クレジットカード
クレジットカードを審査なしで作る方法とは?審査に通るための対策も解説

審査なしでクレジットカードを作るなら、家族カードやデビットカード、プリペイドカードしかありません。
クレジットカードの審査は法律で義務付けられているため、銀行や消費者金融のカードローンも同様に審査があります。そのため、通常のクレジットカードは審査なしでは作れません。
クレジットカードの審査に不安な場合は、審査に落ちてしまう原因を知り、通るための対策をすることが重要です。
この記事では、クレジットカードの審査内容や審査に通る可能性を高めるコツをわかりやすく解説し、審査が不安な方向けのおすすめカードも紹介します。
クレジットカードの審査について
- 審査なしで作れるクレジットカードは存在しない
- 審査で見られるポイントは「本人に支払い能力があるか」と「信用できる人物か」
- 収入が少ない人や過去に滞納している人などは審査に落とされる可能性がある。
ただし、収入がなくてもキャッシング枠を0円に設定する場合や、過去に滞納していても完済から5年経っている場合など、対策によっては審査に通る可能性も十分ある。 - 家族カードやデビットカード、プリペイドカードは審査なしで作成可能
監修者

ファイナンシャルプランナー/証券外務員
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審査なしでクレジットカードを持つ方法
審査なしで持てるカード一覧
- デビットカード
- プリペイドカード
- 家族カード
- ETCカード
クレジットカードにはさまざまなタイプがあります。また類似するキャッシュレス決済サービスもいくつか存在します。これらのうち審査なしでも持てるカードは本当にないのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
デビットカードは審査なしで作れる
デビットカードとは、クレジットカードと同じようにキャッシュレスで決済ができるカードです。
クレジットカードはカード会社が発行していますが、デビットカードは一般的に銀行などの金融機関が発行しており、審査なしで作ることが可能です。特にVISAやJCBなどの国際ブランドとカード番号が付いたデビットカードは、クレジットカードの代用として利用でき、高い利便性があります。
なぜデビットカードで審査が不要かというと、クレジットカードではカード会社が一時的に代金を立て替えるのに対し、デビットカードは即時決済で信用をベースとしていない仕組みだからです。
クレジットカードでは買い物をする時点で利用者がお金を持っていなくても(口座残高が不足していても)信用を元に決済ができますが、デビットカードは買い物代金を即座に口座から振り替えるので、その時点でお金がない(残高不足の)人はそもそも買い物ができないのです。
このように、デビットカードでは「利用者が後でお金を支払ってくれるのか」を調べる必要がないので、審査が不要なのです。ただし、銀行などに口座がないと作ることができないので、口座がない人はまず開設しましょう。
プリペイドカードも審査なしで作れる
クレジットカードに似たキャッシュレス決済サービスには、プリペイドカードもあります。 主に「使い切り型」と「チャージ型」の2種類があり、使い切り型はあらかじめ設定された金額分のカードを購入し使用するタイプで、QUOカードなどが該当します。
チャージ型は、残高がなくなっても新たに入金(チャージ)することで繰り返し使用できるタイプで、交通系のICカードなどが該当します。
これらのプリペイドカードは、カードの購入やチャージの時点で利用者がお金を前払いするサービスです。事前に支払った金額の中でしか利用することはできません。
当然「後から支払えるか」を確認する必要がないので、審査なしで持つことができます。
家族カードなら審査がないため保有可能
クレジットカードには「家族カード」と呼ばれるサービスが付帯している場合があります。これは、すでにクレジットカード会員になっている人の家族にも、別のカードを発行してくれるというものです。
クレジットカードの種類やカード会社によって家族カードの有無やサービスの内容は異なりますが、基本的に家族カードの発行に審査はありません。
なぜかというと、一般的な家族カードでは引き落とし口座が共有で、本会員の口座に一本化されていることが多いためです。利用額を支払うのが、すでに審査を経て支払い能力があると認められた本会員だけになるので、他の家族の支払い能力を調べる必要がないのです。
ETCカードはクレジットカードがなくても単独で作れる
クレジットカードには、高速道路の利用料金をゲートで自動精算するための「ETCカード」を付帯させられます。このETCカードだけがほしくて、クレジットカードの申し込みを検討している人もいるでしょう。
多くのETCカードはあくまで車載機に差し込んで機能させるための「カギ」のような存在で、実際の料金決済は本体のクレジットカードで行うことになります。ですので、クレジットカードに紐づいたETCカードの場合、本体となるクレジットカードにまず申し込む必要があるので、当然審査も受けることになります。
ただし、クレジットカード機能のないETC専用カードである「ETCパーソナルカード」は、支払い能力に関する審査なしで作ることができます。
通常のクレジットカードとして買い物などで使うことはできず、保証金であるデポジットを事前に支払う必要があるなど、利用条件がいくつかありますが、「とにかくETCカードだけがほしい」という人には選択肢となるでしょう。
そもそもクレジットカードは審査なしでは作れない
審査なしのクレジットカードは、存在するのか、しないのか。答えはもちろん、「存在しない」です。では、なぜ審査なしのクレジットカードは存在しないのでしょうか。理由を見ていきましょう。
審査なしのクレジットカードは違法となるため存在しない
審査なしのクレジットカードが存在しない理由は、法的にありえないからです。
クレジットカードを発行する会社は、「割賦販売法」と「貸金業法」という法律に従って登録されています。
その割賦販売法の「第三十五条の三の三」の条文で、クレジットカード会社には「個別支払可能見込額の調査」が義務付けられています。
これは「カードを持とうとしている人にどの程度の支払い能力があるかを調べなさい」という義務で、その調査が「審査」ということになります。
ですから、「審査なし」でクレジットカードを発行する時点で違法行為ということになってしまうので、必ず審査は行われるのです。
個別信用購入あつせん業者は、個別信用購入あつせんに係る購入又は受領の方法により購入される商品若しくは指定権利の代金又は受領される役務の対価に相当する額の受領に係る契約(以下「個別信用購入あつせん関係受領契約」という。)を締結しようとする場合には、その契約の締結に先立つて、経済産業省令・内閣府令で定めるところにより、年収、預貯金、信用購入あつせんに係る債務の支払の状況、借入れの状況その他の当該購入者又は当該役務の提供を受ける者の個別支払可能見込額を算定するために必要な事項として経済産業省令・内閣府令で定めるものを調査しなければならない。
引用元:昭和三十六年法律第百五十九号 割賦販売法
「審査なしのクレジットカード」をうたった情報には要注意
もし、「審査なしのクレジットカード」とうたった宣伝やWebサイトを見ても、関わらないようにしましょう。そのようなWebサイトからはカードを申し込めません。
「審査なしでOK」のような広告があったとしても、たいていの場合は興味を引くためのもので、実際は別の話をされることもあります。お金に困っている人をだまして、犯罪に巻き込もうとするなどのトラブルに発展するおそれもあるため、十分に注意しましょう。
クレジットカードの審査が必要な理由
クレジットカードに審査が必要なのは、法律的な理由以外にもう一つの理由があります。それはクレジットカードが「信用をもとに成り立つ仕組み」であることと関係します。
まずクレジットカードには、次のようにショッピング機能とキャッシング機能があります。
- ショッピング機能
カード利用者の買い物代金をカード会社が立て替えること。 - キャッシング機能
カード会社がカード利用者にお金を貸すこと。
これらはどちらも無担保・無保証で行われます。なぜそのようなことが可能なのかというと、カード会社は「利用者が後でお金を支払ってくれる」と「信用」しているからです。
たとえばショッピングの場合、利用者がお店でクレジットカードを使って買い物をすると、その代金はいったんカード会社がお店に支払います。その後、カードの支払日に利用者の銀行口座からカード会社が代金分の金額を引き落す流れになっています。
つまり、買い物がされてから利用額が引き落とされるまでの間、カード会社は代金を立て替えている状態となります。もし仮に、利用者の口座から引き落としができず、立て替えたお金を回収できないケースが増えると、カード会社はたちまち倒産の危機に直面してしまいます。
このように、クレジットカードは「利用者が後でお金を支払う」という信用が前提の決済サービスなのです。ですから、この仕組みを維持するには「本当にその人がお金を支払えるのか」を審査することが不可欠で、審査のないクレジットカードはビジネスとしても成り立たず、ありえないのです。
ネットショッピングやサブスクで使えるデジタルカードも審査が必要
最近ではクレジットカードを実店舗での買い物にほとんど使わず、ネットショッピングやサブスクといったオンラインや非対面のサービス中心に使うケースも増えています。
これらのサービスは基本的に現金決済を受け付けておらず、クレジットカードを持っていないと利用できないので、その利用のためだけにカードを持とうと考えている人も多いと思います。
しかし、オンラインや非対面でしか使わないといっても、申し込むのは通常のクレジットカードということになるので、やはり審査は必要です。
クレジットカードの審査が不安な人におすすめの年会費無料カード
ここからは、クレジットカードの審査に通るか不安という人向けのおすすめカードを紹介します。自分の状況と照らし合わせながら、申し込みやすそうなカード探しの参考にしてください。
ただし、「これらのカードなら誰でも確実に審査に通る」というものではありませんので、注意が必要です。
最短即日で発行できるイオンカード
イオンカード(WAON一体型)

総合評価
年会費 | 無料 |
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還元率 | 0.5%~1.0% |
国際ブランド | ![]() ![]() ![]() |
電子マネー |
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特徴
- 縦型のカードデザイン
- イオングループの対象店舗でのお買い物でWAON POINTが2倍
- 所定の条件を満たすと、無料でゴールドカードの発行が可能
キャンペーン情報
- Webからの新規入会で1,000WAONポイント進呈
- 期間中の利用で最大10,000WAONポイント進呈(利用金額の10%)
ETCカード | 無料 |
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家族カード | 無料 |
保険 | ショッピングセーフティ保険 |
利用限度額 | 〜100万円 |
発行スピード・審査時間 | 最短5分で審査終了 アプリ上にカード番号付与 |
<審査難易度の判断情報>
【申込条件】満18歳以上の電話連絡が可能な方(卒業年度の1月1日以降なら高校生でも申し込み可)
カードタイプ | 学生・パート・アルバイト | 「安定収入」の記載 | クレヒス |
---|---|---|---|
流通系 | 申込可 | なし | 重視 |
持っている人が多い楽天カード
楽天カード

総合評価
年会費 | 永年無料 |
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還元率 | 1.0% |
国際ブランド | ![]() ![]() ![]() ![]() |
電子マネー |
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特徴
- 楽天市場で利用すると還元率が3%にアップ
- 楽天加盟店でもポイントが貯まる
- 楽天ペイを活用すればポイント3重取りもできる
キャンペーン情報
- 新規入会&利用で5,000ポイントがもらえる
ETCカード | 550円 |
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家族カード | 無料 |
付帯保険 | 旅行傷害保険(海外:最大2,000万円) |
利用限度額 | 〜100万円 |
発行スピード・審査時間 | 発行は7〜10日前後 |
<審査難易度の判断情報>
【申込条件】満18歳以上
カードタイプ | 学生・パート・アルバイト | 「安定収入」の記載 | クレヒス |
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流通系 | 申込可 | なし | 重視 |
リボ専用カードの三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)
三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)

総合評価
年会費 | 永年無料 |
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還元率 | 0.5~7.0%i |
国際ブランド | ![]() |
電子マネー |
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ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
特徴
- 「マイ・ペイすリボ」で計画的な支払いができる
- リボ払い手数料の請求月はポイント2倍
キャンペーン情報
- 新規入会&条件達成で最大6,000円相当のVポイントプレゼント期間:2023年10月1日~2023年12月31日
ETCカード | 550円 |
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家族カード | 無料 |
保険 | お買物安心保険:100万円 |
利用限度額 | 〜100万円 |
利用手数料 | 年率9.8% |
発行スピード・審査時間 | 最短翌営業日に発行可能 |
<審査難易度の判断情報>
【申込条件】満18歳以上
カードタイプ | 学生・パート・アルバイト | 「安定収入」の記載 | クレヒス |
---|---|---|---|
銀行系 | 申込可 | なし | 重視 |
クレジットカードの審査の流れと審査基準
基本的には避けることのできないクレジットカードの審査ですが、そもそもどういった内容を見られるのでしょうか。ここからは、審査通過の可能性を高めるためにも、審査についてのさまざまな内容を見ていきます。
なお、クレジットカードの審査の記事にも詳しくまとめられていますので、参考にしてください。
まず、クレジットカードの審査は一般に次のような流れで進みます。
- 申し込み内容の審査(本人の属性情報のチェック)
- スコアリング方式での採点(全ての評価項目を採点)
- 信用情報の照会(クレヒスをチェック)
- 在籍確認(この時点で信用力が十分にあると判断されれば、ない場合も多い)
- 発行の可否決定
- 審査結果の通知
クレジットカードの審査の流れ
2の「スコアリング方式」とは、利用者本人のさまざまな情報をコンピューターが点数化し、自動で審査を行う仕組みです。審査をスピーディーに行うためカード会社の多くが導入しています。
このスコアリングによる審査では、大きく分けて「申込情報(本人の属性情報)」「信用情報」の2つが重視されると言われています。
申込情報(本人の属性情報)
本人の属性情報とは、申し込みする本人に支払い能力があるかを判断するための情報です。
- 職業
- 勤務先
- 年収
- 家族構成
- 住まい(持ち家or賃貸) など
属性情報
信用情報
信用情報とは、申し込みをする本人が信用できる人物かを判断するための情報です。これは信用情報機関に登録されているクレジットヒストリー(クレヒス)をもとに、次のような内容がチェックされます。
- クレジットカードの契約内容
- クレジットカードの利用履歴
- ローンの借り入れ状況
- ローンの返済状況
- 残債額など
信用情報
支払い遅延などの金融事故があった場合、信用情報機関に5年間保存されます。事故情報があると、審査で不利に働く可能性が高くなります。
クレジットカードの審査落ちの5つの理由
クレジットカードの審査に落ちてしまう原因としては、次のようなケースが考えられます。逆に言えば、これらを意識して改善したり回避したりすることで、審査に通る可能性を上げることができます。
クレジットカードの審査落ちの5つの理由
- 1:安定した収入がない
- 2:ブラックリストに載っている
- 3:スーパーホワイトで信用情報に履歴がなく判断ができない
- 4:一度に複数枚のカードに申し込んでいる
- 5:勤務先の固定電話がない
安定した収入がない
クレジットカードの審査では、主に支払い能力を見られます。それは「毎月のカードの支払いを継続的に行っていくだけの安定した収入があるか」ということでもあります。
正社員や公務員など、定期的な収入が十分に見込める職業の人は審査に通りやすいと言えますが、短期のアルバイトやパートに従事している人や無職の人は審査では不利になりやすいと言えるでしょう。
ブラックリストに載っている
クレジットカードの審査では信用情報機関に登録されているクレヒスが確認されます。
クレヒスに、「過去にクレジットカードやローンの返済遅れ・滞納をした」「携帯電話料金などの延滞をした」「債務整理をした」などの情報が登録されていると、審査ではマイナスに働いてしまいます。
こうした情報が記録されている状態を、俗に「ブラックリストに載っている」あるいは単に「ブラック」と表現し、やはり審査落ちの原因となり得ます。
もしクレヒスに問題があるかもしれない、自分が「ブラック」かもしれないと思ったら、信用情報機関に開示請求をすることでクレヒスを確認することができます。
自分がブラックリストに載っているかを確認する方法
日本には次の3つの信用情報機関があり、インターネット・郵送・窓口などで誰でも開示請求を行うことができます。
信用情報機関 | 取り扱い情報 | 開示請求方法 | 手数料 |
---|---|---|---|
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | クレジットカード・携帯電話料金(割賦)の情報など | 郵送、窓口、インターネット | 1,000円 (窓口の場合は500円) |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融の情報(カードローン)など | 郵送、窓口、スマートフォンアプリ | 1,000円 (窓口の場合は500円) |
全国銀行個人信用情報センター(JBA) | 銀行の情報(銀行ローン)など | 郵送 | 1,000円 |
開示請求のさらに詳しい情報は、各機関のホームページで確認してください。
また、仮にブラックリストに載ってしまった人も、きちんと完済してから5年たてば記録は消えるとされています。自分のクレヒスを確認し、しっかり対応することで審査に通る可能性を高めることができます。
スーパーホワイトで信用情報に履歴がなく判断ができない
ブラックとは対極的に、信用情報に何も履歴がない人のことを「スーパーホワイト」と呼びます。
スーパーホワイトは、言い換えると「金融機関などからお金を借りたり、クレジットカードを利用したりして、お金の返済や後払いをした経験がない人」ということになります。
すると、「その人がどのくらいの支払い能力があるのか」を客観的に判断する材料がないため、一般的にクレジットカードの審査に通りにくいといわれています。
特にステータス性の高いクレジットカードに申し込む場合は、まず学生や若者向けなど初心者向けのクレジットカードを作り、信用情報に実績を作った上で申し込まないと、スーパーホワイトの状態では審査に通るのは難しいでしょう。
一度に複数枚のカードに申し込んでいる
短期間に何枚ものクレジットカードに同時に申し込んでしまうと、実は審査落ちの原因になってしまいます。
クレジットカードへの申し込み情報も信用情報機関に登録され、他のカード会社も閲覧できる状態になるので、その人が多重申し込みをしているかどうかはすぐにわかってしまいます。
するとクレジットカード会社はその人を「お金に相当困っているのでは」と判断し、いくつものカードの支払いを抱えることで返済が困難な人になりかねないと審査で落としてしまうのです。
クレジットカードに申し込むときには、希望するカードを絞って1枚ずつ行うようにしましょう。
勤務先の固定電話がない
支払い能力の判断基準として、申込時に勤務先の固定電話番号の記載があるかどうかも実は重視されます。
固定電話がないと在籍確認が行いにくく、勤務先も「安定したところではないのではないか」と判断されやすくなり、審査落ちする可能性が高くなってしまいます。
フリーランスや個人事業主などの人は特に注意が必要です。
クレジットカードの審査に通るための4つの対策
ここでは、クレジットカードの審査に通る可能性を少しでも上げるために、利用者側ができる対策を紹介します。
主に次の4つが審査に向けた対策として考えられます。
- キャッシング枠を0にする
- 過去に審査落ちをした場合は6ヶ月以上あけて申し込みをする
- 申し込みフォームへの情報は可能なかぎり入力する
- 記入漏れや記入ミスがないようにする
1.キャッシング枠を0にする
クレジットカードに申し込むときには、キャッシングの利用可能額を自分で設定できます。
クレジットカードは主にショッピングに使い、キャッシングの利用はあまり考えていない場合は、利用可能額を0円にしておくとよいでしょう。クレジットカード会社にとっては、「後で支払ってくれるかどうか」を懸念する要素が1つ減ることになります。
なお、キャッシング枠はカードを作った後でも増やすことができます。必要になったときに申請しましょう。
2.過去に審査落ちをした場合は6ヶ月以上あけて申し込みをする
クレジットカードの申し込み情報は信用情報機関に履歴として残されます。その登録期間は6ヶ月間とされています。
もしその間に再びクレジットカードに申し込みをしても、「この人は審査で落ちている」という情報が残っているため、その履歴が不利に働く可能性が高いです。
一度審査に落ちた場合は、同じカードに申し込む場合も違うカードに申し込む場合も、6ヶ月以上の期間をあけるとよいでしょう。
3.申し込みフォームへの情報は可能なかぎり入力する
クレジットカードの審査ではスコアリング方式と呼ばれるコンピューターを使った審査システムが採用されています。
申し込み内容はすべて自動で点数化されますが、このとき可能なかぎり申し込みフォームの項目を1つでも多く埋めることが重要です。
たとえば、「携帯電話だけでなく固定電話の番号も入力する」「資産情報も正しく入力する」といった手間をかけることで、総合点が上がる可能性があります。
4.記入漏れや記入ミスがないようにする
クレジットカードの審査で何より重視されるのは信用です。
申し込みの時点で漏れやミスが多いと、そもそも申し込んだ人の信用面に余計な心配が生まれてしまいます。
その上、カード会社は「本人ではなく第三者が申し込んでいる恐れもある」という万一の状況も想定し、最悪の場合は審査に落とすという判断をする可能性もあります。
仮に申し込んでから入力や記載のミスに気づいたら、すぐにクレジットカード会社に電話連絡をして確認・修正をするようにしましょう。
クレジットカードの審査に関するよくある質問
クレジットカードの審査に関する疑問に改めてお答えします。
Q.審査なしのクレジットカードは存在するの?
クレジットカードは基本的に審査が必ず行われます。
もしどうしても審査なしでクレジットカードを持ちたい、キャッシュレス決済サービスを利用したいという場合は、次の3つのカードなら審査なしで取得できるので検討してみるのもよいでしょう。
- クレジットカードの家族カード 基本的に本会員に対してのみ審査が行われる
- デビットカード 銀行口座から利用した金額が即時引き落とされるカード
- プリペイドカード 事前に料金をチャージすることで利用できるカード
審査なしで作ることができるカード
Q.ブラックでもクレジットカードは持てる?
ブラックとは、過去にローンの返済や分割で購入した代金の支払いを延滞したなど、いわゆる金融事故を起こした記録が信用情報機関に残っている状態を指します。
こうなるとクレジットカードの審査では支払い能力に不安があると見なされ、不利になる可能性が高いと言えるでしょう。
ただ金融事故を起こしても、その後完済して5年が経過すると記録は消えるとされているので、きちんと対応することでクレジットカードが持てるようになる余地も十分にあります。
また、独自の基準により審査を行なっているクレジットカードであれば、審査に通過できるケースもゼロではありません。
ただそれでも、基本的にブラックと呼ばれる状態は審査に不利であることに変わりはありません。
Q.在籍確認は必ずあるの?
在籍確認とは、クレジットカードに申し込んだときに申告した勤務先に本人が実際に勤めているかを確認することです。
支払い能力をチェックする上で安定した収入の有無は重視されますが、これまでのクレヒスが健全で特に問題が見受けられなければ、クレジットカードの審査では省略される場合も多いです。
だからと言って、申し込みの際に虚偽の勤務先情報を申告するような行為は絶対にやめましょう。
Q.クレジットカードの審査に落ちたらもう一度申し込むことはできる?
落ちてしまったカードの審査に再度チャレンジすること自体は可能です。
ただし、申し込む本人の情報に特別変化がないかぎり、審査結果も変わらず再び落ちてしまう可能性が高いでしょう。
もう一度同じクレジットカードに申し込むなら、次のような審査のプラスになる変化があったタイミングを狙ってみるのがよいでしょう。
- 年収が上がった
- 勤続年数が1年を越えた
- ローンを完済した
Q.審査に通りづらい職業はある?
必ずこの職業なら審査に通る・落ちるというものはありませんが、いくつか次のような傾向はあると考えられます。
まず、無職は審査に通りづらいのは確かです。しかし、申し込みフォームに「お勤めされてない方」など無職を意味する選択肢があるカードなら、無職でも門前払いされる可能性は低いと考えられます。
主婦(主夫)は、本人の収入とクレヒス次第で、問題なく審査に通るケースもあります。また一部のクレジットカードでは、パートナーの年収を含めた世帯収入で審査される場合もあります。こうしたカードは申込フォームの職業欄に「主婦」などの記載があり、「世帯収入」の記入枠も用意されていることが多いので、確認してみるとよいでしょう。ただし、基本的には多くのクレジットカードで、主婦(主夫)も本人の収入とクレヒスが基準となることは覚えておきましょう。
年金受給者は年金という安定収入があるので審査上は「無職」にはなりません。ただし高齢になればなるほど審査では不利になると言われているので、早めに申し込むとよいでしょう。
学生の場合、「学生申し込み可」のカードであれば審査で特別不利になることはありません。申し込みの条件に「学生」の記載があるかどうかを確認した上で申し込むとよいでしょう。なお、民法の改正により2022年4月1日からは満18歳以上で成年と見なされるようになり、親権者の同意書なしでもクレジットカードを発行できるようになりました。
審査に不安がある方は、無職でもクレジットカードを作れるか解説した記事をご覧ください。
審査なしで当面のお金をまかなう手段はあるのか
クレジットカードを作りたいと考えている人の中には、当面の生活資金や急な出費への対応のために、お金を用意したいという人もいるでしょう。
お金を用立てる方法には、クレジットカード以外にもいくつかの手段がありますが、その中で「審査なし」というものはあるのでしょうか。
銀行のカードローン
国内の多くの都市銀行や地方銀行では、カードローンのサービスを提供しています。これは、ローンカードと呼ばれる専用のカードを発行してもらい、それを使ってATMなどでお金を引き出すというものです。
注意しなくてはならないのは、「引き出すお金は自分のものではない」ということ。あくまで銀行のお金であり、利用者はそれを借りているだけです。
引き出したお金の用途に特に制限はなく、どんな目的に使っても問題ありませんが、借りたお金である以上返さなくてはなりません。利用者は毎月決まった金額を複数回に分けて返済していくことになります。
このように銀行のカードローンは「お金の貸し借り」であるため、貸す側の銀行は利用者の支払い能力を確認する必要があります。したがって銀行のカードローンも審査なしでは利用できません。
消費者金融のカードローン
カードローンには、銀行以外に消費者金融が提供するものがあります。プロミスやレイクALSA、アイフル、SMBCモビット、アコムなどが有名です。
これらの消費者金融のカードローンも、銀行のカードローンと提供元が違うだけでサービスとしては同様のものになります。「お金の貸し借り」であることに変わりはなく、やはり審査は必要です。
また消費者金融の場合は、貸金業法という法律で管理されており、「総量規制」というルールが適用されます。これは「利用者の年収の3分の1までしか貸し付けできない」というもので、審査の際には年収も重視されます。
ただし、銀行・消費者金融それぞれにカードローンに共通して言えることですが、審査基準は公表されていないものの各社独自の基準が設けられていると言われています。
したがって、あくまで可能性としての話ですが、クレジットカードの審査で落ちてもカードローンの審査には通る、またはその逆ということはあり得ます。
しかしいずれにせよ、審査なしで利用することはできないので注意しましょう。
*当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用し事業者(三井住友カード様、JCB様、アコム様など)広告から収益を得て運営しております。- 審査は法律で定められた義務でもあり、審査なしのクレジットカードは存在しない
- カードローンなど他の手段でも、信用をベースにしたお金の貸し借りには審査が必要
- 審査に不安があるなら、審査なしで作れるデビットカードなどを検討するという手も
- クレジットカードの審査に落ちてしまう原因を知り、通る可能性が高める対策が重要
クレジットカードが信用を元に成り立つ決済の仕組みである以上、審査なしというわけにはいきません。
また、どうしても審査に通りにくい条件というものも存在し、それに当てはまっているとなかなかクレジットカードが作れないということも起こり得ます。
しかし、正しい情報を集めて的確に対処することで、審査に通る確率を上げることもできます。この記事もぜひ参考にしてみてください。