フリーローンの審査についてわかりやすく解説!審査落ちした時の対処法はある?

フリーローンの審査をわかりやすく解説

審査に通りやすいフリーローンを探していますか?

名前の響きから気軽に借入できると考える人もいるかもしれませんが、フリーローンの審査は決して甘くはありません

金融機関としては貸したお金が回収できなくなると大きな損害を被ってしまいます。そのため、審査は慎重に行われるということです。

フリーローンの審査とは?

  • 年収や勤務形態、勤続年数などの属性や信用情報が見られる
  • 審査基準は各金融機関によって異なる
    • 借入先によって借入可能額や適用金利が異なる場合がある
    • 人によって審査が通りやすいフリーローンがあることも考えられる
  • フリーローンの審査はカードローンより厳しめだが、金利が抑えられる

この記事ではフリーローンの審査について、わかりやすく解説していきます。

審査落ちをしてしまう人の特徴や審査落ちを回避する方法など、実際にフリーローンを利用した人たちの口コミと合わせて紹介していくので、参考にしてみてください。

監修者
勝目 麻希

ライター、ファイナンシャルプランナー
勝目 麻希
新卒で総合職としてメガバンクに入行して、法人融資・金融商品販売等を担当。転職・結婚・出産を経て一時は専業主婦になったが、自分の知識や経験を活かしたいと思い独学でライターの道へ。現在は、ファイナンシャルプランナーの知識を活かして、金融系メディアを中心に執筆している。ライター以外の活動として、Webライターを育てる講座やマネーセミナーも実施中。
【保有資格】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、簿記3級

当メディア「暮らしのマネー百貨 ローン」を運営しているモデル百貨では「NCワイドローン」というフリーローンを提供しています。長崎や佐賀にお住まいの方はチェックしてみてください。

フリーローンの審査基準とは?

フリーローンの審査項目

フリーローンの審査基準は、各金融機関により異なります。ただし、見られる項目は共通しています。

ここではフリーローンの審査基準について、金融機関がチェックするポイントを5つに分けてご紹介します。

審査基準1. 年収が高いほど審査では有利

フリーローンの申し込みのときには、必ず年収の審査があり年収が高いほど有利です。

実際に借入できる限度額については貸金業者のフリーローンなのか、銀行のフリーローンなのかで異なります。

借入限度額

  • 賃金業社
    年収の3分の1までに制限
  • 銀行のフリーローン
    年収の3分の1以上、借入できることもある

貸金業者のフリーローンの場合、貸金業法上の総量規制という制度により、借入可能金額は年収の3分の1までに制限されます。例えば、年収200万円の人の場合、借入可能額は約66万円となります。

<貸金業法の総量規制による借入可能額の目安一覧表>

年収借入可能額
200万円66万円
300万円100万円
400万円133万円
500万円166万円

出典:日本証券業協会|お借入れは年収の3分の1まで(総量規制について)

なお借入希望金額が50万円を超えるときには、年収確認資料の提出が必要になるケースがほとんどです。

40歳 男性<br>正社員
40歳 男性
正社員

他ローンも利用していたが申し込めた

年収:701〜800万円
借入額:100万円
金利:2.9%(ろうきん)

用途:車の購入・その他

職場へ担当者が出入りしていたので申込みが簡単だったことと、金利が低かったので申し込みました。

この口コミの男性は他社借入がありますが

・きちんと返済が行えている

・年収が高く安定している

という点から審査に通過している例ですね。

銀行のフリーローンは総量規制の借入可能額を超えて借入できる可能性がある

銀行が提供するフリーローンの場合、総量規制の借入可能金額を超えての借入ができる可能性があります。

銀行は銀行法に則り運営されており、そこには総量規制のような規制はないからです。そのため、年収や信用力の高さから返済能力があると判断されれば、年収の3分の1以上の借入もできる可能性があります。

しかし無担保のフリーローンの場合、銀行としては貸したお金を回収できないと損失を抱えることになるため、審査が甘くなるわけではありません。

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

例えば、三井住友銀行のフリーローンでは、前年度税込年収が200万円以上(個人事業主は所得金額)で安定した収入がある人が申し込み対象者となっており、そもそも年収200万円未満の人は借入ができません。

総量規制がない銀行のフリーローンの方が審査が甘いわけではないことは理解しましょう。
出典:三井住友銀行|フリーローン

審査基準2. 安定的な収入を得られる勤務先・勤務形態か

貸金業者や金融機関のフリーローンを利用するためには、安定した収入があることが前提条件です。そのため、どんな職業でも勤務先・勤続年数・勤務形態・業種を見られます

つまり業績が安定している大企業勤務の方は、借入がしやすいといえます。本人の返済能力と同時に、勤めている会社の信用度も審査されているためです。

なお貸金業者のフリーローンは、貸金業法の総量規制により本人に収入がないと借入できません。ただし、一部の銀行のフリーローンは、専業主婦(夫)であっても配偶者に安定した収入がある場合には借入できるケースもあります。

<勤務形態別の審査基準>

勤務形態見られる部分
会社員(公務員)勤務先・勤務年数・業種
自営業/フリーランス開業からの年数・業種
派遣社員勤務先・勤務年数・業種
パート/アルバイト勤務先・勤務年数・業種
無職継続的な収入がないため対象外
専業主婦(夫)配偶者の勤務先、配偶者の勤務形態、配偶者の年収など(※一部銀行フリーローンの場合)
31歳 男性<br>契約社員
31歳 男性
契約社員

勤続年数が1年未満の契約社員だが企業規模が501人〜1,000人

年収:101〜200万円
借入額:50万円
金利:14.5%(地方銀行)

用途:高額医療の支払いのため

審査に時間は要したものの、入力項目がしっかりとしていて余計な勧誘がないという点から、申し込むことにしました。

45歳 女性<br>パート
45歳 女性
パート

勤続年数が5年以上あったからパートでも申し込めた

年収:201〜300万円
借入額:80万円
金利:6.5%(ろうきん)

用途:子どもの大学進学の準備金

パート従業員でも長期勤続者は審査してもらえると知り、相談しました。家計の状況や返済計画についてもしっかりと確認してくれたので安心したのを覚えています。

審査基準3. 家族構成や住居の状況

フリーローンの審査では一般的に家庭があり持ち家に住んでいる人の方が、独身で賃貸に住んでいる人に比べると信用度が高くなると言われています。

なぜなら家族があり持ち家がある人は、家族を養ったり住宅ローンの返済をこなすために、安定的な仕事に就き続ける可能性が高いと判断されるからです。

例えば家族構成は独身か既婚か、子どもはいるかいないか、何人で同居しているかを申請します。また、住居に関しては持ち家なのか賃貸・社宅なのかの申請が必要です。

とはいえ数ある審査項目の一つなので、年収や勤務先などその他の条件が良い場合には、独身で賃貸に住んでいても問題なく借入できるでしょう。

32歳 男性<br>正社員
32歳 男性
正社員

持ち家の購入のための準備金で申し込めた

年収:401〜500万円
借入額:150万円
金利:4.5%(都市銀行)

用途:住宅ローンの頭金の準備金

住宅ローンの頭金として必要な金額を計画的に貯めていく予定でしたが、良い物件がすぐ見つかったため、不足分を補うために利用を決めました。

32歳 男性<br>正社員
32歳 男性
正社員

マイホームのリフォーム資金

年収:401〜500万円
借入額:250万円
金利:4.5%(JA)

用途:住宅の水回りと外壁の補修

給与振込口座として長年利用していたため、審査も安心感がありました。

審査基準4. 借入状況を正しく申請しているか

フリーローンの審査で借入状況を正しく申請しない場合「有利に借入するために嘘をつこうとしている」「借入を管理していないルーズな性格だ」と判断され審査に落とされる可能性があります。

申し込み時には住宅ローンやマイカーローンを含め、その他の借入についても正確に申告する必要があります。その他の借入が多い場合、たとえ信用力が高い場合にも返済が難しいと判断されるからです。

うっかり忘れていただけだとしても審査に悪影響を及ぼす可能性があるため、正しく申請するようにしましょう。

すべての借入状況は信用情報で把握されています。

「正しく申請する」

言うまでもないことかもしれませんが、ご自身の収入や借入状況は正確に把握しておきましょう。

審査基準5. 信用情報に傷がついていないか

過去に返済の遅延があったり、債務整理があったりすると金融事故として信用情報に記載されてしまうため、基本的には新規で借入することはできなくなります

信用情報とは個人の年収や属性の他、借入の申し込み状況・借入額・返済状況などがわかる情報が集約されたものです。

日本の信用機関

  • JICC
  • CIC
  • KSC

日本には3つの信用情報機関(JICC・CIC・KSC)がありますが、これらの信用情報機関は情報を共有しており、常に情報更新が行われています。

またこれからの信用情報は、どの金融機関からも確認できます。金融機関はローンの申し込みがあった場合に、必ず信用情報で申込者の情報を確認します。

35歳 男性<br>正社員<br>
35歳 男性
正社員

借入申請額から減額された

年収:501〜600万円
借入額:55万円
金利:6.125%(都市銀行)

用途:趣味に利用するため

申し込んだ当時、住宅ローンや消費者金融での借入もありました。もともと給料の振込先だった銀行を選びました。

こちらの男性は年収や勤務形態に問題はなさそうに見えますが、減額されて審査が通りました。

信用機関では他社借入状況の情報も蓄積されているので、「住宅ローンや消費者金融での借入」が信用情報としてマイナスに働いたのかもしれませんね。

審査が甘いフリーローンはない

フリーローンの審査が甘くない理由

まとまった資金が必要になった時に、カードローンとフリーローンのどちらを借りようか迷うケースがあると思います。

一般的に限度額内であれば何度も繰り返して利用できるカードローンに比べて、一度契約した金額を毎月返済していくスタイルのフリーローンのほうが、審査は厳しいと言われています。

なお目的別ローンやおまとめローンなども含め、各種ローンの審査の厳しさを比べると下記のとおりです。

フリーローンの審査難易度

フリーローンはマイカーローンなどの目的別ローンに続き、審査が厳しいと位置づけされます。ここでは、フリーローンの審査が甘くない理由について詳しく説明します。

金利が低めに設定されているため

一般的にカードローンと比べるとフリーローンのほうが審査が厳しいため、金利が低く設定されています。

カードローンフリーローン
金利高い低い
資金使途自由自由(事業性資金以外)※一部金融機関で資金使途の申告が必要なケースもある
繰り返し利用できるできない

金融機関は返済できないリスクが高い融資に対して、高い金利を設定する傾向にあるためです。審査が慎重な分、フリーローンの金利はカードローンより低く設定されるということです。

契約時に設定した限度額の中で繰り返し利用できるカードローンは、返済が進まず債務不履行になる(貸したお金を回収できない)リスクが高いので金利は高めに設定されます。

一般的には金利が低いほど審査が厳しい傾向にありますが、各金融機関や貸金業者によって審査基準はさまざま。

金利が低いフリーローンの審査には通ったのにも関わらず、金利が高いフリーローンの審査には落ちるということもありえます。

39歳 男性<br>フリーランス
39歳 男性
フリーランス

金利が低いから申し込んだ

年収:601〜700万円
借入額:150万円
金利:3.2%(ろうきん)

用途:生活費の補填

コロナ禍の緊急事態宣言中、手元のお金に不安があったため、消費者金融よりも圧倒的に金利が低いフリーローンを申し込みました。

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

フリーローンは固定金利を採用しているケースと、変動金利を採用しているケースがあります。現在、日本の金利は上昇傾向にあります。

そのため、固定金利を採用している金融機関にとっては金利を固定することが機会損失になる可能性があるため、審査が厳しくなるかもしれません。

時間をかけて審査するから

カードローンは最短即日借入ができますが、フリーローンは申し込みから借入までに最短1週間~2週間程度かかり、審査も慎重に行われます。

また基本的に勤務先への在籍確認もあるため、在籍確認なしで利用できるカードローンもあることを考えると、審査は厳しいと言ってよいでしょう。

30歳 男性<br>正社員
30歳 男性
正社員

審査結果は早かったが融資には時間がかかった

年収:301〜400万円
借入額:100万円
金利:12%(地方銀行)

用途:生活費の補填と他社借入の返済

他社より金利が安かったのですが、融資まで1週間以上かかりました。

モデル百貨が提供しているNCワイドローンは、仮審査の結果が最短1営業日で知ることができますよ。

フリーローンの審査に通らない原因とは?審査落ちする人の特徴

フリーローンの審査に落ちる人の特徴

フリーローンの審査に通らない明確な原因はあります。審査落ちしてしまう人の特徴を事前に確認して、審査の通過を目指しましょう。

安定した収入がない人

フリーローンは、安定した収入があることが申し込みの条件になります。パート・アルバイトでも借入できますが、現在の職場の勤続年数が短いと継続的な収入がないと判断される可能性もあるでしょう。

また、イオン銀行のフリーローン「イオンアシストプラン」は、前年度税込年収が200万円以上の方が対象と記載があります。

申し込み条件に年収の制限がある金融機関・年収の制限がない金融機関がありますが、年収200万円を一つの基準として考えてもいいかもしれません

イオンアシストプランの詳細

画像引用:イオン銀行|「イオンアシストプラン」の詳細

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

銀行は総量規制の対象外なので専業主婦(夫)で収入がなかったとしても、配偶者の収入があれば借入できるケースもあります。

しかしほとんどのフリーローンは、専業主婦(夫)は申し込み条件から除外されています。

勤続年数が短い人

フリーローンの申し込み時には、勤続年数の申請が必要になります。以前と比べると転職をする人も増えていますが、勤続年数が短いと審査に落ちたり金利が高くなったりする可能性もあります。

金融機関としては転職が多い人は、安定した収入を得られずローンの返済が滞るリスクがあると考えるからです。

実際に丸八信用組合のフリーローンは勤続年数によって融資額が異なっています。このように金融機関によっては勤続年数を重視するケースがあることがわかります。

丸八信用組合の融資基準

画像引用:丸八信用組合

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

一般的に、転職をしてすぐはローンの利用が難しいと言われています。

しかし審査は総合的に行われるため、転職先の企業が大手企業で収入が上がる場合などは、有利になる可能性もあります。

在籍確認ができない人

フリーローンの利用時には、申し込み後に金融機関から職場へ電話をかけて在籍確認が行われます。

ローンの利用者が、職場について偽りの申請をしていないかを確認するためです。そのため在籍確認ができない場合は、フリーローンの借入はできません。

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

在籍確認は、職場に金融機関から電話をしますが、本人が電話に出る必要はありません。電話に出た人から「○○は外出中です。」など、フリーローンを申し込んだ人が職場にいることがわかる回答をもらえればよいからです。

ただし、職場の人が警戒して「○○はいません。」などの回答をすると在籍確認ができなくなってしまいます。心配な場合は、金融機関から電話がかかってくる旨を職場の人に説明するのも一つの手です。

すでに多額の借入がある人

住宅ローンやマイカーローンなどの借入がある人は、金融機関に「借入が多すぎる」と判断されたら追加での借入はできません

借入できる金額は各社の審査により決まりますが、収入と比べて借入が多すぎると判断されたら、フリーローンの審査に落ちてしまうでしょう。

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

ローンの審査が通るかどうかは金融機関ごとの審査によります。

そのため、「A社の審査には落ちたけれどB社の審査には通った」ということもよくあります。

どうしても借入が必要なのであれば、一社落ちたからと言って諦めず、何社かに申し込んでみるのもいいでしょう。

金融事故を起こしたことがある人

返済遅延や債務整理など、過去に金融事故を起こしたことがある人は、信用情報にその情報が載っている期間は借入できません。金融機関としては、リスクがある人への貸出しは避けたいからです。

ただし信用情報に金融事故の記載が残るのは、5年~10年なのでその期間が過ぎたら利用できるようになります。

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

金融事故の情報が信用情報から消えると、クレジットヒストリーがないスーパーホワイト状態になります。

スーパーホワイトは、返済能力がわかりにくいため逆に審査しにくくなる可能性があります。

そのためスーパーホワイト状態になった人は、クレジットカードを利用するなど、クレジットヒストリーを作るのがおすすめです。

フリーローンの審査落ちを防ぐためにできること

フリーローンの審査落ちを防ぐ方法

フリーローンの審査落ちを防ぐためにできるはあります。審査が不安な人は下記の3つを確認しておきましょう。

借入の希望額を下げる

フリーローンは審査が厳しいので、借入の希望額を下げて申し込みするのも審査落ちを防ぐ方法として有効です。

借入希望金額が大きすぎると審査に落ちてしまう可能性があるためです。

なお信用情報を加味して希望額より減額された借入額で審査が通過する場合もあります。

33歳 男性<br>正社員<br>
33歳 男性
正社員

借入申請額から減額された

年収:301〜400万円
借入額:10万円
金利:10%(都市銀行)

用途:生活費の捻出

当時とにかく現金が手元になく生活に困っていました。クレカのキャッシングは利用していましたが、消費者金融ではなく銀行に借り入れをしたかったので申し込むことに。

申請額より減額されましたが、なんとか審査に通りました。

転職直後の借入は避ける

フリーローンは転職直後の申請を避けた方がよいでしょう。勤続年数が長い方が審査に通過しやすい傾向にあるためです。

高額なものを購入するためにフリーローンを利用したいのであれば、転職して数年経ってから申し込んだ方が審査に通る可能性がアップします。

CICの情報開示で自分の信用情報を確認する

自分自身の信用情報を確かめるために、CICに情報開示をするのもよいでしょう。

CICに情報開示を依頼するとクレジット情報やローンの申し込み情報、利用記録などがわかります。インターネットでの開示は手数料500円で確認できるので、自分でも気づかないうちに延滞をしていないかなど確認するとよいでしょう。

また携帯の本体代金を分割払いにして利用料金と一緒に支払っている場合、ローンと同様の借入記録になるので、残高不足などで遅延してしまうと信用情報に傷がついてしまうので注意が必要です。

信用情報開示報告書のサンプル1
信用情報開示報告書のサンプル2

審査落ちしたときの対処法

フリーローンの審査落ちしたときの対処法

ここではフリーローンの審査に落ちてしまったときの対処法について説明します。審査に落ちてしまっても資金を用意する方法は他にもあるので、確認していきましょう。

すでに借入しているサービスを確認する

審査に落ちたてしまったときには、すでに借入しているサービスを確認し返済できるように工面してみるのもよいでしょう。

借入を完済できた実績ができると、「借金をきちんと返済する責任感がある人」として信用力がアップする可能性があるからです。

例えば今ある借入を貯金や身内からの借入で返済できるようであれば繰上返済して、新規で借入に申し込むと借入しやすくなる可能性があります。

おまとめローンを利用する

複数社で借入があり資金繰りが苦しいと感じているのであれば、おまとめローンを利用するのがおすすめです。

特にカードローンの金利はフリーローンに比べると高いので、複数社のカードローンを利用している場合は、一つにまとめることで金利が下がり、返済負担が減る可能性があります。

カードローンを検討する

フリーローンに比べると、カードローンの方が審査が易しい傾向にあります。中でも消費者金融系のカードローンであれば、最短即日の借入もできるため、緊急でお金が必要なら利用を検討するといいでしょう。

<strong>監修者</strong><br><strong>勝目 麻希</strong>
監修者
勝目 麻希

カードローンはフリーローンに比べると金利が高いです。

また限度額の中なら何度でも繰り返して借入できてしまうため、借金を減らしたくても減らなくなってしまう危険性もあります。

カードローンを利用するのであれば、返済計画をしっかり立てるのと同時に、簡単に借入を増やさないような”マイルール”を作るようにしましょう。

公的融資制度を利用する

低所得で金融機関や消費者金融からの借入が難しい場合、「生活福祉資金貸付制度」を利用するのも一つの方法です。

公的な融資で連帯保証人を立てられる場合の金利は無利子(連帯保証人が立てられない場合は年1.5%)で借入ができます。

無利子または低金利で利用できるため、対象者になる場合には活用してください。

出典:厚生労働省

フリーローンの利用方法

フリーローンの利用までの流れ

最近はWebで手続きが完結するフリーローンも増えており、本人確認資料などの提出書類もスマホで写真を取ってアップロードできます。

なお申し込みから入金までは1週間~2週間程度かかるので、カードローンに比べると時間がかかります。そのため、借入が必要になったら余裕を持って準備するようにしましょう。

借入時にはきちんと返済を進められるように、計画を立てる必要があります。また、各金融機関によって借入できる金額や金利が異なるため、複数社で検討することをおすすめします。

返済計画を立てよう

フリーローンは、契約時に一括で借入した金額を毎月返済していきます。そのため、毎月の生活費から返済額を差し引いても生活できるように計画を立てる必要があります。

また契約時に毎月の返済額がわかるので、その時点で返済が難しそうだと感じたら、無理に借入しないほうがよいといえるでしょう。

どうしても借入する必要があるのならば、出費を見直すなどして返済資金の捻出できるよう努力しましょう。

いくつかの金融機関に仮審査を行う

フリーローンを検討中の方は、本審査の前に仮審査を複数社行うことをおすすめします。

仮審査は実際に借入できそうな金融機関を見つけるのに有効だからです。また各金融機関によって、借入できる金額や金利などの条件が異なります

そのため少しでも良い条件で借入するために、複数社で検討するとよいでしょう。

フリーローンの審査に関する質問

フリーローンの審査に関するよくある質問

最後にフリーローンに関するよくある質問に対して回答していきます。

審査がないフリーローンはありますか?

フリーローンの借入時には、必ず審査があります。

金融機関としては貸し倒れのリスクが生まれないよう、慎重に審査を行います。

審査が甘いフリーローンはありますか?

審査が甘いフリーローンはありません。フリーローンの審査はカードローンに比べて厳しい傾向にあります。

ただし審査基準は各金融機関によって異なるので、人によっては通りやすいフリーローンもあることは考えられます。

審査に落ちないようにする方法はありますか?

フリーローンの審査は、年収や勤続年数などである程度決まってしまいますが、正しく申請することが大切です。

申請に抜け漏れがあると、ルーズな人という印象を与えてしまう可能性があるからです。また、審査に通るか心配な場合は、まずは複数社で仮審査をすることをおすすめします。

詳しくはこの記事の「フリーローンの審査落ちを防ぐためにできること」で解説しています。

主婦(夫)でも審査は通りますか?

基本的に、収入がない専業主婦(夫)はフリーローンの借入ができないケースがほとんどですが、一部の金融機関では配偶者の収入があれば借入できるケースもあります。

まずは金融機関に問い合わせたり仮審査を申し込んだりするとよいでしょう。

年収200万円でもフリーローンは組めますか?

年収200万円でも安定的な収入があると判断されたら、借入できる可能性があります。

審査基準は金融機関によって異なるので、まずは仮審査や問い合わせをしてみるとよいでしょう。

口コミアンケート詳細:クラウドワークス「フリーローンに関するアンケート」2024年11月実施(回答数41件)

記事のまとめ

フリーローンの審査は、決して甘くはありません。カードローンに比べると金利が低く設定されており、審査期間も長く、基本的には在籍確認が必須です。

なおフリーローンの審査では「年収・勤務先・勤続年数・家族構成・住居」などが見られますが、審査基準は金融機関ごとに異なります。そのため、申し込んだ金融機関の審査に落ちてしまっても、別の金融機関なら審査に通る可能性もあるので、複数社で検討することをおすすめします。

またフリーローンを利用する際には、毎月の生活費から返済原資を捻出しなくてはいけません。返済計画をしっかり立ててから借入するようにしましょう。