クレジットカード
クレジットカードの国際ブランドのおすすめはどれ?特徴を抑えて選ぼう

世界で利用されているクレジットカードの国際ブランドは、「VISA」「Mastercard」「American Express」「Diners Club」「JCB」「銀聯」「Discover」の全7種類あります。
決済できる場所が多いブランドや、エンターテインメイント関連のサービスが充実しているブランドなどさまざまです。
ブランドごとの特徴や違いを知り、満足のいくカードライフを実現してください。
この記事でわかること
- クレジットカードのブランドとはカードの発行元となるブランドのこと
- 人気が高いのはVISA
- 国内利用することが多い人はJCB
当サイトを経由して商品への申込みがあった場合には、売上の一部が運営者に還元されることがあります。なお、得た収益が記事中での製品・サービスの評価に影響を与えることはありません。
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ブランド名 | 向いている人 |
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![]() VISA |
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![]() Mastercard |
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![]() American Express |
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![]() Diners Club |
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![]() 銀聯 |
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※Discoverカードは海外在住の人のみ発行可能
クレジットカードのブランドとは?種類と特徴をおさえよう
クレジットカードのブランドとは、カードの発行元となるブランドを意味します。そして国際ブランドとは、世界のさまざまな国で利用できるカードのブランドです。
経済産業省が発表した資料によると、2021年のキャッシュレス決済比率は30%を超えており、なかでもクレジットカードの利用率は27.7%にもおよびます。
決済手段として一般化してきたクレジットカードにはさまざまな国際ブランドが存在します。さらに、各ブランドのなかにも異なる特徴があるため、国際ブランドと一括りにしても千差万別です。
そこで、クレジットカードの国際ブランドに関する基礎知識として、各ブランドの種類と特徴をまとめました。
これからクレジットカードの作成を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
国際ブランドとは世界的に決済機能を提供する会社のこと
国際ブランドとは、世界的に決済機能を提供している会社のことを意味します。
クレジットカード決済ネットワークごとに国際ブランドが設定されており、それらのカードを利用すれば国を越えて決済が可能です。たとえば、国際ブランドとして有名なVISAブランドのクレジットカードを利用すれば、世界各国の200万以上のATMで現金を引き出せるようになります。
以下の会社が提供しているクレジットカードであれば、国際ブランドとして利用可能です。
- VISA
- Mastercard
- American Express
- Diners Club
- JCB
- 銀聯
- Discover
国際ブランドの種類
以上の国際ブランドの加盟店であれば、どこでもクレジットカード決済ができるようになります。
海外旅行や出張などで一時的に海外で生活する場合にも、各国のお金を持たずに決済できるため、余分な荷物やお金を持たずに済み便利に感じるでしょう。
国際ブランドが独自で発行するカード「プロパーカード」とは
プロパーカードとは、国際ブランドが独自に発行するクレジットカードのことです。英語の「proper(プロパー)」には「正しい」や「本来の」という意味があり、その会社が本来発行しているクレジットカードという意味合いもあります。
プロパーカードは年会費が高く、審査も厳しいのが特徴的で、誰でも持てるクレジットカードではありません。そのため、プロパーカードを保有しているだけで社会的なステータスが得られるでしょう。
ただし、すべての国際ブランドでプロパーカードが発行されているわけではなく、VISAやMastercardでは発行されていません。
より詳しい内容については「プロパーカードとは?メリット・デメリットとおすすめカード一覧」で解説しています。
カードブランドとはクレジットカードの発行元となる会社のこと
カードブランドとはクレジットカードの発行元の会社を意味しており、英語で発行会社を意味する「issuer(イシュア)」と呼ぶ場合もあります。代表的なカードブランドとしてあげられるのは以下の会社です。
- 三菱UFJニコス
- 三井住友カード
- クレディセゾン
- ジャックス
- 楽天カード
カードブランドの種類
上記のようなクレジットカード発行会社はイシュアにあたります。イシュアは国際ブランドとの関係を取りもつ役割をもっていて、より多くの会員数を増やすためには欠かせない存在です。
会員数を増やすための施策として、ポイントアップや割引キャンペーンに取り組む企業も数多く存在します。
カードブランドは国際ブランドと提携することで海外利用も可能になる
カードブランドは国際ブランドと提携することで海外でも利用できます。例えば、カードブランドのひとつである「楽天カード」は、以下4種類の国際ブランドを利用可能です。
- VISA
- Mastercard
- American Express
- JCB
楽天カードで利用できる国際ブランド
このような国際ブランドとカードブランドが提携することで、海外での利用を可能にします。それぞれの関係性は似た概念であるため混乱しやすいポイントですが、簡単にいえば国際ブランドの認知を拡大するための手段がカードブランドです。
大元が国際ブランドと覚えておけば、カードブランドと混同することはないでしょう。
国際ブランドはさらに2つの種類に分けられる
クレジットカードの国際ブランドは、得意とするサービスによって以下2種類に分けられます。
国際ブランドの種類 | 特徴 | ブランド名 |
---|---|---|
決済カードブランド | ・決済機能に優れた国際ブランド ・世界でもシェア率が高く、利用しやすい |
・VISA ・Mastercard ・JCB |
T&Eカードブランド | ・エンターテインメントでの活用が想定された国際ブランド ・海外旅行の傷害保険や付帯保険が充実している |
・American Express ・Diners Club |
以上のように国際ブランドと一言で表しても、それぞれ種類が異なります。自分がどういった機能・サービスを重視したいのかを考え、どの国際ブランドを利用するかの検討材料にしてみてください。
決済カードブランドとは決済機能の利便性が高いブランド
決済カードブランドは決済機能に優れた国際ブランドのことです。国際ブランドのなかでも以下のブランドが当てはまります。
- VISA
- Mastercard
- JCB
決済カードブランドに当てはまる国際ブランド
以上の決済カードブランドは世界中に決済ネットワークを張り巡らしているため、対応している店舗が多い点が特徴です。特にVISAは世界的によく利用されており、数十億人のカード会員数を誇ります。
さらに、VISAの加盟店は3000万店以上を超え、200以上の国と地域で利用できるのも特徴といえるでしょう。まさに、決済カードブランドの名に恥じぬ利便性を兼ね備えたブランドです。
T&Eカードブランドとは付帯サービスが充実したブランド
T&Eカードブランドは各種付帯サービスに優れた国際ブランドのことを意味します。T&Eカードブランドに当てはまる国際ブランドは以下のとおりです。
- American Express
- Diners Club
T&Eカードブランドに当てはまる国際ブランド
上記のT&Eカードブランドは、旅行やエンターテインメント、レストラン、レジャーなどで活躍する場面が多いブランドです。
例えば、American Expressでは海外旅行時のサービスとしてスーツケース1個を無料配送してくれるサービスを提供しています。
さらに、海外旅行で不慮の事故に遭ってしまった場合は最高5,000万円まで補償してくれるため、海外旅行に不安がある人も楽しめるでしょう。
以上のようなサービスを受けられるため、旅行する際にはT&Eカードブランドのクレジットカードが1枚あると便利です。
クレジットカード7大国際ブランドの特徴と違いを一覧表でチェック
クレジットカードの7大国際ブランドの特徴は以下のとおりです。
国際ブランドの種類 | 特徴 | 発行国 |
---|---|---|
VISA | 世界トップクラスのシェアを誇る | アメリカ |
Mastercard | ヨーロッパ方面での加盟店が多い | アメリカ |
JCB | 日本発の国際ブランドとして国内シェアが高め | 日本 |
American Express | T&Eカードブランドとしてハイステータス | アメリカ |
Diners Club | 最低でも年会費2万円はかかるものの、エンタメに関する優待が豊富 | アメリカ |
銀聯 | 中国でのシェアが高く世界179の国と地域で利用可能 | 中国 |
Discover | 提携している国際ブランドが多く、決済しやすい ※日本では発行できない |
アメリカ |
それぞれの国際ブランドで異なる特徴を把握し、自分のお気に入りの一枚を見つけてみてください。
以下、それぞれ具体的な特徴や、どんな人におすすめかをまとめました。
VISAは世界シェアトップを誇る国際ブランド
VISAは世界シェアトップを誇る国際ブランドであり、さまざまなカードブランドでVISAが利用できます。
三井住友カードや楽天カードなど、国内で名の知れているカードブランドであれば、VISAの国際ブランドと提携している場合が多いです。
また、金融包括の面から平等に金融サービスを利用できる環境作りに取り組んでいるVISAは、世界200以上の国と行政とつなげることに尽力しています。そのため今や会員数は数十億人を誇り、3000万店以上の店舗が加盟するブランドとして、世界での知名度も高いです。
海外で利用できる加盟店も多いことから、海外旅行へ行く頻度が多い人なら1枚は持っておきたい国際ブランドです。
初めてのクレジットカードを作るならVISAがおすすめ
初めてクレジットカードを作る際はVISAをおすすめします。VISAは国内外問わず加盟店が用意されているため、決済シーンで困ることは少ないでしょう。
また、近年では感染症対策の一環としてもタッチ決済を利用できる国際ブランドも増えてきていますが、VISAであれば世界的にタッチ決済が利用できます。
ロシアやポーランドなどの東欧方面では90%、イギリスやカナダにおいても60%以上がVISAのタッチ決済に対応しているため、利便性が高いです。
もし海外で利用する機会がない人は、サブカードとして利用するのもおすすめです。
VISAのおすすめクレジットカード
VISAのおすすめクレジットカードは三井住友カード(NL)です。対象のコンビニでスマホのタッチ決済をすると、最大7.0%の高還元率iで利用することができます。
また、三井住友カード(NL)はMastercardでの発行も可能です。
三井住友カード(NL)

総合評価
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 0.5~7.0%i |
国際ブランド | ![]() ![]() |
電子マネー |
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特徴
- セブン-イレブン・ローソン・マクドナルドなどでスマホのタッチ決済利用で最大7%還元i
- カード券面に番号記載のないナンバーレス仕様なのでセキュリティ面で安心
- 最短10秒で即時発行が可能i
- 年間100万円(税込)以上の利用でゴールドカードに年会費永年無料で切替えできる
キャンペーン情報
- 新規入会&条件達成で最大6,000円相当のVポイントプレゼント期間:2023年10月1日~2023年12月31日
MastercardはVISAについで世界で加盟店が多い
MastercardはVISAに次いで世界で加盟店が多いといわれている国際ブランドです。公式サイトの発表によると、Mastercardの加盟店数は8,000万店舗以上と記載されていて、VISAと同様もしくはそれ以上の加盟店数を誇ります。
世界でも利用しやすい環境が整えられているMastercardは、特にヨーロッパ方面に加盟店を増やしているのが特徴です。
さらに、Mastercardに対応しているATMは210カ国にものぼるため、海外でどうしてもキャッシュが必要な場面ではMastercardが役に立ちます。海外、とくにヨーロッパへ行く機会が多い場合は、持っておきたい国際ブランドといえるでしょう。
また、国内のコストコにおいて決済利用できる国際ブランドはMastercardのみです。普段からお買い物としてコストコを利用する機会が多い人も、持っておいて損はないでしょう。
ヨーロッパ方面へ旅行する機会が多い人はMastercardがおすすめ
Mastercardはヨーロッパ方面でシェアを伸ばしているため、ヨーロッパ方面へ旅行する方はMastercardを持っておくと便利です。海外旅行に行く際には治安が悪い国があるため、現金を持ち歩いていると盗難に遭う危険性があります。
特に日本人のキャッシュレス化が乏しいことを知っている人の標的になりやすいかもしれません。しかしMastercardをもっていれば、会計時に現金を利用する必要がないため、最低限のリスクで決済できます。
American Expressは厳しい審査や高い入会金でユーザーの信用が高め
American ExpressはVISAやMastercardとは異なり、T&E(Travel&Entertainment)カードブランドに属する国際ブランドです。旅の予約に関するサポート体制やユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのテーマパークで使える特典が充実しているため、特別なシーンをより楽しませてくれます。
また、付帯する保険も充実しており、旅行傷害保険から保険コンサルティングサービスまで利用可能です。そのため、ハイステータスカードで人気の国際ブランドとして知られています。
また、一般のアメリカン・エキスプレス・グリーン・カードでも年会費が1万3,200円かかるため、入会への敷居はほかの国際ブランドと比べると高めといえるでしょう。
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード

総合評価
年会費 | 月会費1,100円(税込) |
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還元率 | 0.3〜1.0%※ |
国際ブランド | ![]() |
電子マネー |
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※カード利用100円につき1ポイントが貯まる
※「メンバーシップ・リワード・プラス(3,300円)」登録で対象加盟店でのポイント還元率が最大10倍+ポイントの有効期限無期限
特徴
- 日々の生活を彩る新たな特典「グリーン・オファーズ」
- スマートフォンの破損・盗難補償の「スマートフォン・プロテクション」が付帯
キャンペーン情報
- 初月1ヵ月分の月会費無料
- 最大合計35,000ボーナスポイント*獲得可能
└入会後8ヵ月以内の対象加盟店でのカード利用で上限15,000ポイント
└入会後3ヵ月以内の合計20万円のカード利用で5,000ポイント
└入会後6ヵ月以内の合計50万円のカード利用で15,000ポイント
*ポイントはメンバーシップ・リワードのポイントです。
期間:2023年10月5日(木)〜
ホテル・レストランなどの優待サービスはAmerican Expressがおすすめ
ホテルやレストランなどで優待サービスを受けたい人には、American Expressがおすすめです。同じT&Eカードブランドに属する国際ブランドとしてDiners Clubもありますが、American Expressよりも認知度の面でやや劣ります。
そのため、社会的なステータスとしても利用したい場合には、American Expressを利用したほうがよいでしょう。
また、American Expressのゴールドカードを利用すると、以下の施設で優待を受けられます。
- ゴールド・ダイニング
- ゴールド・ワインクラブ
- 高台寺塔頭 圓徳院 客殿
- 新国立劇場
American Expressのゴールドカードで優待利用できる施設
これらのほかにも国内28ヵ所の空港ラウンジを利用できる優待がついてくるため、海外出張が多い経営者層などにもおすすめの国際ブランドです。
Diners Clubは食事やエンターテインメントなどの優待サービスが充実
Diners Clubはエンターテインメント分野での優待が目立つ、T&Eカードブランドに属する国際ブランドです。最低でも年会費が2万円以上かかる一方で、空港ラウンジ利用やホテルの予約優待などのサービスが充実していることで知られています。
Diners Clubで利用できる主な優待サービスは以下のとおりです。
- 各種グルメ予約サービス(ごひいき予約やごほうび予約など)
- ビフテキのカワムラ
- ひらまつ
- 料亭プラン
- フィットネス予約
- 公演チケット予約
- 歌舞伎鑑賞イベント
Diners Clubで利用できる優待サービス
以上のようにDiners Clubではエンターテインメントに特化した優待を受けられます。普段からエンタメ利用が多い人は、お得に利用するためにももっておきたい国際ブランドです。
高級料亭の予約をスムーズに取りたい人はDiners Clubがおすすめ
Diners Clubでは高級料理の予約サービスが充実しているのが特徴的です。最高級ビーフを提供している「ビフテキのカワムラ」の優待をはじめとして、銀座のバーを楽しむために「ナイト イン 銀座」という優待まで用意されています。
なかでも「ごひいき予約.com」という優待サービスは、なかなか予約が取れない人気店のキャンセル情報を利用日の2日前に紹介してくれます。ごひいき予約.comでは東京を中心とした43店舗で利用可能です。
公式アプリに登録して、ごひいき予約.comのアイコンをタップするだけで利用できるので、Diners Clubに登録しているのであれば利用したい優待サービスです。
JCBは日本でのシェアが特に多い唯一の日本発国際ブランド
JCBは日本発の国際ブランドとして多くの日本人に利用されています。グローバル市場調査会社のイプソス株式会社が実施した調査によると、2017年時点における国内での国際ブランドシェアはJCBが30%近くを記録。国内ではVISAに次ぐシェア率の高さを誇ります。
国内で利用される要因として、優待店でのポイントアップ施策が充実していることが挙げられます。JCBでは1,000円の利用につき1ポイント貯まる還元率に加えて、パートナー店で利用すると10倍にまでポイントアップする場合もあります。そのため、買い物で利用するシーンが多い人は持っておくとお得になりやすいクレジットカードといえるでしょう。
国内でのサービス利用やショッピングがほとんどの人はJCBがおすすめ
JCBは国内のサービス加盟店で利用すると、ポイントアップの恩恵が受けられます。JCBのポイントアップに対応している主な加盟店は以下のとおりです。
JCBのポイントアップ加盟店 | 倍率 |
---|---|
スターバックス | 10倍 |
Amazon(JCB CARD W/W plus L限定) | 4倍 |
メルカリ | 2倍 |
セブンイレブン | 3倍 |
成城石井 | 2倍 |
以上のように業種にかかわらず、さまざまな店舗でポイントアップのサービスがおこなわれています。そのため、国内でのサービスやショッピング利用が多い人にはおすすめの国際ブランドです。
JCB CARD W

総合評価
年会費 | 永年無料 |
---|---|
還元率 | 1.0~5.5% ※ |
国際ブランド | ![]() |
電子マネー |
![]() |
|
※最大還元率はJCB PREMO(or nanacoポイント)に交換した場合
特徴
- 提携店舗での利用で還元率大幅アップ。スターバックス10倍、セブン-イレブン3倍、ビックカメラ2倍
- 39歳以下が申し込めるWeb入会限定カード
- 利用付帯の海外旅行傷害保険付き
キャンペーン情報
- 新規入会&MyJCBアプリのログインのうえ、Amazon.co.jpの利用金額20%(最大10,000円)をキャッシュバック
- 新規入会&MyJCBアプリのログインのうえ、Apple Pay・Google Payの利用金額20%(最大3,000円)をキャッシュバック
- お友達紹介キャンペーン!紹介者・被紹介者に1,500円キャッシュバック 期間:2023年10月1日(日)~2023年12月4日(月)
- 家族カード入会で、最大4,000円キャッシュバック 期間:2023年10月1日(日)~2024年3月31日(日)
銀聯は世界で5500万以上の加盟店をもつ国際ブランド
銀聯(ぎんれん)は中国を中心として展開されている国際ブランドです。日本では2007年よりクレジットカードの発行が始まり、国内の加盟店数は2022年時点で130万店舗を突破しています。
特に中国では銀行口座を開設すると、銀聯カードが利用できるようになるほどの国際ブランドで、中国でキャッシュレス決済を利用するには欠かせません。実際に中国では2700万を超える店舗が加盟しており、110万台のATMにおいて利用されています。
中国での旅行の緊急事態に備えて、現金の引き下ろしが可能な銀聯のクレジットカードをもっておくと便利でしょう。
中国・アジア諸国でショッピングを控えているなら銀聯がおすすめ
銀聯は中国やアジア圏でキャッシュレス決済を利用したい場合に保有しておきたい国際ブランドです。銀聯は中国で銀行の口座を開設する際に発行されるほどのシェア率を誇るため、中国の特定の地域では銀聯しか対応していない場合もゼロではありません。
中国でのショッピングを控えている人は、銀聯のクレジットカードを保有しておくのがおすすめです。
また、銀聯は中国だけでなくアジア圏でも加盟している店舗が多いため、アジア圏の旅行を控えている方にもおすすめできます。
Discoverは日本で発行できないが他ブランドの加盟店で日本でも使える
Discoverはアメリカで発行されているクレジットカードで、日本では発行できない国際ブランドです。日本では発行できないものの、以下の国際ブランドの加盟店では利用できます。
- JCB
- Diners Club
- 銀聯
Discoverが利用できる国際ブランドの加盟店
Discover自体の加盟店は日本にないため一見使い勝手が悪そうに見えますが、年会費が無料である点やほか国際ブランドと提携している点がデメリットを補います。
ただし、Discoverのクレジットカードをもつためには海外へ移住しなければいけないため、日本在住の日本人が取得するのは現実的ではありません。
アンケート結果からみる好きなクレジットカードブランドと人気の理由
クレジットカードの大手国際ブランドは7つにも分かれているため、どの種類が人気かわかりにくいものです。そこで、クレジットカードを所持している人に対してアンケートを実施しました。アンケート結果は以下のとおりです。
【編集部調査】「クレジットカードを所持している人へのアンケート」
対象者:クレジットカードを所持している50名
集計期間:2022年7月
利用媒体:クラウドソーシング
アンケート結果をもとに、それぞれどの国際ブランドが選ばれているのかをまとめました。クレジットカードの国際ブランド選びに悩んでいる人は参考にしてください。
クレジットカードブランドの人気が高いのはVISA(64%)
編集部が独自に実施した「現在所持しているクレジットカードのブランドはなんですか?」の質問に対して、多かった回答は「VISA」で64%でした。
国際ブランド名 | 回答率 |
---|---|
VISA | 64% |
JCB | 16% |
Mastercard | 10% |
複数ブランド | 6% |
その他 | 4% |
64%の方がVISAを所持していると回答しました。次いで多いのが16%で日本発の国際ブランドのJCBです。以上のように2位との差は48%も開きがあり、国内ではVISAが多くのシェアを獲得していることがわかります。
やはり国内に限らず世界の多くの国で利用できるVISAは決済において利便性が高く、多くの人からの支持を得ているようです。
所持中のカードを選んだ理由は利用できる店舗が多いから
弊社が実施したアンケートによると、クレジットカードを選んだ理由として「利用できる店舗が多いから」という回答が目立ちました。
特にVISAの保有者の意見として多く、ほかにも以下のような意見が散見されます。
- 信用感があり、サポート体制もしっかりしている(VISA)
- 海外でも使いやすい(VISA)
- セキュリティなどがしっかりとしていそうな印象(VISA)
- 使える店舗が多くて急な出費があっても助かる(JCB)
アンケート結果に多かった回答
やはり世界トップクラスのシェアをもつVISAは多くの人に好印象です。世界数千万の店舗が加盟しているVISAであれば、ほとんどの店舗で決済利用できるため、国内外でのスムーズな利用につながるでしょう。
クレジットカードのブランドを選ぶときに重視したポイントは信用度
「クレジットカードのブランドを選ぶときに重視したのはなんですか?」というアンケートでは以下の回答が得られました。
回答 | 回答率 |
---|---|
信用度 | 32% |
年会費 | 28% |
ポイント還元率 | 24% |
シェア率 | 6% |
電子マネー・QRコード決済の有無 | 2% |
国際ブランドの知名度 | 2% |
海外保険 | 2% |
キャンペーン | 2% |
その他 | 2% |
以上のように複数の意見に分かれたものの、32%もの人が「信用度」で国際ブランドを選択しています。近年のクレジットカードに対するセキュリティ問題は話題になることが多く、不正利用が社会問題になりつつあります。
拡大する不正利用を防ぐためにも、信用度が高い国際ブランドを選ぶ傾向が高いのでしょう。
信用度が高いと思うクレジットカードブランドはVISA
「信用度が高いクレジットカードブランドは何だと思いますか?」の問いに対しての回答は、46%がVISAと回答しています。
国際ブランド名 | 回答率 |
---|---|
VISA | 46% |
JCB | 18% |
American Express | 12% |
Mastercard | 10% |
複数ブランド | 8% |
その他 | 6% |
信用度が高い国際ブランドとして、46%がVISAと回答しました。やはり世界的にシェアされている国際ブランドほど信用度が高いと感じやすいのでしょう。日本においてはJCBもシェアされているため、信用度の高さで2位を獲得しています。
VISAの信用度が高いと思う理由は国際的に普及しているから
VISAの信用度が高いと回答した理由では、国際的に普及しているためと回答した人は18%にもおよびます。世界200カ国以上で利用できるVISAだからこそ、高い信用度を生むのでしょう。
そのほかにも以下のような回答がみられました。
- 周りでもっている人が多い
- 提携カードの発行が多い
- 歴史がある
- セキュリティがしっかりしている
- 不祥事や問題を聞いたことがない
アンケート結果に多かった回答
1976年の誕生以来、金融サービスを安定して提供してきた実績は、並大抵のセキュリティでは達成できません。
国内外で広く利用でき、周りでVISAカードを利用している人が多いことから、信用度が高いと考える人が多いようです。
所持中のクレジットカードの国際ブランドを変更するときのポイント
海外旅行に便利なカードにしたくなったり、ステータスの高いクレジットカードにしたくなったりした際には、国際ブランドを変更することも検討するでしょう。
会社によっては国際ブランドの変更は可能ですが、手間がかかります。国際ブランドの変更をスムーズに済ませたい場合は、新しくクレジットカードを発行することも検討してください。クレジットカードの申請をするだけの手間で済むため、スムーズです。
面倒な手続きが発生することを踏まえて決断しよう
国際ブランドの変更は可能ですが、下記のような問題が発生します。
- ブランド変更でクレジットカードの番号も変わる
- 再度審査を通過しなくてはならない
国際ブランドを変更する際に発生する問題
ブランドを変更するとクレジットカードの番号が変更になります。そのため、これまでクレジットカードを登録してきたあらゆる媒体・サービスのクレジットカード情報を変更しなくてはなりません。
クレジットカードの登録情報を変更しなければ決済対応できないため、放置すれば登録者の社会的信用がなくなってしまいます。
また、再度審査を通過しなくてはならないため、審査に不安がある人にとっては手間や不安が大きくなります。
国際ブランドの変更は可能ですが、このような問題が発生することを理解しておきましょう。
新規で新しい国際ブランドカードを作るほうがスムーズ
国際ブランドを変更する際は、新しいクレジットカードを作るほうがスムーズです。国際ブランドを変更したとしてもあらゆる情報を登録し直さなければいけないため、結果的に新しくクレジットカードを発行したほうがスムーズな場合があります。
クレジットカードを複数もつことになりますが、それぞれの国際ブランドで特徴が異なるため、用途によって使い分ければ問題ないでしょう。
また、すでに発行しているカードブランドで2枚目のクレジットカードを発行できる場合もあります。すでに利用したことがある会社の場合、申請の仕方もわかりやすく、手間を感じにくいでしょう。もちろんほかのカードブランドからでも申し込みできるので、より魅力的な会社を選ぶのもひとつの手段です。
まとめ
クレジットカードの国際ブランドは、それぞれ特徴が異なります。たとえばVISAであれば世界トップクラスのシェアを誇るため海外利用もスムーズで、JCBはポイント還元率がアップする仕組みが豊富に用意されているため、普段の買い物をお得にできます。
このように異なる特徴を把握しながら、自分の利用目的やライフスタイルに合わせた国際ブランドを選ぶのがおすすめです。
もし合わなかったと感じた場合でも、クレジットカードを複数枚発行できる場合もあるので、その都度自分に必要な国際ブランドを選んでみてください。
クレジットカードブランドの違いや特徴を理解すれば、今後のカードライフがより快適になるはずです。