カードローンのデメリットや危険性とは?デメリットを回避する方法も解説

カードローンのデメリット

カードローンは必要な時にお金を借りることができる便利なサービスです。一方でデメリットがあるのも事実です。申し込む前にしっかりと把握することが大切です。

カードローンのデメリット

  1. 金利が高く返済が負担になる
  2. 利息の支払い額が多い
  3. 会社や家族にバレる可能性がある
  4. 他のローン審査に影響が出ることがある
  5. 返済期間が長いと返済の負担が増える
  6. 借りすぎると多重債務に陥る人もいる

こうして見ると不安になるかもしれませんが、正しい知識をもっていれば主なデメリットは回避可能です。たとえば返済については、無利息期間のあるものや低金利のカードローンを選ぶことで負担を減らすことができます。

カードローンの金利不安に対する回避策

家族や職場にカードローンの利用をバレたくない人は、「電話での在籍確認は原則しない」と明言しているカードローン会社を選ぶとよいでしょう。

自宅にローンカードなどの郵送物が届かないよう「カードレス」を選択することもできますよ。

この記事では、カードローンのデメリット危険性回避方法を解説。借りる上での注意点についてもご紹介します。

監修者
中村美香

ファイナンシャルプランナー(AFP認定者)
中村 美香
大手銀行に入行し、在職中に2級FP技能士およびAFPを取得。結婚退職後、社会保険労務士試験に合格し、有資格者となる。現在はファイナンシャルプランナーの知識・知見を活かし、カードローンや債務整理などマネー関連の記事を執筆している。
【保有資格】
社会保険労務士、一般社団法人日本ほめる達人協会 認定講師、一般社団法人HAT 認定子育てハッピーアドバイザー

カードローンはヤバい?6つのデメリットから検証

カードローンを利用することに不安を覚える人は少なくないと思います。カードローンを利用するのは、ヤバいことなのでしょうか?

ここでは、カードローンが抱える6つのデメリットについて詳しく解説します。

1.金利が高く返済が負担になる

カードローンは、他のローン商品と比較して金利が高いです。金利とは、借入額に対する利息の割合のことで、パーセント(%)で表します。

初めてカードローンの契約をする場合、適用される金利は上限金利で設定されるケースが一般的です。

大手消費者金融と主要な銀行のカードローンの金利は以下のようになっています。

プロミスアイフルアコムレイクSMBC
モビット
みずほ銀行
カードローン
楽天銀行
スーパーローン
セブン銀行
カードローン
上限金利年17.8%年18.0%年18.0%年18.0%年18.0%年14.0%年14.5%年15.0%
下限金利年4.5%年3.0%年3.0%年4.5%年3.0%年2.0%年1.9%年12.0%

2.利息の支払い額が多い

カードローンの利息の計算式

カードローンからお金を借りたら、「利息」を支払う必要があります。利息とは、お金を借りた対価として発生する金銭のことです。

金利が高いと支払う利息が増えるのに対して、金利が低いと支払う利息も少なくなります。

カードローンからお金を借り入れた場合は、借りた側(利用者)は貸した側(カードローン会社)に元金の返済とともに、利息を払うことになります。

例えば、カードローンで10万円を実質年率15.0%で30日間借り入れをした場合は1,232円の利息がかかります。したがって、トータルで10万1,232円をカードローン会社に返済することになります。

3.会社や家族にバレる可能性がある

カードローンの利用が会社や家族にバレてしまったケース

カードローンの審査において、カードローン会社から職場に在籍確認の電話がかかってくるケースがあります。

在籍確認の電話がかかってくる場合は、プライバシー保護の観点から「アコム」「プロミス」などの会社名は名乗らず、担当者の個人名でかけてくることがほとんどですが、それでもカードローンを利用していることが職場の人にバレてしまう可能性はあります。

またカードローンの契約後に、自宅にローンカードなどの郵便物が送られてくる場合もあるので、家族にカードローンを申し込んだと気づかれてしまう危険性もあるでしょう。

郵送物と在籍確認は無しにできる

在籍確認とは

ただし、大手消費者金融のカードローンなら審査時に原則職場への在籍確認の電話がなく、自宅への郵便物もカットできます。

大手消費者金融の「在籍確認の電話の有無」「自宅への郵便物の有無」は以下のようになっています。

在籍確認の電話を「原則なし」にしているカード会社の例

プロミスアイフルアコムレイクSMBCモビット
在籍確認の
電話の有無
原則なし原則なし原則なし(※1)原則なし(※2)原則なし
(Web申込)
自宅への
郵便物の有無
Web完結・カードレス
・Web明細の場合なし
Web完結・カードレス
・Web明細の場合なし
Web完結・カードレス
・Web明細の場合なし
Web完結・カードレス
・Web明細の場合なし
Web完結・カードレス
・Web明細の場合なし(※3)

(※1)原則、電話で確認せず、書面や申告内容で確認
(※2)審査の結果によりお電話での確認が必要となる場合があります。
(※3)次のいずれかの手続きを行うことで郵送物なしで契約可能。「オンライン本人確認」を行う。返済方法を口座振替で登録する。三井住友銀行内ローン契約機へ顔写真付きの本人確認書類を持参して申し込む。

上記のように、プロミス、アイフル、アコム、レイク、SMBCモビットでは原則電話による在籍確認はなしとなっています。提出書類に不備があったり審査に問題があったりすると在籍確認の電話が必要になる場合もありますが、その場合も一般的には職場に電話することに対して承認を得るための連絡が事前に申込者に入ります。

また、Web完結で申し込みができるカードローンを選び、「カードレス」の申請をしたうえで、利用明細書もWeb明細にすると自宅への郵送物はなしにできます

プロミスでは原則として電話での在籍確認を行っていません。審査の結果、お電話による確認が必要な場合には、事前にお客さまの同意を得てから実施します。

引用元:プロミス|カードローンは在籍確認なしにできる?実施内容や勤務先への確認の必要性について解説

4.他のローン審査に影響が出ることがある

利用者・信用情報機関・カードローン会社の関係図

ローンの「申込・契約・借入・返済」に関する個人の信用情報は「信用情報機関」に登録されています。

信用情報機関とは、加盟する銀行や消費者金融などから個人の信用情報を収集・管理し、また提供する機関のことです。信用情報は借り入れをしているカードローン会社はもちろん、他の金融機関・貸金業者も閲覧できます。

つまりカードローンを借り入れていることが他のカードローン会社にもバレているのです。

信用情報にカードローンの履歴が残っていると、他のローンやクレジットカードを申し込む際に審査に影響が出る可能性があるので注意が必要です。

ちなみに、信用情報に掲載されている重要項目は、主に以下のようなものになっています。

本人を特定する情報氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等
申し込みに関する情報本人を特定する情報、申込日、申込商品の種別
契約内容に関する情報登録会員名、契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保証額等
返済状況に関する情報入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等
取引事実に関する情報債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等
※参照:株式会社 日本信用情報機構公式サイト「信用情報の内容と登録期間」、株式会社シー・アイ・シー(CIC)公式サイト「CICが保有する信用情報」、全国銀行個人信用情報センター公式サイト「センターの概要

借りすぎや、複数社利用で他のローン審査に落ちることがある

カードローンを利用しすぎていると、住宅ローンや自動車ローン(マイカーローン)など、他のローンの審査に影響が出る場合があります。

例えば、カードローンの借入額が多かったり、順調に返済が行われていないと、いわゆる「ブラックリスト(事故情報)」に載ることによって、他のローンの審査に落ちる可能性があるのです。

5.返済期間が長いと返済の負担が増える

カードローンの返済期間が長引くと、支払う利息もかさみ返済総額も増えていきます。返済総額が増えるかどうかは、返済期間の長さにかかっているといっても言い過ぎではありません。

カードローンの返済期間による利息総額と返済総額の違いは以下のようになっています。(借入金額30万円、借入利率(実質年率)18.0%の場合)

返済額の違い(30万円を借りた場合)

返済期間1年3年
返済回数13回37回
毎月の返済額27,503円(最終回のみ:8円)10,845円(最終回のみ:11円)
利息総額30,044円90,431円
返済総額330,044円390,431円
※参照:アコム公式サイト「返済シミュレーション」

返済総額の差額:390,431円-330,044円=60,387円

上記から、返済期間が長いほど返済総額も多くなることがわかります。借入金額が30万円で借入利率(実質年率)が18.0%の場合、返済期間が1年よりも3年のほうが、利息総額も返済総額も6万387円多くなるのです。

6.借りすぎると多重債務に陥る人もいる

身の丈を超える借り入れをすると計画的に返済を行うことができず、他社のカードローンから借りて返済に充てる方も見かけます。

そうなるとカードローンの多重債務に陥る可能性があり、返済の遅延・延滞が当たり前の状況になってしまい、日々の生活も困窮を極めることになります。

さらに返済が不可能になると、債務整理といった法的手続きが必要になってしまうこともあり得ます。

返済できなかった場合の危険性

カードローンを期日どおりに返済できなかった場合、注意をしなければならないことがたくさんあります。

なかでもカードローンで返済が不能となったときに身の上に起こることについて詳しく紹介します。

1.返済が遅れて督促状が届く=バレる

一般的にカードローンの返済の滞納が2ヶ月ほど続くと、自宅に督促状が届くことがあります。

一緒に住んでいる家族がいる場合には督促状が届くことで、カードローンを利用していることや、返済が遅れていることが家族にバレてしまいます。

延滞していることが周囲にバレると、社会的な地位や信用が落ちてしまう可能性もあるのです。

2.滞納して延滞金の負担が重くのしかかる

カードローンの遅延損害金の計算方法

カードローンの返済を延滞すると遅延損害金が発生します。

遅延損害金とは、借金の期日までの返済が守れずに、カードローンなどの返済を滞納した場合に発生する損害賠償金のことです。

遅延損害金は利息よりも高い利率で計算され、借り入れた金額の返済期日の翌日から発生します。遅延損害金は、以下のような式で計算されます。

カードローンの遅延損害金の計算方法

遅延損害金の利率は各カードローン会社によって違いますが、消費者金融などの貸金業者の場合、利息制限法により遅延損害金は年20.0%が上限となっています。

3.延滞するとブラックリストに載り、クレジットカードを新規で作れなくなる

ブラックリストに載るとできなくなること

カードローンの返済を延滞すると、いわゆるブラックリスト(事故情報)に載ります。

「ブラックリストに載る」とは、カードローンの返済が滞ったり、債務整理を行ったりした情報が、情報登録機関に事故情報として登録された状態をいいます。そのため実際に「ブラックリスト」というリストが存在するわけではありません。

ブラックリストに載ると、以下のようなことが起こります。

  • クレジットカードが利用できなくなる
  • 新規のローンの審査が通りにくい
  • 携帯電話端末の分割購入ができない
  • 賃貸契約ができなくなる可能性がある
  • ローンや奨学金の保証人になれない

信用情報機関に事故情報が登録される期間(ブラックリストに載る期間)は信用情報機関により異なりますが、だいたい契約終了後から5年程度とされています。

ブラックリストに掲載されている期間は新たな借り入れを受けられないので、貯蓄がない場合は生活資金の調達が難しくなるでしょう。

4.債務整理(任意整理、自己破産)になる人も

カードローンの返済が困難になると、債務整理をしなければならないこともあります。

債務整理とは、国が認めた借金救済制度といえるもので、借金を減額・免除・返済猶予してくれます。債務整理の中でも一般的に利用されるのが「任意整理」と「自己破産」の2つです。

任意整理とは、裁判所を通さずに債権者(貸した側)と直接交渉し、将来利息をカットすることによって借金を減額してもらう手続きです。

自己破産とは、裁判所に申し立てを行うことによって、一定の価値のある財産を売却して債務を返済し、残りの債務(一部を除く)を免除してもらう手続きです。

債務整理(任意整理、自己破産)のデメリットは以下のとおりです。

任意整理自己破産
デメリット・任意整理開始から完済後5年が過ぎるまでブラックリストに載る
・完済まで継続的な収入が必要になる
・任意整理の交渉が決裂することがある
・借金の減額割合が低い
・自己破産開始から7年、または完済後5年が過ぎるまでブラックリストに載る
保証人が一括返済を迫られるおそれがある
自己破産をしたことが官報に載る
・自己破産の手続き中に職業や資格が制限される

【体験談】心理的な負担は?実際にカードローンを利用した人が感じたこと

ここからは、編集部が直接カードローン利用者に取材をし、利用時にどのような不安があったかの事例をまとめたものをご紹介します。

【事例1】一度借りたら抜け出せなくなるのが怖い

「カードローンは一度借りたら抜け出せなくなる」と思っている人は少なくないようです。

カードローンからの借り入れをタブー視しつつも、カードローンの利用を決断した人に取材しました。

30代男性<br>【借入目的】<br>引っ越し費用・生活費の補てんのため
30代男性
【借入目的】
引っ越し費用・生活費の補てんのため

消費者金融からお金を借りるのはタブーだと思っていました

引っ越し費用と生活費など一時的にまとまった支出が必要になってしまったので、まずは役所に公的融資制度を申請したのですが、条件を満たせず利用はかないませんでした。
そこで消費者金融を利用することになるのですが、申し込む前は消費者金融のカードローンから借りるのが怖くて、できれば消費者金融は使いたくなかったというのが正直な思いでした。
消費者金融からお金を借りること自体がタブーという意識もありましたし、周りを見ても消費者金融から借りているという人や、そういった話もなかったので、怖いというイメージが先立っていました。
そのため、消費者金融を利用していることを周りに知られないよう、借り入れや返済をする際は特に気をつけるようにしました。
さらに、消費者金融から1回借りてしまうと、完済した後も何度も繰り返して借りてしまうことになり、自分で歯止めが効かなくなるのではないか、という恐れは今もあります。

【事例2】利息でいくら損するのか不安が付きまとう

カードローンは住宅ローンなど他のローン商品と比較しても金利が高めに設定されており、利息もかさみます。

カードローンから借り入れを受けることで、支払う利息がいくらかかるのか、返済負担はどのくらい重くなるのかといった不安感を抱く人が少なくありません。

20代男性<br>【借入目的】<br>離職期間における生活費の補てんのため
20代男性
【借入目的】
離職期間における生活費の補てんのため

消費者金融からの借り入れで利息がいくら増えるのか不安がありました

離職中の生活費をどうやって用意するか、悩んでいた時期がありました。
まずは国や自治体などの公的機関から給付金をもらえないか考えましたが、申請してから給付されるまでに約1~2ヶ月もかかると言われました。
これでは絶対に間に合わないと思い、少しでも早くお金を手に入れる手段をインターネットで探しました。その結果、消費者金融のカードローンを利用することに決めました。
消費者金融からお金を借りる上で一番気になったのが、「利息がどのくらい増えるのか?」という点です。
利息の支払いが重くなり、途中で返済できなくなるという状況は避けたいと思いました。
そこで、カードローンを利用する前に実際の利息や毎月の返済額、返済総額がどれくらいになるのか自分で試算して、問題なく返済できそうかをチェックしました。
その結果、今では余裕を持ちながら毎月返済を続けています。

【事例3】家族や職場に使ってることがバレないか不安

カードローンから借り入れることで家族や職場にバレないかどうか、気になる利用者は多いです。

特に家族には絶対にバレたくない、だけどカードローンから借り入れをせざるをえなかったという利用者に取材しました。

30代男性<br>【借入目的】<br>投資の失敗による補てんのため
30代男性
【借入目的】
投資の失敗による補てんのため

カードローンの利用を家族に隠し続けるのは精神的に良くない…

カードローンからお金を借りることになったのは、投資に失敗をしてしまったのが原因です。最初はクレジットカードのキャッシングを利用することで補てんしていたのですが、それでも足りなくなってしまいました。
緊急でお金を用意せざるをえない状況でしたが、家族や職場には極力バレたくありませんでした。そこで、インターネットで調べた結果、「職場への在籍確認の電話なし」「郵送物なし」のカードローンがあることがわかりました。
すぐにWebから申し込み、審査も無事通過して融資を受けられ、現在はなんとか家族や職場にバレないよう毎月の返済を続けられています。
ただ、カードローンの利用を家族に隠し続ける生活は精神的に良くないため、正直に告白すればラクになるのでは…と思い始めています。

カードローンの上手な使い方と返済のコツ

これまで述べたカードローンが持つ危険性やデメリットを回避しつつ、カードローンを上手に利用するにはどうすればよいのでしょうか?

カードローンを賢く借り入れて無事に完済するための4つの方法を紹介しましょう。

1.借入希望額を低くする

カードローンを申し込む際に大事なのは「借りすぎない」ことです。借入額が低ければ早く完済できるのですが、借入額が増えるとその分利息も返済総額も増えてしまいます。

カードローンの返済負担を軽減するためにも、借入希望額は必要な分だけ低めで申し込みましょう。

カードローンは、一度契約をすると利用限度額内であれば何度でも自由に利用できます。借入限度額が必要以上に高くなった場合には、お金を借りすぎないよう注意しましょう。

2.無理のない返済計画を立てる

カードローンの返済は計画的に行うことが大事です。

カードローンで必要以上にお金を借りないように、一人ひとりの信用情報に基づいて、カードローン取扱各社によって利用限度額が設定されていたり、銀行のカードローンは「借入限度額の合計は年収の3分の1以下」という総量規制の対象になります。

上記で制限されていることに加え、自分でもしっかりと返済のシミュレーションをして、無理のない返済ができるか、無事完済できるかを確認しておく必要があります。

明確な返済計画を立てるために、カードローン取扱各社のWebサイトなどにある、返済シミュレーションのツールを活用するとよいでしょう。

大手消費者金融の返済シミュレーション

3.アラートメールを使い期日までに返済が遅れないようにする

手元に現金があるのに、返済期日をうっかり忘れて返済できずに、延滞をしたり、遅延損害金を支払うことになってはもったいないです。

うっかり忘れてしまいそうになるカードローンの期日までの返済を確実に実行できるように、自分なりに工夫を凝らしておくようにしましょう。

例えば、返済期日の数日前にアラートメールの通知サービスを活用するのも一つの方法です。

大手消費者金融では、事前に登録しておくと、それぞれ期日の3日前や当日などに返済のお知らせメールが届くサービスがあるので、試してみてはいかがでしょうか。

大手消費者金融の返済日お知らせメールサービス

4.繰り上げ返済で負担を減らすようにする

繰り上げ返済のメリット

繰り上げ返済とは、毎月の返済額とは別に、まとまった額を返済する方法です。繰り上げ返済を行うことで、返済期間が短くなり、支払う利息が減り、返済総額も少なくなります。

例えばボーナスなどで一時的に収入が入って資金に余裕があるときに、元金を繰り上げ返済して、支払い予定だった利息をカットするのも有効な方法です。

ただし、無理をして繰り上げ返済をすることで、生活費が足りなくなってしまい、新たに借り入れる状態になってしまっては本末転倒です。繰り上げ返済はあくまで資金に余裕を持って行うようにしましょう。

返済シミュレーションを使って無理のない返済計画を立てるなど、事前に対策して上手にカードローンを利用してみましょう。

カードローンのデメリットや危険性についてのよくある質問

これまでカードローンの危険性やその回避方法について一通り解説してきましたが、最後にカードローンのデメリットや危険性について特に気になる質問をピックアップして回答します。

Q.カードローンを返済できないと、どんな危険性が待ち構えている?

カードローンを返済できないと、以下のような危険性があります。

  • 2ヶ月ほど返済が滞ると、督促状が自宅に届き、周囲に延滞していることがバレる可能性がある
  • 遅延損害金が発生し、利息以上の支払いが必要になる
  • いわゆるブラックリスト(事故情報)に載る
  • 任意整理や自己破産などの債務整理が必要な状態になる可能性がある

Q.キャッシングする人(お金を借りる人)が注意すべきことは?

お金を借りる際に注意すべきことは主に以下のとおりです。

  • カードローン会社の金利や利息の計算方法などの契約内容をよく理解してから利用する
  • カードローンを申し込む際には、希望する借入金額と現在の借入金額の合計が年収の3分の1を超えていないか事前に確認する
  • 支払い期日までに返済する
  • 便利だからといって何度も借りすぎない

Q.キャッシングした(お金を借りた)履歴はいつまで残る?

信用情報機関の信用情報に、契約内容や返済状況などの履歴が残るのは、契約期間中および契約終了日から5年となっています。

借金の完済と同時に信用情報から消えるわけではありません。

消費者金融を利用した履歴を消すには、契約を解約する必要があります。

カードローンを解約してから5年経つと、消費者金融を利用した履歴は消えることなっています。

Q.カードローンの危険性を回避できる方法は?

カードローンの危険性を回避できる方法は主に以下のとおりです。

  • あくまでも必要な分だけを借り入れて、借りすぎないように、借入希望額を低くする
  • 利用するカードローン会社の返済シミュレーションを活用して、無理のない返済計画を立てる
  • 返済期日を忘れないように、カードローン会社の返済期日を伝えてくれるメール通知サービスなどを利用する
  • 繰り上げ返済を行い、返済期間を短くして返済総額をできるだけ減らす

記事のまとめ

カードローンの危険性は、万が一返済できなかった場合に高まります。利用の際にはまず、デメリットや危険性を十分に理解した上で、返済計画を立ててみましょう。契約の前に、立ち止まって考えてみることが大切です。

無担保期間を利用したり、なるべく金利の安いローン会社を利用すれば返済額を抑えることができます。借り過ぎないよう希望額を低めにしたり、返済期日を忘れないように工夫することも危険回避につながります。

どうぞ、完済までのシミュレーションを行った上で、リスク回避に努力していただければと思います。