クレジットカードの住所変更は、Web申請や電話、郵送などで行うことができます。また住所変更のタイミングは引っ越しの前がいいでしょう。
クレジットカードの住所変更を忘れていると、更新カードや明細書が宛先不明で届かず、カード会社に返送されてしまいます。場合によってはカードの利用停止や信用情報に傷がつく可能性もあるので、住所が変わった場合は速やかに住所変更の手続きをしましょう。
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目次
各カード会社の住所変更の手段まとめ
主要なカードの住所変更手続きの方法をまとめておきます。詳細情報については、各クレジットカード会社のWebサイトを確認してください。
三井住友カード
専用サイトVpassか電話(書面)で住所変更手続きが可能です。Vpassにログインし、「各種変更・お手続き」から登録情報の変更ができます。
書面の場合は、お客さまサポートの「お客さま情報の照会・変更」を選択すると、「スマートダイヤル24」で書面手続きの請求ができます。
楽天カード
専用サイト「楽天e-NAVI」もしくは電話で住所変更手続きが可能です。「楽天e-NAVI」へログインし、楽天e-NAVIメニューお客様情報の「お客様情報の照会・変更」欄の「変更する」より変更手続きができます。電話の場合は、楽天カードコンタクトセンターに問い合わせしましょう。
- 楽天プレミアムカード・ビジネスカード会員
カード裏面に記載のある楽天プレミアムカードデスクにて対応 - 楽天カード会員
0570-66-6910(営業時間9:30~17:30)
【スキップ番号】5100
※上記電話番号が利用いただけない場合は下記番号にて対応
092-474-6287(営業時間9:30~17:30)
092-303-7188(営業時間9:30~17:30)
JCBカード
専用サイト「MyJCB」または書面で住所変更手続きが可能です。「MyJCB」へログインし、トップ画面上部のメニューより「お客様情報の照会・変更」を選択→「お客様情報の変更」を選択→変更希望項目の「変更」を選択してください。
書面の場合は、資料請求ページから、カード番号・コードナンバーを入力して諸変更届を請求します。約1週間後、現在の登録住所へ資料が送付されます。 もし、上記2つの方法が利用できない場合には、クレジットカード裏面の電話番号を確認し、契約者本人が電話をしましょう。
三菱UFJニコスカード
専用サイトまたは電話にて住所変更手続きが可能です。Webサービスにログイン後、「お客様情報の照会・変更(住所・電話番号・勤務先)」で登録住所変更ができます。情報の反映には数日かかる場合があります。
電話の場合は、自動音声で「氏名・住所・口座の変更用紙」を請求し、手続きを行います。
9:00~17:00(無休・年末年始は休み)はオペレーターが対応してくれます。それ以外の時間では、届出用紙を請求し、変更手続きを行うことになります。
アメックスカード
専用サイト「オンライン・サービス」か電話にて住所変更手続きが可能です。「オンライン・サービス」にログインし、「ご登録情報の変更」から住所変更ができます。電話の場合は、クレジットカード裏面に記載してある電話番号に連絡しましょう。
引っ越し前にすべき?住所変更のタイミング
クレジットカードの住所変更は引っ越してからでも構いません。しかし、更新カードの返送が発生する可能性があることから、引っ越しを行う前に申請しておくことがベストなタイミングだといえます。
申請は、紙やWebで行えるため、非常に手軽です。しかし、カードの有効期限やさまざまなデメリットを考慮し、引っ越すことが決まった段階で変更の手続きを行っておきましょう。特にカードの有効期限はよく確認したうえで申請することをおすすめします。
忘れると危ない?クレジットカードの住所変更をしない場合のデメリット
住所が変わったときにクレジットカードの住所変更をしていないと、どんなデメリットがあるのでしょうか。ここでは6つのデメリットを紹介します。
更新カードが受け取れない
クレジットカードの登録住所を変更していないことによるもっとも大きなデメリットは、更新カードを受け取れないことです。
引っ越ししたときに郵便局に転居届を出していれば、1年間は旧住所宛ての郵便物を新住所に転送してくれます。しかし、転居届を出しているからといって、すべての郵便物が転送されるわけではありません。
更新された新しいクレジットカードなどが同封されている郵便物は、重要書類として扱われるため「転送不要」という記載があります。これは、「この住所に住んでいない場合は返還してほしい」という意思表示となり、転居届を出していても転送されず、カード会社に送り返されてしまいます。
クレジットカード会社からのお知らせが届かない
もし転居届を出していないと、クレジットカード会社からのお知らせが届かないことがあります。転居届の転送期間は1年間なので、それ以降は郵便物を受け取ることができません。
また、転送にも、1~2日タイムラグが発生します。そのため、更新連絡や遅延してしまったときの督促状が届かないこともあり、最悪の場合、重要なお知らせを期限内に確認することができなくなってしまいます。
明細書が届かない
毎月の明細書を書面で受け取っている人の場合、支払額を確認できない、何に利用したのかわからないといった、必要な情報を見逃すリスクが発生してしまうことがあります。さらに、支払いをコンビニ払いにしていた場合、支払用紙が届かないことによって支払いができず、遅延してしまうこともありえます。
書類が返送され、信用情報に傷がつくことも
新しいクレジットカードが宛先不明のためカード会社に戻ってしまうと、クレジットカードの利用が停止、または制限されることがあります。
また、未払いのお知らせが返送され、支払い遅延が発生してしまうと、その遅延分を入金するまでは、原則としてクレジットカードは利用停止になります。さらに放置してしまうと、強制解約、最悪のケースでは信用情報に傷がつき、今後の審査に大きくマイナスの影響を与える可能性があるといえるでしょう。
その他にも、返送されることで虚偽の住所をカード会社に伝えていたと思われ、心証が悪くなってしまうこともあるでしょう。
不正利用の損害補償が受けられない
毎月の明細書が届かないと、万が一不正利用されていた場合に気づけないというリスクもあります。
一般的に不正利用されたときに、不正発覚から60日程度までにカード会社に連絡すれば、その金額分は補償されます。しかし、明細書が手元に届かず確認できないと、不正利用の発見や対処が遅れてしまい、結果自分で支払いをすることになってしまいます。
個人情報が漏れてしまうことも
意外と気づかないデメリットを最後に紹介しておきます。賃貸マンションやアパートに住んでいる人なら、もしかすると経験があるかもしれませんが、他人の郵便物が自分に届いていることがありませんか?
前の住人が転居届を提出していなかったり、転送期間が終わってしまったりして、自分に届いてしまった郵便物。不可抗力でどんな郵便物か目に入ってしまうこともありますよね。
これがクレジットカードの明細書だったらどうでしょう?
住所氏名はもちろん封筒に明記されていますし、もし中まで確認するような人が次の住人だったら、どこでなにを購入したか、どれだけお金を使ったかを見られてしまうことも考えられます。最悪個人情報を悪用されることにもつながりかねません。こうしたリスクを考えると、住所変更は早めにしておいた方がいいでしょう。
クレジットカードの住所変更手続きをするときの3つの注意点
クレジットカードの住所変更が大切だとわかってもらった上で、変更手続きの注意点を3点解説していきます。
- クレジットカードの住所変更と更新時期が重なったとき
- クレジット機能一体型のキャッシュカードを持っている場合
- 勤務先が変更になる場合
ちなみに、住所変更だけあればクレジットカードを返却したり、新しいカードに切り替えたりする必要はありません。今持っているカードをそのまま使うことができます。ただし、通常カードから、ゴールドカードにグレードを上げるときなどには、カードを切り替える必要があります。
クレジットカードの住所変更と更新時期が重なったとき
更新カードは転送されないことをお伝えしましたが、更新時期と住所変更の時期が重なると、旧住所宛てに更新後のカードが送付されてしまうことがあります。
そのため更新時期と住所変更の時期が重なる場合は、一度カード会社に手続きのタイミングを相談しましょう。更新後のクレジットカードの送付を調整することができます。更新カードは一般的に有効期限の1ヶ月前に送られてきますので、その前後に住所変更する場合は注意してください。
クレジット機能一体型のキャッシュカードを持っている場合
クレジット機能が搭載された一体型の銀行キャッシュカードを使っている場合、2つの住所変更が必要な場合があります。1つは銀行口座の住所変更、もう1つがクレジットカードの住所変更です。片方はやったけれど、もう一方を忘れていたということも意外とありがちですので、併せて手続きしておきましょう。
勤務先が変更になる場合
住所変更したときに、就職・転職し収入が変わるのなら、一度カード会社に連絡をいれることをおすすめします。現在持っているカードは契約時の個人情報を元に、利用限度額などが決まっています。
勤務先が変わるのなら収入も変化するため、一度利用限度額などの調整が必要な場合があります。収入はみなさん個人の信用度を判断するのに関わってくる部分ですので、勤務先が変わった場合には連絡をしておきましょう。
クレジットカードの住所変更に必要なものや必要書類
ここでは、クレジットカードの住所変更に必要なものや必要な書類についてみていきましょう。
- 印鑑(銀行印)
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
- 新しい住所がわかる書類(住民票の写しや公共料金の領収書など)
必要なものは、以上の2つが挙げられます。
必要な書類は、「変更申請書」です。クレジットカードや銀行によって名前が異なる可能性があるものの、提出を求められた場合、提出しなければ手続きが進まない事もあるので念のため準備しておきましょう。
クレジットカードの住所変更の方法
それでは、具体的に住所の変更方法を見ていきましょう。
インターネット
今ではほとんどのクレジットカード会社で、Web上に会員専用サイトが準備されています。会員専用サイトにログインをして管理画面のページへ進むと、登録情報を確認することができます。登録情報ページから住所変更手続きが可能な場合や、別の専用ページで手続きするパターンがありますので、確認しておきましょう。
住所変更手続きの方法がわからない場合は、「ヘルプ」や「よくある質問」のページを見てみましょう。住所変更手続き方法について解説してあることがあります。
郵送
クレジットカード会社が指定する書類に、必要事項を記入してクレジットカード会社に郵送することで手続きを行う方法です。書類は各カード会社のWebサイト上からダウンロードができる場合もあります。
場合によっては、電話などによって住所変更の旨を伝え、「登録情報変更届」を一度請求しなければいけないこともあります。書面でのやり取りになるため、一般的に一週間程度かかることがありますので、なるべく余裕をもって手続きをするようにしましょう。
電話
クレジットカード会社のコールセンターへ電話することでも、住所変更をすることができます。必ず契約者本人が連絡しましょう。また、クレジットカード会社によって、電話での住所変更手続きの取り扱いが異なることがあります。電話連絡のみで住所変更が可能な場合もありますが、本人確認が必要であるため、書面のやり取りが必要となることもあります。
店頭窓口
銀行系のカードや、店舗のあるクレジットカード会社であれば窓口で住所変更ができます。
ただし、待ち時間などがありWeb上で手続きするよりも時間がかかるケースが多いので、わざわざ出向くのが面倒という人にはおすすめできません。しかし、Web上での手続きに不安があったり、対面で手続きしたい人であったりすれば、直接窓口に行く方法が安心かと思います。
記事のまとめ
- 住所変更は早めにしておかないと更新カードが届かない
- 住所変更しなかったことにより個人情報が悪用されることがある
- 住所変更が更新時期と重なったときは、クレジットカード会社に相談する
- クレジットカードの住所変更手段として、「インターネット」「郵送」「電話」「窓口」がある
クレジットカードの住所変更は、ライフラインや役所の手続きと比べるとどうしても優先順位が下がってしまいます。すぐになにかデメリットが降り掛かってくるわけではありませんが、住所変更を忘れると、後々いろいろと面倒なことになりかねません。住所が変わったのであれば、なるべく早めにクレジットカードの住所変更をしておきましょう。