしてもクレジットカードを利用したい場合、利用限度額を下げるといった対策を講じましょう。
紛失したときはカード会社にすみやかに連絡
クレジットカードを紛失したときには、すみやかにカード会社に連絡してください。早急に対処しなければ、第三者による不正使用のおそれがあります。
クレジットカード会社では、紛失時の専用ダイヤルを設けていることが一般的です。そのあとの対応をスムーズに行うため、紛失したときはまず専用ダイヤルに連絡しましょう。
また紛失時には、警察署にも紛失届を出してください。クレジットカードによっては紛失届の手続きをすることで、不正利用されたときに補償が受けられます。なお紛失届のことを正式には、「遺失届」といいます。遺失届に記載するのは、次の内容です。
- 住所、氏名
- 連絡先
- 遺失(紛失)場所
- 紛失した物品と詳細事項
遺失届が受理され、該当する取得物が届くと警察から連絡がきます。また並行して、クレジットカード会社にカードの再発行を依頼しましょう。
利用上限・限度額を超えたときは利用残高を減らす
クレジットカードによっては、利用残高が利用可能額(限度額、上限額)を超えると使用停止となることがあります。次月の支払日まで使えないケースがよくみられますが、一生使えなくなるわけではありません。
クレジットカードは、支払日ごとに利用可能額が更新される仕組みです。たとえば利用可能額が100万円であるにもかかわらず、今月110万円の買い物をしたとすると、クレジットカードが一時的に使用できなくなります。この場合、次月の支払日に20万円を支払って利用残高を90万円(110万円−20万円)に減らすと、利用可能額の100万円に達するまで残り10万円分のショッピング利用が再び可能となります。
つまり、これまでの利用代金の一部を支払って利用残高を減らすことで、またクレジットカードを使用できるという仕組みです。なお利用可能額を超えたとしても、信用情報に影響が出るわけではありません。ただし支払いが遅れる場合などには、信用情報に影響を及ぼすため注意が必要です。
カードのお届け先に間違いがあったときはすみやかにカード会社に連絡
カードの受け取りを郵送で希望したにもかかわらず、なかなか届かない場合には、おもに2つの原因が考えられます。
- 配達時に不在
- 届け先が間違っている
まずは配達されたときに不在だったケースです。クレジットカードは、基本的に本人限定郵便で送られ、本人が不在の場合には配達員が持ち帰るようになっています。このときには不在票が投函されるため、記載されている番号に連絡すると再配達が可能です。
ただし数週間経っても不在票すら投函されていないときは、届け先が間違っている可能性があります。申込時に記載した郵便番号や住所に不備があると、自宅には届きません。
このようなときには、クレジットカード会社に返送されるのが一般的です。放置しておくと解約扱いになることもあるため、カード会社に連絡して手続きを行う必要があります。
解約になると、再度申し込みから手続きを行わなくてはならないため、手間がかかります。発送の通知が来たにもかかわらず、なかなかカードが届かないときは、カード会社に確認してみましょう。
クレジットカードの引き落とし日給料日が重なるときはカード会社の引き落としスケジュールを確認
クレジットカードの引き落とし日と給料日が重なるときは、口座残高に注意が必要です。口座残高が不足していると引き落としができず、カードが利用停止となる場合があります。
口座振込や口座引き落としの処理が行われる時間帯は、金融機関によってさまざまです。一般にクレジットカードでは、下記のような引き落としスケジュールとなっています。(日付はあくまで一例です)
3月18日(利用月) | クレジットカードを利用した |
---|---|
4月20日(翌月) | 3月16日〜4月15日利用分の締め日 |
5月25日(翌々月) | 4月20日締め分の引き落とし日 |
上記例の5月25日の引き落とし日に給料日が重なり、給料の振込より先に引き落とし処理が行われると、残高不足で引き落としされないことがあります。特に残高が少ないときは、残高不足になりやすいため注意が必要です。
引き落としができないと、支払いの遅延として扱われることもあるため、残高には注意を払い計画的に利用しましょう。
まとめ
- クレジットカードとは利用者の信用をもとに代金を後払いで決済できる仕組み
- クレジットカードの決済は、利用者・加盟店・カード会社の3者で成り立つ
- 国際ブランドとは、決済ネットワークのこと
- 主な国際ブランドはVISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Club
- ショッピングの支払方法は一回払い・ボーナス払い・分割払い・リボ払いなどを選べる
- キャッシングでは現金を借りられ、支払方法は一回払い・リボ払い
- クレジットカードを利用するとポイントが貯まる
- クレジットカードの利用や支払いの方法によっては手数料が発生することも
クレジットカードは、手持ちの現金がなくとも支払いができる便利な決済方法です。国内だけでなく海外でも利用でき、両替の手間もかかりません。
しかし、きちんと自己管理しなくては利用残高が膨らんでしまい、支払えなくなる危険性があります。
また、クレジットカードは種類も多く、備わっている機能や付帯するサービスも異なるため、自分に合ったカードを探すことが大切です。
クレジットカードと似たキャッシュレスで利用できる他のサービスとも比較検討して、総合的に判断する必要があります。
クレジットカードは、その仕組みをよく理解した上で、自分に適したものを選び計画的に利用しましょう。
*当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用し事業者(三井住友カード様、JCB様、アコム様など)広告から収益を得て運営しております。