スキミングとは?海外での被害や実際の体験談、防止方法・防止アイテムを紹介

スキミングとは?犯罪の手口と海外での被害を紹介 スキミングとは、クレジットカードの情報を不正に読み取り偽造カードを複製する犯罪のことです。 クレジットカード情報を読み取る装置は「スキマー」と呼ばれ、例えばカードで会計をするとき、本来の売上情報を計上するためのCAT端末とは別にスキマーを使い、合計2回カードを機械に通すことで情報を読み取ります。 そこでまずは、「スキミング」と呼ばれる犯罪の手口について正しく理解しましょう。そうすれば対策も立てやすく、いたずらに不安を感じる必要もなくなるはずです。 スキミング装置(スキマー)の種類と非接触型タイプなどの仕組み スキマーは現在さまざまなタイプが確認されています。特に近年は手口も巧妙になり、直接カードに触れることなく情報を抜き取るスキマーも現れ始めました。そのようなスキマーは主に以下のような種類があります 主なスキミング装置 単体型の小型タイプ CAT接続タイプ イソギンチャクタイプ ATM内蔵タイプ 非接触型 単体型の小型タイプ 引用元:警察庁公式サイト「最近の犯罪情勢とその対策」 タバコの箱程度の大きさでスキミングのなかではもっとも原始的なタイプで、数千円で用意できるのが特徴。 CAT接続タイプ 引用元:三井住友カード公式サイト「クレジット端末機(CAT端末)とは?導入の方法やモバイル端末との違いなどを徹底解説」 お店のレジ付近の見えない場所などに設置し、ケーブルなどで上記のようなCAT端末と接続するタイプ。カードをCAT端末に通すと、カード会社だけでなくスキマーへもデータが転送されてしまう。無線で近くのパソコンへデータを送信するケースもある。 イソギンチャクタイプ 引用元:セブン銀行公式サイト CATのリーダー部分やATMのカード差し込み部分の上から被せるタイプ。CATやATMにカードを通すと一緒にスキマーも通してしまう。CAT接続型のように、無線でデータ送信できるものもある。 ATM内蔵タイプ ATMのケーブルとスキマーをつなぎ、ホストコンピューターに送るデータを盗み取るタイプ。同時に操作画面が移る小型カメラを設置することが多く、カード情報と暗証番号の両方を狙う。 非接触型 基本的に非接触で決済できる電子マネーなどを対象にしたタイプ。カードをスキマーに通さなくてもスキミングができてしまうが、数センチメートルまで近づく必要があったり、電子マネーへのチャージが低額であったりという弱点があり、犯罪での実用性が低い。 スキミングはいつされる?犯罪の手口と注意点 基本的に、対面でカードを使うシーンでは利用者の目の前になるのでスキマーは使えません。したがって、以前は飲食店のテーブル会計など「カードを店員に預けるケース」が狙われていました。しかし最近ではスキマーも進化しており、対面だからといって完全に安心とは言い切れない状況になっています。 とはいえ、カードと持ち主が離れた場面はやはり狙われやすいといえるでしょう。空き巣やスリなどでカードが盗まれた場合などはもちろんのこと、居酒屋などの飲食店で上着に財布を入れたままハンガーにかけてしまう、といった行為もは危険です。カードを抜かれて原始的な小型スキマーでスキミングだけされ、現金や再びカードはを財布ごとにそのまま戻されていたら、被害にはまったく気づかないでしょう。 ワンポイント解説 「貴重品ボックス」も要注意 日本クレジットカード協会による注意喚起によると、近年スパのような温浴施設やジム、ゴルフ場などでのスキミング被害が増えてるとのこと。 暗証番号式の貴重品ボックスやロッカーの操作を後ろから覗かれたり、小型カメラを仕掛けられて番号が第三者に知られたりすると中を開けられて、クレジットカードやキャッシュカードを抜かれ、スキミングされてしまう可能性もがあります。 【データで分かる】クレジットカード不正利用の被害状況 一般社団法人日本クレジット協会の資料(『クレジットカード不正利用被害の発生状況』)によると、クレジットカードの不正利用による被害額は540.9億円(2023年)と報告されています。金額が大きすぎてあまりピンとこないかもしれませんが、表にすると不正利用の発生状況についての動きが見えてきます。 <クレジットカード不正利用被害の発生状況>(単位:億円) 被害額 偽造カード被害額 (構成比) 番号盗用被害 (構成比) 1997年 188.0 12.0(6.4%) ― 2000年 308.7 140.2(45.4%) ― 2003年 271.8 164.4(60.5%) ― 2009年 101.6 49.2(48.4%) … Continue reading スキミングとは?海外での被害や実際の体験談、防止方法・防止アイテムを紹介