コラム
現金派38.9%に対しキャッシュレス派は61.1%!財布内の現金はキャッシュレス派が1772円多い結果に

キャッシュレス決済を利用する人は年々増加しています(経済産業省調べ)。一方で、昔ながらの現金派が根強く残っているのも事実です。
そこで本記事では20代以上の男女1,000人にアンケートを実施し、現金派とキャッシュレス派の比率や、それぞれの動向について調べました。
・本記事の「キャッシュレス」とは、クレジットカードやスマホ(QRコード等)、電子マネーやデビットカードなどでの決済を指します。
・本記事で紹介しているデータは、アンケート結果から算出した平均などの値です。あくまで参考としてご利用ください。
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現金派は若い世代の方が比率が高い!もっとも多いのは30代で42%
アンケートの結果、全体平均では現金派が38.9%で、キャッシュレス派が61.1%でした。キャッシュレス派の波は若者だけでなく、あらゆる年代に及んでいるようです。
年代別に見ると、現金派の比率は20代が41.5%、30代が42.0%、40代が39.0%、50代が35.5%、60代以上が36.5%という結果に。
現金派は若い世代の方が多く、50代や60代以上の世代が少ない傾向にあるようです。
意外な結果でしたが、年代別でそれほど大きな差はないともいえますね。

調査対象:
20代以上の男女1,000人
(20代、30代、40代、50代、60代以上の男女各100人ずつ合計1,000人)
調査地域:全国
調査期間:2023年8月23日~29日
調査主体:MoneyGeek編集部
調査委託先:アイブリッジ株式会社
普段利用している支払い方法は現金がもっとも多い
現金派とキャッシュレス派の両方に、普段利用している支払い方法をすべて回答してもらった結果、もっとも多いのは「現金」でした。現金派の回答に加え、キャッシュレス派の中にも現金を利用している人が一定数いるということでしょう。
次に多いのはクレジットカードで、年代が上がるほど利用者が多くなっています。
nanacoやWAONなど、流通系の会社が独自で発行する電子マネーの利用は40代以上が多いことも特徴的です。

キャッシュレス派が「メイン」で利用しているのはクレカが多い
では、普段利用しているいくつかの支払い方法の中で、メインとなるのはどの方法なのでしょうか?現金派とキャッシュレス派の回答をそれぞれ分けて紹介します。

現金派の場合は、当然ですが現金がメインという結果になりました。
キャッシュレス派の結果を詳しく見ると、クレジットカードがメインという回答が目立ちます。
特に40代以上はクレジットカードが一気に増え、なかでも60代以上のシニアは、現金よりも多いほどです。
一方で20代はQRコード決済がもっとも多く、クレジットカードを上回りました。
現金派とキャッシュレス派の財布に入っている現金と毎月の貯金額を比較
現金派とキャッシュレス派のお金に関する感覚に違いはあるのでしょうか?「財布に入っている現金」と「毎月の貯金額」を聞いてみました。
財布に入っているお金はキャッシュレス派の方が1,772円多い
現金派が財布に入れているお金の平均は12,677円で、キャッシュレス派は14,449円と、キャッシュレス派の方が1,772円多いという結果でした。
現金派の方が現金を多めに持ち歩いている印象ですが、決してそうではないようです。


また財布に入れている金額が「決まっていない/わからない」と回答した割合は、キャッシュレス派の方が少なめです。
キャッシュレス派は、金額を決めて管理している人が多いのかもしれません。
毎月の貯金額は全年代でキャッシュレス派の方が多い
毎月貯金する額の平均は、現金派が23,918円でキャッシュレス派が31,470円。両者には7,552円の差がありました。
年代別に見ても、すべての年代でキャッシュレス派の貯金額の方が多い結果に。特に20代は現金派とキャッシュレス派の差が大きく、12,557円の差があります。

現金派とキャッシュレス派それぞれのメリットは?
現金派またはキャッシュレス派は、それぞれどんな点にメリットを感じているのでしょうか?
現金派のメリットは「現金に慣れている」が1位に
現金派のメリットの1位は「現金に慣れている」でした。これはそのまま「現金派である理由」ということになるでしょう。
また、キャッシュレスに対して感じているデメリットの声も集まっています。
回答者のコメントでは「キャッシュレスのために移行するのは面倒」「キャッシュレスはお金を使う実感がなく使いすぎてしまいそう」などといった声が寄せられました。

キャッシュレス派のメリット1位は「会計が楽」
キャッシュレス派が感じるメリットの1位は「会計が楽」でした。
コメントでも「小銭のやり取りが面倒でキャッシュレスにした」といったものが多くありました。
会計が楽という利便性は、2位の「ポイントが貯まる」という金銭的なお得さよりも重視されるようです。

「お年玉やおこづかいをキャッシュレスで」賛成?反対?
社会が「現金からキャッシュレス」へと移行する中、子どもへのお年玉やおこづかいもキャッシュレスで渡すというケースもあるようです。
この点について、現金派とキャッシュレス派で賛成/反対に差が出るのか調べました。それぞれのコメントも紹介します。

現金派の「反対」が65%と多数派なのは想定内といえますが、キャッシュレス派でも「反対」が51%と約半数を占めているのが興味深いですね。
コメントに目を向けると、「子どものうちは現金でお金の管理方法を学んでほしい」という声が現金派とキャッシュレス派の両方からあがっていました。
支払い方法の多様化が進んではいるものの、「お金の重み」を肌で感じてほしいという思いは共通のようです。
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MoneyGeek「現金派38.9%に対しキャッシュレス派は61.1%!財布内の現金はキャッシュレス派が1772円多い結果に」