クレジットカードの番号の意味とは?番号流出だけで悪用される原因と手口

クレジットカードの番号の意味

クレジットカードの番号流出による不正利用の被害が増えています。

一般社団法人 日本クレジット協会が2022年3月に公開した最新データでは、クレジットカードの不正利用被害額は過去最高、被害総額の94%以上を「番号盗用被害額」が占めていることがわかりました。

カードの番号が流出してしまう原因や犯罪手口について気になっている人も多いですよね。

この記事ではクレジットカードに書かれている番号の意味、そして番号流出の原因やリスクについて解説します。

この記事でわかること

  • クレジットカードに記載されている番号の意味
  • カード番号が流出するリスク
  • カード番号が流出する原因と手口
  • カード番号を流出させないための方法
  • 不正利用された場合の対処法

クレジットカードに記載されている情報

クレジットカードには表面だけでなく裏面にも番号やアルファベットがいくつか記載されていますが、それぞれ何を表しているのでしょうか?

クレジットカード番号の意味

1.カード名

カード名とは、利用しているクレジットカードの名称です。

2.カード番号

カード番号とは、カードの中央に記載された14桁~16桁の番号です。番号は一枚一枚所有者固有のもので、国際ブランドによって桁数が異なります。

3.有効期限

カード番号の下に記載されているのがカードを使用できる有効期限です。

「05/22」なら2022年5月が有効期限。「月・年」の順番で表記されています。

4.所有者の氏名(ローマ字)

カード所有者の氏名は、カードの一番下にローマ字で記載されています。

5.セキュリティコード

セキュリティコードとは、多くがカード裏面(ブランドによっては表面)に記載されている3桁~4桁の数字です。ネットショッピングなどで入力を求められることがあります。

セキュリティコードは磁気情報やICチップには記載されてなく、カード券面のみに記載のある大切な情報です。そのため、セキュリティコードの入力は手元にカードがあるという証拠になります。

6.サイン欄

サイン欄は、クレジットカード所有者がサインを記載する欄です。カードの裏面にあります。

クレジットカードの番号には意味がある

店舗でクレジットカードを利用する際は、カードを通すだけなのでカード番号をあまり気にすることがないかもしれません。

クレジットカードの番号には、さまざまな意味が含まれています。

まず、クレジットカードの表面中央に書かれたカード番号は、国際ブランドによって桁数が異なっています。国際ブランドごとの桁数をまとめると以下の通りです。

    国際ブランドによる桁数の違い

  • VISA・Mastercard・JCB:16桁(4桁・4桁・4桁・4桁)
  • American Express:15桁(4桁・6桁・5桁)
  • Diners Club:14桁(4桁・6桁・4桁)

桁数が異なるのは、クレジットカードの種類を識別または分類するために「ISO/IEC 7812」という国際規格で定められているからです。

さらに、カードの番号自体にも見方によって、非常にさまざまな情報が読み取れます。詳しくご紹介します。

BIN(銀行識別番号)とIIN(発行者識別番号)

カード番号の先頭から6桁は、BIN(銀行識別番号)またはIIN(発行者識別番号)を意味しています。

この6桁の番号を確認することによって、クレジットカードの発行会社、そして国際ブランドを見分けることが可能となります。また法則として1桁目は国際ブランドごとに以下のように数字が異なっています。

  • 3:JCB・American Express・Diners Club
  • 4:VISA
  • 5:Mastercard

例えば、クレジットカードを使ってインターネットで買い物をする際にVISAを選んで5から始まるカード番号を入力すると、エラーが発生するという仕組みになっているのです。

口座番号とチェックデジット

7桁目以降は会員個人に割り振られた口座番号になっています。

口座番号といってもクレジットカードの発行時に口座を開設しているわけではありません。あくまでもカードを発行した個人を特定するための番号のことです。

こちらもカードごとにどこまでが口座番号になるのか以下のように異なっています。

  • VISA・Mastercard・JCB:7桁目~15桁目
  • American Express:7桁目~14桁目
  • Diners Club:7桁目〜13桁目

また、カード番号の最後はチェックデジットと呼ばれる重要な番号です。カード番号を全て入力または機械で読み取る際に、チェックデジットに基づいて再計算された数字と番号が合致していない場合はエラーが表示されます。

クレジットカードに記載された番号は、ただの14桁~16桁の番号ではなくきちんと意味があるのです。

クレジットカードの番号流出だけで悪用される可能性あり!

ここからは番号流出のリスクについて詳しく解説します。主なリスクは以下の2つです。

    番号流出の主なリスク

  1. クレジットカードを不正利用される可能性がある
  2. 個人情報の悪用につながる可能性がある

リスク1.クレジットカードを不正利用される可能性がある

クレジットカードの番号が流出した場合の不正利用には2つのパターンがあります。

偽造カードによる不正利用

不正に入手されたカード情報をもとに偽造カードが作られ、店舗などで利用されるケースです。

本人なりすましによる不正利用

インターネット決済では、カード番号・有効期限・氏名・セキュリティコードを入力するのが一般的ではありますが、一部のサイトではカード番号だけで決済ができてしまいます。つまり、カード番号だけで悪用されてしまうのです。

本人になりすましてインターネットサイトでクレジットカードを登録、利用されてしまうケースです。

リスク2.個人情報の悪用につながる可能性がある

クレジットカードの番号が流出したことで、WEBサイトなどで登録していた氏名・住所・電話番号などの個人情報が盗み取られてしまうケースもあります。

カード番号と個人情報を結びつけて、警察官を装った特殊詐欺に巻き込まれてしまうなど、個人情報の悪用につながる可能性も高まります。

クレジットカードの番号が流出する5つのケース

では、どういった場合にクレジットカードの番号が流出してしまうのでしょう。

番号流出による被害原因はさまざまで、手口は巧妙化しています。

    番号流出の5つのケース

  1. フィッシング
  2. スパイウェア
  3. スキミング
  4. サーバーハッキング
  5. クレジットカードの盗難や紛失

参照:一般社団法人 日本クレジット協会 公式ページ

番号流出ケース1.フィッシング

フィッシングとは、実在する金融機関や店舗などになりすましたEメールによって、本物に似せてつくられた偽のWebサイトに誘導し、クレジットカード情報などを窃取・悪用する詐欺です。ここ数年、急増しています。

番号流出ケース2.スパイウェア

スパイウェアとは、パソコンに不正なソフトをインストールしてクレジットカード情報などを盗む手口です。

Eメールやファイルを開いたり、フリーソフトをダウンロードしたり、不審なWEBサイトへのアクセスなどで知らないうちに個人情報を抜き取られてしまいます。

番号流出ケース3.スキミング

スキミングとは、カード情報を読み取る機器(スキマー)を使って、加盟店に記録されているカード情報を盗む手口です。

端末に装着する機器の他にも非接触機器などが出現し、手口が巧妙化してきています。

番号流出ケース4.サーバーハッキング

クレジットカードの利用者ではなく、インターネットショッピングサイトがサイバー攻撃を受けて、個人情報が流出してしまう場合もあります。

番号流出ケース5.クレジットカードの盗難や紛失

スリや車上狙いでのクレジットカードの盗難、またカードを紛失してしまうことで番号が流出し、不正利用されてしまうケースです。

クレジットカードの不正利用被害額は過去最高

一般社団法人 日本クレジット協会は「クレジットカード不正利用被害の発生状況」の中で、2021年1年間の被害総額が過去最高であったと公開しました。

クレジットカード不正利用被害の発生状況(単位:億円)

クレジットカード不正利用被害額 偽造カード被害額 番号盗用被害額 その他不正利用被害額
2018年 235.4 16.0 187.6 31.8
2019年 274.1 17.8 222.9 33.4
2020年 253.0 8.0 223.6 21.4
2021年 330.1 1.5 311.7 16.9

出典:一般社団法人 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」2022年3月発表

資料によると、2021年のクレジットカード不正利用被害額は330.1億円。その中で、番号盗用被害額が311.7億円で被害総額の94%以上を締めていることがわかります。

「番号盗用被害額」とは、カードそのものの盗難や偽造ではなく、クレジットカードの番号を利用して不正に決済された金額です。番号流出の危険性がわかりますね。

カード番号を流出させないための4つの方法

クレジットカードの番号流出

クレジットカードの番号を自ら他人に教えたり、セキュリティコードを公開したりすることが危険なのはわかっていても、どうしても巧妙な犯罪に巻き込まれてしまうことがあります。

こちらでは、カード番号の流出被害から身を守る方法を確認しておきましょう。日頃から意識しておくことで、被害に遭うリスクを下げることができます。

  1. フィッシング詐欺に遭わないよう、カード情報の入力を迫るメールに注意する
  2. スキミング被害に遭わないよう、カードを管理する
  3. クレジットカードを持ち歩かない
  4. 不正利用にいち早く気付けるようなサービスを利用する

方法1.フィッシング詐欺に遭わないよう、カード情報の入力を迫るメールに注意する

前述したフィッシング詐欺の手口を理解し、心当たりのないメールには不用意にアクセスしないようにしましょう。

よくある事例が金融機関やカード会社などを装ったメールによるフィッシング詐欺です。これらのメールは本物の金融機関やカード会社から送られているものではなく、何かしらの理由によってメールアドレスが流出して詐欺グループがカード情報を盗み取ろうとしている可能性があるので注意が必要です。

もし、少しでもあやしいと思うメールが届いたら、文中のURLから直接アクセスするのではなく、公式サイトからログインすることをおすすめします

金融機関やカード会社からの重要なお知らせは、メールよりも郵便などで行われる可能性が高いため、メールで催促されるカード情報の入力は危険だと覚えておきましょう。

方法2.スキミング被害に遭わないよう、カードを管理する

前述したスキミングの手口を理解し、店員にクレジットカードを預けない、カードを放置しないなどの予防策を心がけましょう。

また、最近ではカード券面での番号表記を無しにしたナンバーレスカードの人気も高まっています。スキミング被害が気になる人は、検討してみるとよいかもしれません。

ぜひ、こちらのスキミング犯罪の手口や防止方法についての記事も参考にしてください。スキミング被害のリアルな体験談も掲載しています。

方法3.クレジットカードを持ち歩かない

スマホ決済サービスや電子マネーなど、現在はクレジットカードと紐付けて利用できるサービスが多くあります。

盗難や紛失のリスクを減らすため、クレジットカードそのものを持ち出して決済するのではなく、スマホに集約しておくというのも手です。

また、バーチャルカードの発行を推進しているカード会社も増えてきています。

バーチャルカードとは、インターネット決済専用のカードです。クレジットカードのように手元にカードが届くことはありません。

バーチャルカードはクレジットタイプ(後払い)とプリペイドタイプ(前払い)の2種類があり、国内・海外のネットショッピングで利用できます。クレジットタイプのバーチャルカードは上限が事前に決まっており、プリペイドタイプのバーチャルカードはチャージしないと使えません。バーチャルカードの場合、カード番号の流出によって不正利用が生じてもリスクを抑えることができます。

方法4.不正利用にいち早く気付けるようなサービスを利用する

まずは日頃からクレジットカードを適切に管理しておくことが重要ですが、不正利用に遭った場合にいち早く気付けるような手段を持っておくことも得策です。

例えば、カードを利用するたびにメールが届いたり、自分が設定した金額を超えた決済を行った場合に通知が届くというサービスなどがあります。

不正利用された場合の対処法

クレジットカードには、契約者が安心してカードを利用できるよう、不正利用で損失が生じた場合に損失を補償する盗難補償などのサービスが自動付帯されています。

クレジットカードの不正利用に気付いた場合、どうやってこの盗難補償を利用すればよいのでしょうか? 利用手順を紹介します。

手順1.まずはクレジットカード会社に連絡!

不正利用に気付いたら、すぐにカード会社に連絡を入れます。カード会社は基本的に24時間365日受け付けており、電話をしたタイミングでカードの利用を止めることが可能です。

不正利用によって被害が生じた場合は、補償期間内(各カード会社によって異なる)であれば損害を補償してくれます。しかし、この段階で損害を補償してくれるというわけではなく、次の手順に進む必要があります。

手順2.警察への被害届を出す

次はクレジットカードを紛失した、または不正に利用されたという被害届を警察に提出します。

警察に届け出たことで受理番号をもらえるので、その番号をしっかりメモして次の手順に進みます。

手順3.再度クレジットカード会社に連絡

カード会社に再度連絡し、警察からもらった受理番号を伝えます。

受理番号がなければ補償適用にならないのが一般的なので、不正利用が発覚した時は必ずカード会社だけでなく警察に届け出ることを忘れないようにしましょう。

手順4.被害調査ののち不正利用が認められれば返金される

被害調査の結果、不正利用が認められれば被害額が返金されます。

ですが、クレジットカードの盗難補償にはカード会社ごとに適用条件が定められています。例えばJCBカードの場合は以下の通りです。

JCBカード公式ページ記載の補償条件

会員規約に基づき以下のようなケースは補償の対象となりません。
・会員の家族、同居人など会員の関係者による利用や、関係者が関与した盗難・紛失等による利用
・当社へ盗難・紛失のご連絡をされた日から61日以前の利用
・暗証番号が入力された利用

引用:JCBカード公式ページ

特に、補償適用期間内の届出が必須ですので、不正利用に気付いたらできる限り早急に対応しましょう。

クレジットカードの番号に関するQ&A

最後に、クレジットカードの番号に関するよくある疑問にお答えします。

Q.クレジットカードの番号は変更できる?

カード番号を第三者に知られた可能性があるなど、不正利用の心配がある場合にはクレジットカードを再発行することで番号を変えることができます

変更手続きの方法はクレジットカード会社によって異なります。カード裏面に記載のある電話番号に連絡するのが確実です。

なお、再発行手数料が必要になる場合も多いのでその点は把握しておいてください。

Q.クレジットカードの番号を正しく入力してもネットで決済できない場合があるのはなぜ?

下のような原因が考えられます。

  1. カードの有効期限切れ
  2. 利用限度額・利用可能枠を超えている
  3. 引き落とし口座の残高不足
  4. クレジットカード会社が意図的にロックしている

4つ目の「クレジットカード会社が意図的にロックしている」については、第三者による不正利用が疑われた場合です。その場合、まずはクレジットカード会社から所有者本人に連絡が入るのが一般的です。クレジットカード会社から電話連絡が入っていないか、確認してみましょう。

Q.暗証番号を忘れた場合の確認方法は?

暗証番号を忘れた場合の確認方法は主に下記の2つがあります。

  1. 会員サイト(アプリ)で確認する
  2. カード会社に電話で確認する

クレジットカード会社に電話で確認する場合、そのまま電話で暗証番号を教えてもらえるわけではありません。カード会社の方でユーザーを検索し、暗証番号の確認後、登録住所に郵送で暗証番号通知書が届くため、1週間程度かかります。

また、間違った暗証番号を一定回数入力すると、クレジットカードがロックされて利用できなくなってしまいます。そうなるとカードの再発行が必要になるため、「とりあえず入力してみる」というのは避けた方がよいでしょう。

この記事のまとめ

クレジットカードの表面の中央に記載されている14桁~16桁の番号はランダムに割り振られているのではありません。

クレジットカードに記載されている番号を調べることによって、どのカード会社が発行したカードなのか、誰のカードなのか、入力ミスが生じていないかなどを判断できるようになっています。

クレジットカードはキャッシュレスで簡単に決済できてしまう便利なものですが、カード番号が流出した場合には不正利用や詐欺被害などに遭う可能性もあるので利用の際には細心の注意が必要です。

不正利用や詐欺被害に遭わないために、クレジットカード番号の適切な管理を心がけましょう。

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