ETCパーソナルカードとは?審査なしで作る方法やクレカ付帯カードとの違い

「ETCパーソナルカードってどんなカード?」
「審査なしで作れるって聞いたけど本当?」

この記事では、ETCパーソナルカードの基本情報や仕組みなどをわかりやすく解説しています。

また、クレジットカード付帯のETCカードとのスペックの違いを比較しているほか、申し込み方法や手続きの流れも紹介しています。ETCパーソナルカードを検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。

ETCパーソナルカードとは?

ETCパーソナルカードは、NEXCOをはじめとする以下の計6社共同で発行しているETC専用カードです。

  • NEXCO東日本/中日本/西日本
  • 首都高速道路株式会社
  • 阪神高速道路株式会社
  • 本州四国連絡高速道路株式会社

個人で申し込めるので、ETCカードを持ちたい方にとってメリットがあります。なお、カードの使い道は有料道路の支払いに限定され、ショッピングなどに利用することはできません

そんなETCパーソナルカードの情報を、詳しく見ていきましょう。

年会費がかかる

ETCパーソナルカードを利用するには、1,257円(税込)の年会費が必要です。クレジットカードのように家族カードを追加することはできないので、家族で利用したい場合は1人1枚ずつ申し込むことになります。

ETCパーソナルカードに年会費がかかるのはデメリットの1つです。しかし、ETCカードを利用すれば各種割引制度が適用されるので、年会費の元を取るのは難しくないでしょう。

例えばNEXCO東日本では、ETC割引の例として次のようなものがあります。

  • 平日朝夕割引
  • 休日割引
  • 深夜割引

利用状況によっても異なりますが、これらの制度の多くで利用料金の30%が割引になります。30%引きの場合、約4,200円以上を決済すれば、年会費の元が取れる計算です。

Point

  • ETCパーソナルカードの年会費は約4,200円以上の利用で元が取れる
    (ETC割引率が30%の場合)

約4,200円の高速道路料金であれば、1回の旅行でも十分に使う可能性のある金額です。年会費の元が取れれば現金で支払うよりお得なうえに、料金所をノンストップで通過できるのでスムーズです。

なお、ETC利用で受けられる割引自体は、クレジットカード付帯のETCカードを使ったときと同じです。クレジットカード付帯のETCカードを利用する場合でも、クレカ自体やETCカードに年会費が発生する場合がある点を覚えておきましょう。

審査なしで発行できる

ETCパーソナルカードの大きな特徴として、審査なしでカードを発行できる点が挙げられます。

「過去に債務整理の経験がある」「携帯料金を滞納してしまった」など、信用情報に問題があってクレジットカードを作れなくても発行できるのは、ETCパーソナルカードのメリットです。

支払い方法は口座振替のみ

ETCパーソナルカードの支払い方法は口座振替のみです。

クレジットカード払いや銀行振込での支払いは、基本的にできません。ただし、登録している振替口座の預金残高が不足していた場合のみ、払込用紙が郵送で送られてきます。

ETCパーソナルカードの締め日と引き落としのサイクルは、次のとおりです。

  • 締め日:月末
  • 引き落とし日:翌月27日(金融機関が休みの場合は翌営業日)

なお、残高不足で口座振替不可の状態が続くと、ETCパーソナルカードを強制解約させられるケースも考えられます。毎月27日までには引き落とし口座へ預金をしておくようにしましょう。

利用状況や履歴はMy Pasocaで確認できる

ETCパーソナルカードには、「My Pasoca」と呼ばれる会員専用Webサービスがあります。インターネットからMy Pasocaへログインすれば、ETCパーソナルカードの利用状況や利用明細、過去の利用履歴などを確認できます

また、ETCパーソナルカードには利用限度額があります。My Pasocaでは「あといくら使えるのか」を知るための残高照会も可能です。

なぜ審査が必要ないの? ETCパーソナルカードの仕組み

ETCパーソナルカードに審査がない理由は、事前にデポジットを預け、その範囲を限度額として利用する仕組みだからです。

デポジットとは保証金のことです。

例えば、海外のホテルに宿泊する際は事前にクレジットカードの提示を求められる場合があります。これもデポジットの1種であり、サービス利用金額を確実に回収するための仕組みです。

ETCパーソナルカードでもそれと同じで、万が一利用者が料金を支払わない(支払えない)場合でも回収できるように、デポジットを預けることになっています。

発行会社にとってはクレジットカードのような貸し倒れリスクがないため、ETCパーソナルカードは審査なしでの発行が可能なのです。

限度額はデポジットの80%

ETCパーソナルカードには利用限度額があるとお伝えしました。利用限度額はデポジットの80%と設定され、上限を超えた場合には利用停止となってしまいます。

デポジットの80%を超えて利用停止になった場合は、口座振替による支払いが完了し、未決済額がデポジットの80%を下回れば、また使えるようになります。(口座振替の完了情報が反映されるまでには3営業日が必要です。)

ただし発行会社は「利用実績に応じたデポジットの預託」を推奨しており、何度も利用限度額に到達して利用停止になる場合は、デボジット増額の依頼が来る可能性もあります。それでも増額に応じない場合は、やはり強制解約になることもあり得るので、増枠依頼にはきちんと応じるようにしましょう。

デポジット金額の計算方法

あらかじめ預けることになるデポジットは、有料道路の月平均利用額(5000円単位で切り上げ)を申告し、その金額の4倍に設定されます。デポジットの金額設定例を表にまとめると、次のとおりです。

毎月の平均利用額 必要なデポジット額
〜5,000円以下 20,000円
〜10,000円以下 40,000円
〜15,000円以下 60,000円
〜20,000円以下 80,000円

自分が毎月どれくらい高速道路を利用するかによって、デポジットの金額を決めるといいでしょう。

なお、先ほどETCパーソナルカードの利用限度額はデポジットの80%だとお伝えしました。基本的には80%の上限額に到達するまでは問題なくカードが使えますが、デポジットがもっとも少ない2万円の方の場合、70%に到達した日以降の6日または23日にデポジットの増額が必要となります。

この場合の増額は利用者の承諾がなくとも自動で口座から引き落とされる規約となっているので、覚えておくといいでしょう。(この仕組みは「自動積増」と呼ばれています)

デポジットを支払いに使えるわけではないので注意

ETCパーソナルカードはプリペイドカードのようにデポジットの中から料金を支払える仕組みではありません。

事前に預けたデポジットはあくまで保証金であり、毎月の利用料金は別で支払う必要があります

デポジットはカード解約時に返金される

サービス解約時に未納料金がなければ、ETCパーソナルカードのデポジットはカード解約時に全額が返金されるのでご安心ください。

クレジットカード付帯のETCカードとの違い

ETCパーソナルカードは、クレジットカード付帯のETCカードと、どのような点が異なるのでしょうか。おもな違いを表にまとめましたので、ご覧ください。

カードの種類 ETCパーソナルカード クレカ付帯のETCカード
年会費 1,257円(税込) 無料〜500円程度
デポジット 毎月利用額の4倍 なし
発行の手間 郵送手続き 基本はWebで手続き
発行スピード 早くても約1ヶ月 最短即日(基本は2週間程度)
審査 不要 必要

このようにETCパーソナルカードとクレジットカード付帯のETCカードにはさまざまな違いがあります。もっと詳しく知りたい方は、ETCカードの作り方についての記事も参考にしてみてください。

ETCパーソナルカードを発行する流れと申込方法

ここからは、ETCパーソナルカードの申し込みに必要となる書類や、手続きの流れなどを紹介します。

ETCパーソナルカードの必要書類

ETCパーソナルカードの申し込み時に必要となる書類は、次の2つです。

  • 申込書
  • 本人確認書類(運転免許証のみ)

ETCパーソナルカードはETC利用に特化したサービスであることから、本人確認書類は原則として運転免許証のみに限定されています。

運転免許証記載の住所は現住所と一致している必要があるので、住所変更手続きがまだの方は、先に運転免許証の住所変更を行いましょう。

なお、やむを得ない理由で運転免許証の住所変更ができない方は、その旨をETCパーソナルカード事務局へ相談しましょう。現住所を確認できる公共料金の請求書などを添付すれば、カード発行手続きを進められる場合があります。

上記2つの必要書類の他には、口座振替の手続きのための銀行印も必要ですので、あらかじめ準備しておきましょう。

申し込みの流れ5STEP

ETCパーソナルカードの作り方は、次の5STEPとなります。

  1. インターネットで必要事項を入力し、申込書をプリントアウトする
  2. 申込書と本人確認書類を、ETCパーソナルカード事務局へ郵送する
  3. デポジット払込用紙が郵送で届くので、コンビニなどで支払い手続きをする
  4. 入金確認後、簡易書留でETCパーソナルカードが郵送される(約2週間)
  5. カードを受け取ったその日から利用可能

ETCパーソナルカードはネット申し込みができず、郵送で手続きをすることになります。プリンターがない方の場合、ETCパーソナルカード事務局へ電話すれば申込書を取り寄せできます。

ETCパーソナルカードをお申込みの方は以下のURLからお申込みください。
▶︎https://www.etc-pasoca.jp/application/

なお、デポジットの入金後にETCパーソナルカードが届くまでには、およそ2週間ほどが必要です。手続きが順調に進んだ場合でもトータルで約1ヶ月はかかるので、高速道路を利用する予定のある方は、時間に余裕を持って申し込むようにしましょう。

クレカ付帯のETCカードなら即日発行できる場合がある

ETCパーソナルカードを発行するまでには、早くても約1ヶ月が必要だとお伝えしました。どうしても急いでETCカードを手に入れたい方であれば、クレジットカード付帯のETCカードの方が発行スピードは速いのでおすすめです。

クレジットカード付帯のETCカードは、クレカ申し込みと同時に手続きすれば、早ければ1〜2週間ほどで到着します。また、クレジットカードの中には即日発行に対応しているものもあり、審査に通りさえすればETCカードも即日発行できる場合があります。

例えばクレディセゾンの一部のクレジットカードでは、ETCカードも含めて即日発行に対応している旨が公式サイトに明記されています。

(5)ETCカードも即日受け取りたいが可能?
こちらはカード会社によって異なります。郵送で自宅に届けられるケースも多いですが、先ほどのセゾンカードではETCカードの即日発行にも対応をしております。

出典:Credictionary|セゾンカード

ETCカードを即日発行で作りたい方は、検討してみてはいかがでしょうか。

ただし問題なく即日発行できた場合でも、カード会社が運営する店舗のカウンターまで足を運ぶ必要があります。店舗が遠方である場合などは利用しにくいので、注意が必要です。

解約する場合の手続き方法は?

ETCパーソナルカードを解約したい場合、電話で手続きをすることになります。問い合わせ先であるETCパーソナルカード事務局の電話番号は、次のとおりです。

<ETCパーソナルカード事務局>

電話番号:044-870-7333
受付時間:平日9:00〜17:00(土日祝・年末年始を除く)

解約手続きは、ETCパーソナルカードの会員本人が電話をする必要があります。原則として代理人での解約手続きはできませんので、注意しましょう。

なお、もしETCパーソナルカードを紛失した際にも、上記の問い合わせ先へ電話で連絡しましょう。

最後に

ETCパーソナルカードは、信用情報に傷があるなど、クレジットカードを発行できない場合でも発行できるETCカードです。デポジットの預託や年会費などが必要にはなりますが、年間約4,200円以上を高速道路料金で支払う方なら、現金で支払うよりお得になる(ETC割引率30%の場合)のでおすすめです。

一方、クレジットカードの発行には審査こそ必要ではありますが、クレジットカード付帯のETCカードは年会費無料〜500円程度で利用できます。また、ETCカードの発行スピードも一般的には1〜2週間程度です。問題なく審査にとおるようであれば、ETCパーソナルカードよりクレジットカードの発行をおすすめします。

ETCパーソナルカードのまとめ

  • ETCパーソナルカードはデポジットを預けるため審査なしで発行できる
  • デポジットは毎月の平均利用額の4倍年会費は1,257円(税込)
  • 発行には早くても約1ヶ月がかかるので、余裕を持って申し込む

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