コラム
金利4%超のアップル銀行とアップルカードはいつ日本に?口座開設方法や仕組みを解説

「アップル銀行はいつから日本で口座開設できるのだろう…。開設して預金ができたらどんなメリットがある?」
2023年8月時点、日本はアップル銀行やApple Card(アップルカード)のサービス対象外となっています。
アップル銀行とは | AppleがiPhoneユーザー向けに提供する預金サービス |
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申し込み条件 | Appleが発行するクレジットカードである「Apple Card(アップルカード)」を持っていること |
魅力 | 金利が年4.15%と高水準 |
日本ではいつから利用できる? |
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アメリカのテクノロジー企業であるAppleは、金融機関であるゴールドマン・サックスと提携し、2023年4月から「アップル銀行」という預金サービスを始めました。
年4.15%の高金利で話題になったアップル銀行は、iPhoneユーザー向けの貯蓄口座です。
Appleが発行するクレジットカードである「Apple Card(アップルカード)」を保有する人であれば、iPhoneから簡単に口座が開設できます。
アップル銀行の最新情報
- アップル銀行の金利は年4.15%と高水準
- アップル銀行の口座はApple Cardの利用者しか開設できないにもかかわらず、2023年4月のサービス開始からわずか4日で9億9,000万ドル(約1,400億円)、同年8月には100億ドル(約1兆4,300億円)の預金を達成*出典:Apple Newsroom|「Apple Card’s Savings account by Goldman Sachs reaches over $10 billion in deposits」
- アップルとの提携企業がゴールドマン・サックスからアメリカン・エキスプレスになる可能性がある
この記事では、アップル銀行の申し込み条件や口座のつくり方、仕組みなどをわかりやすく解説します。
監修者

金融・FPライター
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アップル銀行は年4%超えの高金利!Appleならではのスマートさも魅力
アップル銀行(Apple Card’s Savings)とは、iPhoneユーザー向けの貯蓄口座です。
Appleが発行する「Apple Card(アップルカード)」を保有する人を対象とした預金サービスです。
Appleとゴールドマン・サックスが提携して提供されるサービスですが、今後は提携先がAmerican Express(アメックス)に変更されるという情報もあります。
それでは、アップル銀行の魅力を具体的に確認していきましょう。
- 金利年4.15%だから預金と投資が同時にできる
- iPhoneがスマートな生活を送るライフハックアイテムになる
アップル銀行の2つの魅力
魅力1.金利年4.15%だから預金と投資が同時にできる
アップル銀行の預金口座にお金を預けると、年利4.15%の高水準で利息が付いていきます。
そのため、将来に向けた資産形成に効率よく生かすことが可能です。
2023年8月時点、アメリカにおける預金金利は0.4%程度が相場であるため、アップル銀行はおよそ10倍となります。
高金利が話題となり、アメリカでは2023年4月のアップル銀行のサービス開始からわずか4日で24万件の口座が開設され、9億9,000ドル(約1,400億円)の預金が集まり、同年8月には100億ドル(約1兆4,300億円)を達成しました。
では、アップル銀行にお金を預けるとどれほど増えるのでしょうか。
100万円を5年間預けるケースで考えてみましょう。

アップル銀行の金利4.15%で100万円を5年間預けると、約22.8万円の利息が付きます。
利息には20.315%の税金がかかりますが、それを差し引いても約18.2万円が残ります。
一方、日本の普通預金口座に預けた場合、金利は0.001%程度です。
そのため、5年間で付く利息はわずか50円となり、税金を差し引くと41円しか得られません。
単純計算*ですが、アップル銀行は日本の普通預金口座の約4,440倍の利息を得ることができます。*出典:オリックス銀行|利息シミュレーション
なお、Appleとの提携先がゴールドマン・サックスからアメックスになると、サービスが変更されるかもしれません。
アップル銀行の金利である年4.15%は、ゴールドマン・サックスが取り扱う、個人向けのサービス「Marcus by Goldman Sachs(マーカス)」の貯蓄預金口座と同じです。
そのため、提携先がアメックスに変更されたとしても、アメックスが取り扱う「High Yield Savings」も同じく金利4.15%なので、高金利は期待できるかもしれません。
提携先がアメックスになったら?
アップル銀行の口座の金利4.15%は、変わらないことが期待できる
アメックスが取り扱う口座の「High Yield Savings」も同じく金利4.15%であるため*出典:AmericanExpress|Savings2023年8月時点
魅力2.iPhoneがスマートな生活を送るライフハックアイテムになる

アップル銀行を利用すると、iPhoneひとつで便利でスマートな生活を送ることができます。
iPhoneがライフハックアイテムになるでしょう。
もともとiPhoneは、パソコン(Mac)や腕時計型端末(Apple Watch)など他のApple製品との連携力の高さが魅力的な製品です。

Apple Cardに加えてアップル銀行のサービスが始まったことで、Apple製品だけでなく金融サービスとの連携も強化されました。
その結果「iPhone」と「財布」そして「銀行口座」がより近い存在となっています。
アメリカでは今後、AndroidなどのスマートフォンからiPhoneに乗り換える人が増える*かもしれません。*出典:日本経済新聞
また、一度iPhoneを選んだユーザーが、他のスマートフォンに乗り換えにくくなる可能性もあります。
アップル銀行はいつから日本でも預金口座を開設できる?
2023年8月時点、日本はアップル銀行やApple Card(アップルカード)のサービス対象外ですが、いつ預金口座の開設ができるのでしょうか。
もし日本でサービスが開始したらどんなことが期待できるか、またどんな注意点があるかを考察します。

画像引用:Apple公式|Newsroom
1.アップル銀行はいつ日本でも預金口座を開設できるようになるか
2023年8月時点、Appleと日本の金融機関が提携するという情報はないため、今後日本のiPhoneユーザーがアップル銀行やApple Cardを利用できるようになるかは不明です。
期待できること
Appleが日本のiPhoneユーザーを囲い込むために、提携企業を探してアップル銀行やApple Cardの事業を開始する可能性はある
アップル銀行の口座開設やApple Cardの作成ができるのは、基本的にアメリカに住んでいる人であり、日本の居住者は対象外となっています。
アップル銀行やApple Cardが日本に対応していないのは、Appleと提携しているゴールドマン・サックスが日本の個人向けに預金サービスを行っていないためです。
そのため、日本でアップル銀行やApple Cardの事業を展開するには、Appleとの提携先を日本国内の金融機関の中から探さなければなりません。
とはいえ、日本では40歳未満を中心にiPhoneの人気が高い傾向*があるので、アップル銀行の日本上陸の可能性は0%ではありません。 *出典:NTTドコモ モバイル社会研究所
2.アップル銀行が日本に上陸したときに考えられること
注視ポイント
日本のiPhoneユーザーがアップル銀行の預金口座をもてるようになったとしても、年4%ほどの金利は実現しないかもしれない
日本では歴史的な低金利が続いており、大手都市銀行の預金口座の利率は年0.001%と低水準な状況にあるためです。
しかし日本でアップル銀行の口座開設が実現する際、4%に届かないまでも相場より高い金利が実現できる可能性はあります。
アメリカにおける預金金利の相場がおよそ0.4%のなか、アップル銀行はおよそ10倍であるという点が、可能性を期待できるポイントです。
3.アップル銀行を利用せず日本で高い金利の預金サービスを利用するには
日本で、高い金利の預金サービスを利用するのであれば「外貨預金」がおもな選択肢となるでしょう。外貨預金とは、日本円をドルやユーロなどの外国通貨に両替して預金することです。
2023年時点でも、金融機関や預け入れる年数などによっては、外貨預金の金利は年4〜5%となります。
つまり、アップル銀行の日本上陸を待たずとも、外貨預金を利用すると高金利でお金を預け入れることは可能です。
しかし、その一方で外貨預金には「為替リスク」があるため、お金を預け入れたときと引き出したときで為替レートが異なっていると、損失が発生することがあります。
日本でアップル銀行の預金口座を開設できるようになったときも、高金利だけにとらわれることなく、リスクを含めた総合的な判断をすることが大切です。
アップル銀行の仕組みをわかりやすく図解
アップル銀行の仕組みをiPhoneを起点に図で表すと、以下のとおりです。

アップル銀行の仕組みを理解するためには、以下の用語を知っておく必要があります。
Wallet (ウォレット) |
クレジットカードや電子マネーなどを管理するiPhoneアプリ | |
Apple Card (アップルカード) |
iPhoneユーザーが発行できるクレジットカード | |
Apple Cash (アップルキャッシュ) |
iPhoneで送金・請求・支払いができる機能 | |
Apple Card’s Savings (アップルカーズセービングス) |
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Apple Pay (アップルペイ) |
iPhoneに搭載された決済機能 | |
Daily Cash (デイリーキャッシュ) |
Apple Cardの利用金額の一部をキャッシュバックするサービス |
上記の機能やサービスを、一つずつ解説します。
Wallet(ウォレット)とはiPhoneを財布にする機能

画像引用:Apple公式|Newsroom
Wallet(ウォレット)は、「iPhoneを財布にする機能」です。
日本とアメリカのどちらにも対応していますが、仕様に違いがあります。
アメリカのWalletには、クレジットカードまたはデビットカードが登録できます。
また、運転免許証や学生証などを登録することも可能です。
日本のWalletには、クレジットカードやデビットカードに加え、SuicaやPASMOなどの電子マネーやポイントカード、学生証の登録が可能です。
ただし、2023年8月時点、日本では運転免許証を登録することはできません。
Apple Card(アップルカード)とはゴールドマン・サックスが提供するクレジットカード

画像引用:Apple公式|Newsroom
Apple Card(アップルカード)は、ゴールドマン・サックスが提供するクレジットカードです。
iPhoneのWalletからすぐに作成できますが、日本のiPhoneユーザーは原則として作成できません。
Apple Cardで支払いをすると、利用金額の一部をキャッシュバックしてもらえます。
現金を還元するサービスであるため、ポイントなどとは異なり有効期限はありません。
なお、Apple Cardはクレジットカードであるため、プリペイドカードであるAppleギフトカードや、Apple Store&iTunesギフトカードとは異なります。
詳しく確認!⇒目次4|Apple Card(アップルカード)の特徴と基本情報
Apple Cash(アップルキャッシュ)とはWalletで管理する電子マネー

画像引用:Apple公式|Newsroom
Apple Cash(アップルキャッシュ)とは、Walletやメッセージアプリで送金や請求、受け取りができる機能のことです。
Daily CashをApple Cashの残高にチャージして、支払いに利用したり他人に送金したりすることも可能です。
iPhoneのWalletという財布で管理する、電子マネーとイメージするとわかりやすいでしょう。
ただし、2023年8月時点ではApple Cardと同様、Apple Cashも日本のiPhoneユーザーは利用できません。
Apple Card’s Savings(アップルカーズセービングス)とは話題のアップル銀行のこと

画像引用:Apple公式|Newsroom
Apple Card’s Savings(アップルカーズセービングス)とは、アップル銀行のことです。
単にSavings(セービングス)といわれることもあります。
本来の名称はApple Card’s Savingsですが、日本ではわかりやすくアップル銀行といわれています。

Apple Card’s Savingsの口座を開設すると、Apple Cardの利用で獲得したDaily Cashのすべてが自動で入金されるように設定されます。 ※あとからDaily Cashの受け取り先を、Apple Cashに変更することもできる
また、Apple Cashの残高や外部銀行口座からApple Card’s Savingsに入金することも可能です。
Apple Card’s Savingsは貯蓄口座であるため、残高には年4.15%の利息が付きます。
なお、前述のとおりApple Card’s Savingsの口座を開設できるのはアメリカ居住者のみです。
日本のiPhoneユーザーは開設できません。
Apple Pay(アップルペイ)とはキャッシュレス決済機能

画像引用:Apple公式|Newsroom
Apple Payとは、iPhoneに搭載されたキャッシュレス決済機能のことです。
Walletにクレジットカードや電子マネーなどを登録すると、Apple Payを起動しiPhoneを決済端末に軽くタッチするだけで支払いができます。
また、Apple CardやApple Cashも、Walletに登録することでApplePayでの支払いが可能となります。
日本のiPhoneユーザーは、Apple CardやApple Cashは利用できませんが、Apple Pay自体は利用が可能です。
店舗のレジや入り口などに以下のロゴがあれば、Apple Payで支払いができます。

また、以下のキャッシュレス決済に対応している店舗やWebサイトでも利用が可能です。
Apple Payが利用できる場所
- タッチ決済:Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレスなど
- 電子マネー:iD・QUICPayなど
- 交通系IC:Suica・PASMOなど ※出典:Apple|Apple Pay
ただし、海外ではiDやSuicaなどをApple Payに設定していても、支払いに利用することはできません。
Daily Cash(デイリーキャッシュ)とはアップルカードのキャッシュバック

画像引用:Apple公式|Newsroom
Daily Cash(デイリーキャッシュ)とは、Apple Cardの利用によって得られるキャッシュバックのことです。
Apple Cardを利用すると、ほぼ即日にキャッシュバックが得られます。
還元率は以下のとおりです。
基本還元率 | |
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特定決済方法での還元率 | |
特定店舗での還元率 |
通常の還元率は1.0%と高水準。
さらに、Apple製品や所定の加盟店の商品を買い物をしたときは、最大3.0%が還元されます。
しかし、Apple Cardが日本非対応であるため、日本のiPhoneユーザーはDaily Cashを得られません。
Apple Card(アップルカード)の特徴と基本情報

続いて、アップル銀行の口座開設に必須であるApple Cardの特徴を見ていきましょう。
Apple Cardには、実物のカードである「チタンカード」と、Walletで管理する架空のカードである「バーチャルカード」の2種類があります。

画像引用:Apple公式|Newsroom
チタンカードは、カードの番号が記載されていない、ナンバーレスデザインが特徴です。
では、Apple Cardの申し込み条件や年会費、還元率などは、どのように設定されているのでしょうか。
日本のクレジットカードであるセゾンパールアメックスとPayPayカードを比較対象に、Apple Cardの基本情報や還元率を見ていきましょう。
Apple Cardの概要
1.Apple Cardの基本情報
Apple Cardを作成できるのは、基本的にアメリカ市民や合法的にアメリカに居住している18歳以上の人です。
日本に居住するiPhoneユーザーは、原則としてApple Cardを作れません。
年会費は無料であり、国際ブランドはMasterCardのみとなっています。
Apple Cardの基本情報を、セゾンパールアメックスやPayPayカードと、比較すると以下の通りとなります。
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申し込み条件 |
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年会費 | 無料 | 初年度無料 ※2年目以降カード利用がなければ1,100円(税込) | 永年無料 |
国際 ブランド |
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家族 カード |
(家族と共有することが可能) |
(デジタルカードは×) |
18歳以上が申し込める点は、セゾンパールアメックスやPayPayカードと同じです。
年会費については、Apple CardとPayPayカードは無料となっています。
セゾンパールアメックスについては初年度のみ無料であり、2年目以降は1円でも利用しない年は1,100円(税込)の年会費がかかります。
また、Apple Cardは延滞金や海外決済手数料などもかからないため、数あるクレジットカードの中でも所有や利用のコストは低いといえます。
2.Apple Cardの還元率
Apple Cardの還元率は1.0〜3.0%です。セゾンパールアメックスやPayPayカードと比較すると以下のとおりとなります。
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基本 還元率 |
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特定決済の還元率 | Apple Payでの決済で2.0%還元 | QUICPayの利用で2.0%還元 | PayPayアプリでクレジットの利用で最大1.5%還元 |
特定店舗の還元率 | Apple製品と加盟店で3.0%還元 | セゾンポイントモールを経由しての買い物で最大30倍のポイントが獲得可能 | Yahoo!ショッピングで最大5.0%還元 |
Apple Cardで支払いをすると、利用金額の1.0%がアップル銀行の口座またはアップルキャッシュの残高にキャッシュバックされます。
基本還元率は、セゾンパールアメックスの0.5%よりも高く、業界でも高水準といわれるPayPayカードの1.0%と同じです。
また、セゾンパールアメックスとPayPayカードは、支払いに利用するとポイントが還元されるのに対し、 Apple Cardは現金がキャッシュバックされる点が異なります。
Apple Payでの支払いや加盟店での買い物で還元率アップ
iPhoneのApple Payを利用してApple Cardで支払いをすると、還元率は2.0%にアップします。
また、Apple製品や加盟店の商品を購入するとき、Apple Cardで支払いをすると還元率は3.0%となります。加盟店の例は、以下のとおりです。
Apple Cardの加盟店
- Apple
- モービル
- ナイキ
- ウーバー
- ウーバーイーツ
- エクソンモービル(アメリカの総合エネルギー企業)
- エース・ハードウェア(アメリカのホームセンター)
- デュアン・リード(アメリカのドラッグストア)
セゾンパールアメックスとPayPayカードも、特定の決済方法で支払いをしたときや、特定の店舗で買い物をしたときに還元率がアップします。
Apple Cardの還元率は、既存のクレジットカードと比較しても引けを取らないといえるでしょう。
日本でApple Cardが利用できるといくら還元される?
もし、日本でApple Cardが利用できるようになったとしたら、AppleストアでiPhone14Proの128GBを購入すると、いくらキャッシュバックされるのでしょうか。
還元シミュレーション
iPhone14Pro 128GB:149,800円(税込)
キャッシュバック:約4,400円
※2023年8月時点
キャッシュバックされたお金は、iPhoneのケースやイヤホンなどを購入するための費用に充てられるでしょう。
また、食料品や日用品などの購入費用に充てることも可能です。
高還元率かつ現金がキャッシュバックされるApple Cardが日本でも作成できるようになると、家計をさらに楽にできる可能性があります。
3.Apple Cardの支払い方法
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支払い 方法 |
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Apple Cardは、利用するときに支払い方法を指定するのではなく、iPhoneのWalletで設定した支払額を毎月支払っていきます。
Apple Cardがこのような仕様となっているのは、アメリカではクレジットカードの利用金額をリボ払いで支払うのが一般的であるためです。
毎月の支払額が低ければ低いほど、手数料は高くなっていく仕組みです。
また、利用金額のすべてを翌月にまとめて支払うこともできます。
それに対して、セゾンパールアメックスやPayPayカードは、利用時に支払い方法を指定します。
アップル銀行の申し込み条件と口座開設方法
では、アップル銀行に申し込める人の条件や口座のつくり方は、どのようになっているのでしょうか。
アップル銀行の申し込み方法
1.アップル銀行の申し込み条件
アップル銀行に申し込むために必要なものと、開設できる人の条件は次のとおりです。
口座開設者の条件 |
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必要なもの |
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ソーシャル・セキュリティ・ナンバーを取得できる人は、以下のいずれかに該当する人のみです。
ソーシャル・セキュリティ・ナンバーを取得できる人
- アメリカ国籍の人
- アメリカの永住権をもつ人(グリーンカード保持者)
- アメリカ国籍以外の人でアメリカ国内で働く許可を得た人
- 米国連邦年金受給のために社会保障番号が必要な人のみ ※在日米国大使館と領事館「個人用納税者番号(ITIN)」
個人用納税者番号(ITIN)は、上記の条件に該当しておらず、アメリカの滞在日数が一定を超えている人や、アメリカで収入を得ており納税と申告が必要な人などが取得できます。
そのため、日本に居住しておりアメリカでの収入もない人は、ソーシャル・セキュリティ・ナンバーやITINを取得できないため、アップル銀行の口座は開設できません。
また、口座を開設するためには、以下のiOS 16に対応したiPhoneが必要です。
Face IDを搭載したiPhone |
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ホームボタンのあるiPhone |
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ホームボタンのないFace IDを搭載したiPhoneは、すべてiOS 16に対応しているため、アップル銀行の預金口座を開設できます。
一方で、ホームボタンのある機種のうち、iPhone 7以前のシリーズや、iPhone SE第1世代はiOS 16に対応していないため、アップル銀行の口座開設はできません。
2.アップル銀行の口座のつくり方
アップル銀行を利用するためには、iPhoneでゴールドマン・サックスの預金口座を開設する必要があります。口座開設は、iPhoneから数分で完了します。
IPhoneから口座を開設する手順は、以下のとおりです。
- iPhoneにインストールされたWalletアプリを開く
- 「Apple Card」をタップする
- 「More」→「Daily Cash」の順番でタップする
- 「Savings」の横にある「Set Up」をタップする
- 画面上の指示に従って操作を進める ※出典:Apple「Set up and use Savings in Apple Wallet」
口座開設の手順
アップル銀行の口座を開設すると、Appleの送金サービスである「Apple Cash(アップルキャッシュ)」や連携した外部金融機関の口座から入金ができるようになります。
口座に入金する手順は、以下のとおりです。
- iPhoneでWalletアプリを開き「Apple Card」をタップする
- 「普通預金口座」をタップし「Add Money(お金を追加)」をタップする
- 追加する金額を入力し「Add(追加)」をタップする
- 事前に選択された外部口座を選択する
- ダブルクリックによるFace ID、タッチボタンの Touch ID、またはパスコードで認証 ※出典:Apple「Set up and use Savings in Apple Wallet」
口座入金の手順
上記4の手順では、連携する外部口座を変更したり、新しい口座を追加したりすることも可能です。
アップル銀行のよくある質問

画像引用:Apple公式(日本)
最後に、アップル銀行についてのよくある質問にMoneyGeek編集部が回答いたします。
Q.提携先がゴールドマン・サックスからアメリカン・エキスプレスになることでどんなことが変わる?
提携先が変わることで、預金残高に適用される金利やサービス内容などが変更される可能性があります。
アメックスが取り扱う口座の「High Yield Savings」も同じく金利4.15%であるため、高金利は期待できるかもしれません。*出典:AmericanExpress|Savings2023年8月時点
ただし、2023年8月時点では、提携先の変更が確定したわけではありません。
MoneyGeek編集部では、最新の情報がわかり次第、本記事にてお伝えいたします。
Q.アップル銀行の口座は日本から作れる?
日本に在住している人は、基本的に口座を開設できません。
口座を開設するためには、原則としてアメリカに居住している必要があるためです。
Q.アップル銀行の口座は日本人でもつくれる?
ソーシャル・セキュリティ・ナンバー(社会保障番号)またはITIN(個人用納税者番号)をもっていれば、日本人でもアップル銀行の口座は開設できます。
しかし、ソーシャル・セキュリティ・ナンバーやITINを取得するためには、基本的にアメリカに住んでいなければなりません。
そのため、日本に住んでいる人がアップル銀行の口座を開くのは実質的に困難です。
Q.アップル銀行の口座はいつ日本でもつくれる?
2023年8月時点、日本でいつアップル銀行の口座を開設できるようになるのかは不明です。
- アップル銀行の預金口座に適用される金利は年4.15%であり、アメリカの貯蓄口座のおよそ10倍
- アップル銀行の口座を開設するためには、iPhoneとApple Cardが必要
- 日本のiPhoneのユーザーは基本的にアップル銀行の口座を開設できない。将来的に開設できるようになる可能性はあるが、2023年8月時点では未定
アップル銀行の口座にお金を預けると、年4.15%という高い金利によって、多くの利息を得ることが可能です。
日本でもアップル銀行の口座が開設できるようになれば、iPhoneでの資産の管理や将来に向けた資産形成がしやすくなるうえ、iPhoneがスマートな生活のライフハックアイテムになるでしょう。