クレジットカード
クレジットカードを紛失したかも?トラブルの対処法と再発行の流れ
更新日:
22.04.15
「クレジットカードが見当たらなくなった」
「財布ごと盗まれてしまった、どうすればいい?」
大切なクレジットカードを紛失したとなると、どう対処すればよいのかわからず焦ってしまいますよね。でも、まずは「クレジットカード発行会社に連絡する」、「警察に紛失・盗難の届けを出す」の2つを実行しましょう。
この2つをきちんと速やかに行えば、不正使用された場合でも補償が受けられる可能性があるので、落ち着いて対処することが大切です。また、カードは再発行してもらえますので安心してください。カードを紛失したらやるべきことを確認していきましょう。
目次
クレジットカードを紛失したときにやるべき2つのこと
クレジットカードを紛失したことに気づいたら、まずはカード発行会社に連絡すること、そして警察に届けることが重要です。
まずは、クレジットカードや財布を紛失したときにやるべきことを、順を追ってご紹介します。
カード発行会社に連絡して利用を停止する
カード発行会社に連絡して、利用停止にしてもらうことが第一です。第三者の手に渡ったカードが勝手に使われることを防ぐため、そして、カードを勝手に使われた場合に補償を受けられるようにするためにも、まずはカード発行会社に届け出ておきましょう。
主要カード発行会社の緊急連絡先一覧
主要なカード発行会社の紛失・盗難対応ダイヤルと、カード紛失時の手続きが紹介されているWebサイトのページをご紹介します。基本的には24時間、年中無休で対応してもらえます。
カード名 | 電話・対応時間 | URL |
---|---|---|
三井住友カード | 公式HPをご確認ください | 三井住友カード紛失・盗難受付デスク(VJ紛失・盗難受付デスク) https://www.smbc-card.com/mem/goriyo/lost.jsp |
三菱UFJカード | 0120-107542 24時間・年中無休 |
盗難紛失受付センター https://www.cr.mufg.jp/mufgcard/contact/lost/index.html |
アメリカン・エキスプレス | 0120-020120 または 03-6625-9100 24時間・年中無休 |
メンバーシップ・サービス・センター https://www.americanexpress.com/jp/jp-home/sitehelp/lost_stolen.html |
JCBカード | 0120-794-082 24時間・年中無休 |
JCB紛失盗難受付デスク https://www.jcb.co.jp/support/lost-and-stolen.html |
UCカード | 東京 03-6688-7669 大阪 06-7709-8500 年中無休・24時間受付 |
紛失・盗難専用ダイヤル https://www2.uccard.co.jp/cs/sos/index.html |
DCカード | 0120-664476 24時間・年中無休 |
DCカード盗難紛失受付センターhttps://www.cr.mufg.jp/dc/contact/lost/index.html |
NICOSカード | 0120-159674 24時間・年中無休 |
NICOS盗難紛失受付センター http://www.cr.mufg.jp/nicos/contact/lost/index.html |
ダイナースカード | 0120-074-024 24時間/年中無休 |
ダイナースクラブ コールセンター https://cards-faq.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/165 |
楽天カード | 0120-86-6910 または 092-474-9256 年中無休・24時間対応 |
カードの紛失・盗難専用ダイヤル https://www.rakuten-card.co.jp/contact/robbery/ |
オリックス | 0120-00-0926 24時間365日 |
カード紛失・盗難専用ダイヤル https://credit.orix.co.jp/information/loss.htm |
ライフカード | 0120-225331 24時間・年中無休 |
カード盗難・紛失受付デスク http://www.lifecard.co.jp/contact/trouble.html |
オリコカード | 0120-828-013 または 0570-080-848 24時間・年中無休 |
紛失・盗難受付ダイヤル https://www.orico.co.jp/support/card_loss/ |
ジャックスカード | 0120-996-211 24時間・年中無休 |
ジャックスカードの紛失・盗難専用ダイヤル https://www.jaccs.co.jp/service/support/contact/tounan/ |
セブンカード | 東京 0422-71-7704 大阪 06-6945-6678 札幌 011-281-1337 24時間・年中無休 |
紛失・盗難ダイヤル https://www.7card.co.jp/company/ls/index.html |
警察へ届け出を提出する
クレジットカードの発行会社への連絡がすんだら、警察に「遺失届出書」を提出しましょう。 遺失届出書は、お住まいの都道府県を管轄する都道府県警のホームページでダウンロードできる場合もあります。落ち着いて自宅で記入してから提出できますね。
もちろん、最寄りの交番にも遺失届出書用紙が用意されていますので、記入せずに出向いてもかまいません。
遺失届出書には次のようなことを記入します。
- 遺失者の住所氏名、電話番号など
- 遺失日時、場所
- 何をなくしたのか
- なくしたものの形状、模様、特徴
財布ごと紛失した場合、クレジットカードだけでなく、現金やキャッシュカード、健康保険証などもなくなっていることが多いです。できる限りなくしたものを思い出してください。
遺失届の受付番号をカード発行会社に伝える
遺失届が受理されたら、受付番号が発行されます。その受付番号をカード発行会社に伝えましょう。
遺失届を出していると、「本人がクレジットカードを使ったのではなく、不正使用された」という主張に真実味を持たせることができます。そのため遺失届は必ず提出し、受付番号の連絡を忘れないようにしましょう。
クレジットカードは再発行してもらう
クレジットカードを紛失した旨の連絡をする際の電話で、カードの再発行手続きについても案内してもらえます。後日郵送される書類の指示に従って、記入のうえ返送しましょう。
クレジットカードの紛失で起こりやすい5つのトラブル
クレジットカードや財布などを紛失し、頭が混乱しているときに、さらにわからないこと、不安なことが出てくるとパニックになってしまいます。とはいえ、カード発行会社と警察への届け出を済ませているなら、その後のことは必ず対処法がありますので落ち着きましょう。
トラブル1:カード番号が分からない場合は利用明細やメールをチェック
「保有していたクレジットカード名がわからない」、「どのカード発行会社だったかわからない」という場合は、自宅に届いている利用明細やメールなどをチェックし、どのクレジットカードを利用していたかリストアップしましょう。
クレジットカードがわかれば、紛失や盗難にあった場合の連絡先がわかりますので、電話連絡をしましょう。
そのような書類が見つからないときは、個人信用情報機関であなたの個人信用情報を開示してもらう方法もあります。
個人信用情報機関で情報開示を依頼する方法は、以下のWebサイトで紹介されています。開示には1,000円程度の費用がかかります。
CIC | https://www.cic.co.jp/mydata/index.html |
---|---|
JICC | https://www.jicc.co.jp/ |
全国銀行個人信用情報センター | https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/open/ |
トラブル2:カードが見当たらない場合は一時的に利用停止の連絡をする
クレジットカードが見当たらないけれど、
- 実は自宅内にある
- 家人が持ち出したなどの可能性がある
- どこかで紛失した
のいずれかわからない場合もあります。
「自宅にあるかも…」とクレジットカードを探している間に、万が一、第三者に不正使用されると問題が大きくなります。そのため、カード発行会社の盗難・紛失対応ダイヤルに電話をして、「一時的に利用できないようにしてほしい。見つかれば利用を再開したい」と伝えましょう。
完全に利用停止の手続きを取ると、カードが見つかっても使えなくなります。そのため「カードを探す間だけ、利用できないようにしてほしい」と間違いなく伝えましょう。一時停止を原則受け付けず、再発行となるカード会社もあります。
一時停止は「無くしたかもしれないからとりあえず利用を止めたい」という数日程度の短期間だけの措置で、「どこを探しても見つからない」という紛失が濃厚な場合には再発行になるでしょう。 紛失の規模や期間によって一時停止と再発行の処置が分かれるカード会社がほとんどです。
トラブル3:紛失届を出してしまうとカード再発行まで利用できない
カード発行会社や警察に「紛失した、盗難に遭った」と届け出ていたカードが後に見つかった場合、そのカードは使えません。見つかったカードはハサミを入れて破棄することになります。
カード発行会社には、念のため見つかったという事実を報告するのもよいですが、連絡は必須ではありません。
カード発行会社に一時的な利用停止を依頼していたカードが見つかった場合は、カード発行会社に連絡して、改めて利用できるようにしてもらいましょう。
「紛失」の届け出をすると、紛失したカードの情報は即座に新しいカードに移りカード番号も無効になるので、そのカードを使うことはできません。
トラブル4:悪用された可能性があるので利用履歴を確認
クレジットカードが一時的にでも所在不明になった場合、第三者が不正使用する可能性もあります。利用明細の確認をして、覚えのない利用履歴がないかを確かめましょう。
もし、不正使用されたことに気づいたら、カード発行会社の盗難・紛失対応ダイヤルに連絡しましょう。
紛失に気付いた時点で、カード発行会社と警察にきちんと連絡をしていたなら、不正使用分を支払わなくてよい補償制度が利用できます。
トラブル5:クレジットカード再発行中の引き落としは請求元へ問い合わせをする
カードの利用停止や再発行の手続きを行った場合、カード払いにしていた公共料金や携帯電話料金などは、支払い変更手続きを行うまで、紛失したクレジットカードに請求が行われます。
そのため、支払い変更手続きが遅れたり忘れていたりした場合、請求が正常に行われず、引き落としができないという事態が起こります。
引き落としができていないことを確認した場合は、速やかに未払いとなっている料金が何かを調べ、請求元へ問い合わせを行いましょう。
カード紛失、再発行の手続き中であったことを説明すれば、翌月合算請求や支払い日の変更など、適切な対応を受けられます。
クレジットカードの再発行する4つの流れ
紛失した、あるいは盗難に遭った旨の届け出をしたクレジットカードはもう使えませんので、新しいクレジットカードを再発行してもらうことになります。
手続きの流れは紛失を届け出た電話で教えてもらえる
カード発行会社に紛失・盗難の届け出をする電話をかけると、再発行に関する流れも説明してもらえます。でも、クレジットカードだけでなく、キャッシュカードや保険証、現金など、大事なものを一度に失ったばかりのとき、電話で説明を聞いただけでは、手続きの流れが理解できないことも多いです。そこで、再発行の流れを紹介します。
ステップ1:再発行に必要な書類が郵送される
クレジットカードの再発行のために必要な書類が、郵送で届きます。必要事項を記入して送り返しましょう。また、再発行手数料がかかることもあるので、支払い方法を確認しましょう。
ステップ2:再発行期間は1週間から10日前後かかる
カード再発行に要する時間は、一般的に1週間から10日前後です。再発行にかかる目安日数は、各カード会社の公式サイトで確認できる他、手続きの際に問い合わせることも可能です。
再発行期間の注意点として、公共料金や電話料金、税金などをカード払いにしている場合は、再発行期間中に支払い日がないかを確認をしましょう。
もし、再発行期間に支払い日があった場合は、新しいカードが届く前であっても、速やかに各機関で支払い方法の変更手続きを行う必要があります。これは、再発行期間中、紛失したクレジットカードのカード番号が利用できず、未払いとなる可能性があるためです。
また、カードの再発行にあたっては、カード会社側で審査が行われます。「再発行手続き後になかなかカードが届かない」といった場合は、審査に時間がかかっている可能性もあるので、不安であればカード会社へ問い合わせることをおすすめします。
ステップ3:新しいカードが届く
書類に不備がなければ、紛失の届け出をしてから1週間~10日で新しいカードが届きます。不正利用を防ぐためにも、裏面に早速署名を入れましょう。
ステップ4:公共料金や会費のカード情報を登録しなおす
再発行後のカードは、カード番号やセキュリティーコードも変わっています。公共料金や保険料など、さまざまな支払いについてカードの登録情報を変更する手続きを行いましょう。
支払方法の変更手続きに時間がかかる場合もあり、料金の支払いができない期間が生じてしまう可能性もあるので、各会社のサポートデスクなどで、事情を説明して相談しましょう。
海外でクレジットカードを紛失したら行う5つの対処法
日本ではなく海外でクレジットカードを紛失したり、盗難にあったりした場合も、まずはカード発行会社へ連絡を入れることが一番です。
対処1:カード会社への連絡が第一
各カード発行会社は、海外での盗難・紛失に対応するデスクを設けています。日本語で会話できることがほとんどなので、まずはそこに連絡しましょう。どの国でカードを紛失したかで、電話番号が変わるカード発行会社もあります。
まずは、カード発行会社への連絡を済ませましょう。
対処2:現地の警察に出向いて紛失・盗難を届け出る
クレジットカードなど「何を」「どういう状況で」紛失したのかを、警察に届け出ましょう。基本的には最寄りの警察署へ行き、紛失に対応している係で手続きを行います。タイやエジプトなど「ツーリストポリス」を設置している国では、ツーリストポリスで手続きをします。
届け出るときは、本人が出向くことが必要です。しかし、言葉が通じるかという問題もあるので、ツアーガイドや通訳などの方に付き添ってもらうのがよいでしょう。
届け出た後は、「盗難証明書」「紛失証明書」などを発行してもらいましょう。これらの書類が有料の国もあります(タイ、サイパン、スイスなど)。
対処3:海外専用緊急再発行カードの発行を依頼する
海外での滞在期間がまだ残っていて、クレジットカードの使用を続けたい場合には「海外専用緊急再発行カード」を利用することもできます。カード発行会社に手続方法を問い合わせましょう。
海外専用緊急再発行カードは、主だったクレジットカード会社であればほぼ発行してくれます。注意点としては、手数料が1万円程度かかることがあることと、日本に帰ってからは使用できないことです。
対処4:日本に戻ってカード再発行の手続きをする
日本に戻ったら、改めてカードの再発行手続きをします。再発行に必要な書類が郵送されてくるので、必要事項を記入して返送しましょう。
また、不正使用の形跡がないかも確認する方が安心です。利用明細を見て、不審な利用履歴がないかを確かめ、不安がある場合はカード発行会社に相談しましょう。
対処5:公共料金などの支払い方法を変更する
公共料金や保険料などクレジットカードで支払っている場合は、カード番号などの変更手続きも行いましょう。変更手続き中に支払日が来る場合の取り扱いについても、各会社に確認しましょう。
今後の紛失や盗難に備えてできる4つのこと
クレジットカードを再発行してもらうことは簡単でも、いったんカードを紛失すると、公共料金の支払い方法の変更や、不正利用されていないかのチェックなど、しなければいけないことがたくさんあって大変です。クレジットカードを紛失しないことが一番ですが、どうしても注意が行き届かないことはあります。今後、紛失や盗難に遭った場合に備えて、できる対処法を紹介します。
備え1:カード裏面には必ず署名を
再発行されたカードが届き次第、裏面に署名を入れましょう。裏面に署名していないカードは、不正利用されても補償が受けられないケースがあります。
備え2:緊急時の連絡先を控えておく
保有しているクレジットカードの発行会社を確認し、紛失・盗難時の連絡先をメモしておきましょう。
スマートフォンなどに登録するのもいいのですが、カバンごと盗難に遭い、スマートフォンごと失う可能性もあります。その場合でも連絡先がわかるようにしておきましょう。
備え3:財布に入れて持ち歩くカードの枚数を減らす
必要以上のクレジットカードを保有せず、管理が行き届くようにしましょう。あまりにも枚数が多くて紛失に気付かないことがあります。
クレジットカード全体の枚数を、できれば3枚以内に抑えましょう。
また、全てのカードを持ち歩くのではなく、使わないカードは自宅で保管するのもよい方法です。クレジットカードや財布を紛失した場合でも、手元に有効なクレジットカードが残っていると、安心して生活することができます。
出掛けるとき、「今日使いそうなクレジットカード」「自宅に置いていても困らないカード」を考えて、持ち歩くクレジットカードの枚数を減らします。健康保険証や免許証など、大事な書類を財布に入れている人も、本当に持ち歩く必要があるかを考えましょう。
持ち歩く必要がある場合でも、財布に全てを入れるのではなく、カード入れなどに分散させておくと、一度に全てを失うリスクを抑えることができます。
最近は、スマホを見ながら歩いていて落としたことに気づかない事例が多いようですので、スマホを使っている時は必ずカードをバッグにしまいましょう。
備え4:カード会社の補償内容を確認しておく
クレジットカードには、紛失保険・盗難保険が自動付帯されているため、紛失時の不正利用に対する補償が受けられます。
カード紛失による不正利用に遭った際に、速やかに、そして落ち着いて対応できるよう、事前に補償内容や、カード会社の保険に関する問い合わせ窓口(電話・メール)を確認しておきましょう。
クレジットカード紛失のまとめ
クレジットカードを紛失したり、盗難に遭ったりすると慌てますよね。でも、「まずはカード発行会社に連絡し、カードを利用停止にしてもらう」、「警察に届け出る」と覚えておけば大丈夫です。
- 公共料金や保険料の支払いにクレジットカードを使っているなら変更手続きを
- 不正利用、悪用されていないか利用明細でチェックを
カードの再発行手続きは難しいものではありません。また、不正利用された場合でも、カード発行会社による補償を受けることもできます。
少しでも不安なことがあればカード発行会社に連絡して、相談しながら対応していけばよいでしょう。
公開日:
21.08.06