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SBI証券と楽天証券を15項目で徹底比較!新NISAやiDeCoはどっちがおすすめ?
「SBI証券と楽天証券の比較ポイントは?」
「初心者にはどっちがおすすめ?」
「NISAはどっちがいい?」
SBI証券と楽天証券のどちらで口座を開設すべきか迷うときは、取扱商品や手数料、ポイントサービスなどを比較して選ぶと良いでしょう。
また、投資初心者なら、取引ツールの使いやすさや銀行との連携に注目することも大切です。
この記事では、SBI証券と楽天証券を15の項目で比較し、優劣を付けています。これから口座を開設をする人や乗り換えを考えている人は、ぜひ参考にしてください。
言わば「いいとこ取り!」。両方を併用するパターンまた、乗り換え方法もご紹介していますよ。
1.新NISAで資産形成をしたい
- SBI証券がおすすめ!
- つみたて投資枠の対象銘柄数が豊富
- 「かんたんつみたてアプリ」で商品の積立設定や運用状況の確認ができる
- クレジットカードで代金を決済すると最大5.0%のポイントを還元※2024年10月買付分までの還元率
2.iDeCoで老後の資金作りをしたい
- SBI証券がおすすめ!
- 商品ラインナップが38本と豊富
- ロボアドバイザーの「DC Doctor」に運用商品や資産配分などをサポートしてもらえる
3.アクティブ投資をしたい
- 楽天証券がおすすめ!
- 高性能のスマホアプリやPC専用の取引ツールを無料で利用できる
- 国内株式の売買手数料が無料。米国株式も低コストで取引が可能
4.少額から株取引を始めてみたい
- 楽天証券がおすすめ!
- 楽天ポイントで国内株式や米国株式に投資ができる
- かぶミニの利用で国内株式も1株から購入が可能
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最新News
- 2024年3月8日、金融商品取引業等に関する内閣府令が改正されたことにより、SBI証券と楽天証券はクレカ積立の上限額を月5万円からつみたて投資枠の上限である月10万円に引き上げることを発表しました。
監修者
金融・FPライター
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気になる内容をクリック
SBI証券と楽天証券を15項目で比較
SBI証券と楽天証券のどちらが優位かを15項目で比較しました。
「老後に向けて資金を準備したい」
「株取引を始めてみたい」など、投資を始める理由は人それぞれ。下記表内の気になる項目を選び、自分にはどちらの証券会社が適しているかを確認してみてください。
SBI証券と楽天証券の比較結果
▼1〜15までの比較内容をクリックすると、それぞれの詳細な解説に飛びます。比較内容 | 優位 | |
---|---|---|
1. | 口座開設数 | SBI証券 |
2. | 取扱商品数 (投資信託・国内株・米国株の銘柄数) |
SBI証券 |
3. | 新NISA | SBI証券 |
4. | iDeCo | SBI証券 |
5. | 取引手数料 | 引き分け |
6. | クレカ積立 | SBI証券 |
7. | ポイント付与 (投資信託保有時のポイント還元率) |
SBI証券 |
8. | 単元未満株 | SBI証券 |
9. | IPO | SBI証券 |
10. | ポイント投資 | 楽天証券 |
11. | 取引アプリ・ツール | 楽天証券 |
12. | ETF | 楽天証券 |
13. | ロボアドバイザー | 楽天証券 |
14. | 信用取引 | 引き分け |
15. | 銀行との連携 | 楽天証券 |
1.【口座開設数】SBI証券が1,100万口座越えで多い
口座開設数 |
---|
※出典:SBIホールディング、SBI証券「株式会社SBI証券 決算説明資料~ 2024年3月期 第1四半期 ~」
※出典:楽天証券「楽天証券株式会社 国内(証券単体)最多!楽天証券、証券総合口座数1,000万口座達成のお知らせ」
※SBI証券は2023年9月26日時点。SBIネオモバイル証券の口座数、SBIネオトレード証券の口座数、FOLIOの口座数を含む
口座開設数はSBI証券の方が多い結果となりました。
一方で、楽天証券の口座開設数も1,000万口座を超えたため、業界トップクラスとなっています。
2.【取扱商品数】SBI証券の方が豊富
投資信託の銘柄数 | ||
---|---|---|
国内株式 | 名古屋証券取引所 福岡証券取引所 札幌証券取引所 |
名古屋証券取引所 |
米国株式の銘柄数 | ||
購入可能な外国株の国数 |
投資信託や米国株式の銘柄数はSBI証券の方が多いですが、楽天証券との差はあまりないといえます。
SBI証券は国内すべての証券取引所の上場銘柄と9カ国の外国株式に投資が可能
SBI証券では、2,600本弱の投資信託を購入できます。SBI証券で購入できる投資信託の例は、以下の通りです。
SBI証券で買える人気ファンドの例
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
- SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
また、SBI証券であれば、日本国内にある証券取引所のすべてが対象となっています。
楽天証券には取り扱いがない福岡証券取引所や札幌証券取引所にも投資ができるため、国内株式の選択肢も豊富といってよいでしょう。
外国株式は、以下の9か国の銘柄に投資ができます。
SBI証券で取扱がある外国株式
- 米国株式
- 中国株式
- 韓国株式
- ロシア株式
- ベトナム株式
- インドネシア株式
- シンガポール株式
- タイ株式
- マレーシア株式
米国や中国といった世界を経済的に牽引する国だけでなく、ベトナムをはじめとした将来的に大きな成長が期待できる国の株式にも投資が可能です。
投資信託だけでなく、国内株式や外国株式にも投資をしたい人は、取り扱い銘柄数が豊富なSBI証券の口座を作っておいて損はないといえるでしょう。
楽天証券は国内2か所の証券取引所の上場銘柄と6か国の外国株式に投資可能
一方で楽天証券の投資信託は、SBI証券よりもわずかに取り扱い銘柄数が少ないものの、その差はわずかであるため、さほどデメリットとはいえないでしょう。
楽天証券で買える人気ファンドの例
- eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
一方で、国内株式については、東京証券取引所と名古屋証券取引所に上場する銘柄にのみ投資できます。福岡証券取引所や札幌証券取引所に上場する銘柄は、対象外です。
外国株式の取扱国数については、以下の6か国となっています。
楽天証券で取扱がある外国株式
- 米国株式
- 中国株式
- インドネシア株式
- シンガポール株式
- タイ株式
- マレーシア株式
SBI証券とは異なり、韓国株式、ロシア株式、ベトナム株式には投資できないため、人によっては物足りなさを感じるかもしれません。
とはいえ、投資家のなかでも人気の高い米国株式や中国株式には投資できるため、外国株式に投資をしたいと考える人にも楽天証券はおすすめできます。
3.【新NISA】SBI証券が対象商品が多く、IPOにも投資可能
つみたて投資枠の対象商品数 | ||
---|---|---|
IPO対応 | ||
積立頻度 | ||
スマホアプリからの積立注文 | ||
商品の買付手数料 |
※出典:SBI証券 楽天証券
※1:外国株式については、米国・中国・韓国のETFのみ買付手数料が無料
※2:中国ETF以外の中国株式、シンガポールETF以外のASEAN株式を除く
NISAとは
- 毎年一定金額までの新規投資で得た利益に税金がかからなくなる制度のこと。
投資信託や株式などの金融商品を運用し、配当金や分配金、売却益を得ると、その約20%が税金として徴収されますが、NISA口座で保有する商品であれば税金はかかりません。
2024年1月から「新しいNISA」が始まり、1年間で新規投資できる金額が旧制度よりも増え、商品を非課税で運用できる期間は無期限に延長されました。
新NISAには、株式や投資信託など幅広い金融商品に投資ができる「成長投資枠」と、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託が選べる「つみたて投資枠」という2種類の非課税枠があります。
1年間で新規投資できる金額(年間投資枠)と、商品を非課税で運用できる期間(非課税保有期間)は、以下の通りです。
年間投資枠 | ||||
---|---|---|---|---|
非課税保有期間 |
※参考:金融庁「NISAとは?」
新しいNISAのつみたて投資枠では、旧制度のつみたてNISAと同様に長期・積立・分散投資に適した、低コストの投資信託が対象となっています。
商品が厳選されているため、金融商品にあまり投資をしたことがない人でも、投資先を選びやすいといえるでしょう。
SBI証券のNISAはIPO株の購入も可能!スマホアプリで積立の設定も簡単
SBI証券は、つみたて投資枠の対象銘柄が210銘柄超と楽天証券よりもやや多く、業界屈指のラインナップとなっています。
新しいNISAの成長投資枠では、日本にある4か所にある証券取引所に上場されている国内株式や、9か国の外国株式に投資ができます。
また、SBI証券であれば新しいNISAの成長投資枠でIPO(新規公開株)に投資できます。IPO(Initial Public Offering・新規公開株)とは、未上場会社の株式を新たに証券取引所で公開し、一般の投資家に取得させることです。
IPOについて詳しくは「9.IPOの取扱実績はSBI証券が圧倒的」で解説します。
さらに、SBI証券では「かんたん積立アプリ」を利用すると、スマートフォンから投資信託の積立注文ができるだけでなく、運用状況も簡単に確認できます。
より多くの選択肢から投資する銘柄を選びたい人や、あいた時間でスマートフォンから手軽に商品を注文と状況の確認をしたい人は、SBI証券で新NISAを利用するのが良いでしょう。
楽天証券も豊富な商品を取り扱っている
楽天証券は、つみたて投資枠の対象銘柄が204本とSBI証券よりもわずかに少ないです。
とはいえ、全体の対象銘柄数は2023年11月現在で261本であり、他の証券会社と比較しても楽天証券の取扱銘柄数は十分であるといえます。
※出典:金融庁「つみたてNISAの対象商品」
成長投資枠で投資できるのは、国内株式が東京証券取引所と名古屋証券取引所に上場する銘柄、外国株式が6か国となっています。
SBI証券と比較すると投資できる株式も少ないですが、日本国内を代表する企業の株式や、今後も安定した成長が期待できる米国の株式にも投資ができます。
ただし、楽天証券のNISAではIPO株に投資ができません。また、つみたて投資枠の積み立ての設定はパソコンからのみとなっており、スマホアプリは非対応となっています。
4.【iDeCo】SBI証券の方が取り扱い豊富
投資信託の銘柄数 | ||
---|---|---|
定期預金の商品数 | ||
保険の商品数 | ||
運営管理手数料 | ||
特徴 |
iDeCoの対象銘柄数は、SBI証券の方が多い結果となりました。
SBI証券では、投資家のあいだでも人気の高い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド)」に投資ができます。
また、SBI証券でiDeCoを始めると「DC Doctor」を利用することで、ニーズに合った運用商品や資産配分を提案してくれます。
DC Doctorには、iDeCoの加入前から利用できる「トライアル版」と、運用状況の確認やリバランスの提案などより機能が充実した「フル機能版」の2種類があります。
SBI証券のiDeCoにはかつて「オリジナルプラン」があり、80本を超える商品が選べました。
しかし法律が改正されたことでオリジナルプランの新規受付が停止され、2024年1月現在では「セレクトプラン」のみ選択できます。
楽天証券のiDeCoは、取扱商品数がSBI証券よりも少なく、eMAXIS Slimシリーズも対象外です。
とはいえ、業界全体でみれば楽天証券もiDeCoの対象商品は充実しています。
「たわらノーロード先進国株式」や「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」など、低コストの商品にも投資が可能です。
また、ほとんどの証券会社は証券口座とiDeCoの年金資産を別々に管理・確認する仕様となっていますが、楽天証券であれば1つのIDで証券と年金をまとめて確認できます<。
証券会社に支払う運営管理手数料については、SBI証券と楽天証券のどちらも無料です。ただし、国民年金基金連合会や事務委託先金融機関(信託銀行)が設定する口座管理手数料として合計171円は毎月支払う必要があります。
なお、元本確保型の商品については、SBI証券と楽天証券のどちらも定期預金のみとなります。保険については選択できません。
5.【取引手数料】どちらも低額
投資信託の購入時手数料 | ||
---|---|---|
国内株式の取引手数料 | ||
米国株式の取引手数料 | ||
新NISAの取引手数料 |
SBI証券と楽天証券は、新NISAの開始にともない、国内株式の売買手数料が無料となる手数料体系を発表しました。
また、米国株式の手数料体系は、SBI証券と楽天証券で大きな差はなく、どちらの証券会社も格安の手数料で取り引きができます。
SBI証券は「ゼロ革命」により国内株式の売買手数料が無料
SBI証券では、2023年9月30日から「ゼロ革命」が開始され、国内株式(現物取引・信用取引)の売買手数料が無料となりました。
国内株式の売買手数料が無料となるのは、電子交付サービスを利用している人です。
電子交付サービスとは「取引報告書」「取引残高報告書」「運用報告書」などを、SBI証券のWEBサイト上で電子書面として閲覧できるサービスのことです。
以前は、NISA口座のみ国内株式の取引手数料が無料でしたが、ゼロ革命が開始されたことで、通常の証券口座の取引も無料となります。
国内株式の取引手数料体系には、他にも1注文あたりの約定代金ごとに手数料が決まる「スタンダードプラン」と、1日の約定代金合計額に応じて決まる「アクティブプラン」があります。
アクティブプランであれば、1日の約定代金の合計額が100万円以内であれば、取引手数料はかかりません。
米国株式の取引手数料は、約定代金の0.495%(税込)です。ただし、約定代金が2.02米ドル以下であれば取引手数料はかかりません。
また、米国株式の取引手数料の上限は22ドル(税込)です。ただし、新しいNISAでは米国株式と海外ETF(中国・韓国・シンガポール)の売買手数料が0円となります。
楽天証券も国内株式の売買手数料が無料
楽天証券では「ゼロコース」を選択すると、約定代金にかかわらず国内株式の取引手数料が無料となります。※ゼロコースではSOR/Rクロスの利用同意が必須
楽天証券も、SBI証券と同様にこれまでNISA口座での取引手数料が無料でしたが、ゼロコースの開始により、通常の証券口座でも手数料無料で取り引きができるようになりました。
ゼロコースの他には、1回の取引金額に応じて取引手数料が決まる「超割コース」と、1日の取引金額の合計で手数料が決まる「いちにち定額コース」があります。
▼超割コース
▼いちにち定額コース
超割コースは、SBI証券のスタンダードプラン、いちにち定額コースはアクティブプランと同じ金額設定です。
ただし楽天証券の超割コースは、所定の条件を達成すると「大口優遇」が適用され、国内株式の取引手数料が0円となります。
米国株式については、以下の通り約定代金に応じて変わります。
2.22米ドル以下 | 0円 |
2.22米ドル超〜4,444.45ドル未満 | 約定代金の0.495%(税込) |
4,444.45ドル米ドル以上 | 22米ドル(税込) |
また、日本円で米国株式を取引する場合は、取引手数料とは別に為替手数料(スプレッド)を支払わなければなりません。
為替手数料の金額は、1米ドルにつき25銭であり、米国株の購入または売却の注文が約定する際の為替レートに含まれています。
なお、新NISAでは米国株式(米国ETF含む)と海外ETF(中国ETF・シンガポールETF)の取引手数料が無料となります。
6.【クレカ積立】SBI証券の方がポイント高還元率
対象のクレカ | タカシマヤカード 東急カード アプラスカード UCSマークのついたクレジットカード 大丸松坂屋カード オリコカード |
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還元率 | ||
獲得できるポイント | 三井住友カード※:Vポイント タカシマヤカード:タカシマヤポイント 東急カード:TOKYU POINT アプラスカード:アプラスポイント UCSマークのついたクレジットカード:Uポイント/majicaポイント 大丸松坂屋カード:QIRAポイント オリコカード:オリコポイント/暮らスマイル/提携先オリジナルポイント |
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対象商品数 | ||
毎月の積立金額 | ※楽天キャッシュとの併用で最大150,000円まで積立が可能 |
SBI証券と楽天証券では、クレジットカードで投資信託の買付代金を決済 (クレカ積立)できます。
SBI証券では、三井住友カードや東急カードなどさまざまなクレジットカードで積み立てができます。一方、楽天証券のクレカ積立ができるのは楽天カードのみです。
SBI証券は三井住友カード プラチナプリファードでの積み立てで最大5.0%還元
SBI証券のクレカ積立 は、三井住友カードや東急カード、タカシマヤカードなど、幅広いクレジットカードが対象です。NISA口座で商品を買い付けるときにも利用が可能です。
クレカ積立で獲得できるポイントの種類は、買付代金の決済に用いるクレジットカードに応じて決まります。
SBI証券で三井住友カードを用いてクレカ積立をする場合、最大で積立額の5.0%のVポイントが還元されます。
※2024年11月買付分より前年のカード利用の条件達成で0.5〜3%還元詳しい内容は公式サイトをご確認ください
SBI証券のクレカ積立
年会費 | |||
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クレカ積立の還元率 | |||
対象クレカの特徴 |
三井住友カード ゴールド(NL)とOliveゴールドは、クレカ積立の還元率が1.0%です。通常5,500円の年会費がかかりますが、年間100万円以上利用すると翌年以降は永年無料となります。また、年間100万円以上利用した年は10,000ポイントを獲得できます。
食費や水道光熱費など、日常生活の支払いをすべて三井住友カード ゴールド(NL)に集約できるのであれば、SBI証券のクレカ積立でするのがおすすめです。
三井住友カード プラチナプリファードとOliveプラチナプリファードで商品を積み立てをした場合、還元率は5.0%(2024年10月買付分まで)にもなります。
また、プリファードストア(特約店)で買い物をするときに、三井住友カード プラチナプリファードで支払いをすると、1〜9.0%のVポイントが還元されます。
特約店には、コンビニやファミリーレストラン、スーパーマーケットなど日常生活で利用することの多い店舗だけでなく、宿泊予約サイトやレジャー施設も含まれています。
特約店の中に利用することの多い店舗が含まれているのであれば、三井住友カード プラチナプリファードやOliveプラチナプリファードでクレカ積立をするのも良いでしょう。
楽天証券は楽天キャッシュと併用で毎月15万円まで積み立てが可能
多くの証券会社はクレカ積立の上限額を毎月5〜10万円としていますが、楽天証券であればオンライン決済の「楽天キャッシュ」を併用すると、毎月最大15万円まで積立ができます。毎月10万円以上のクレカ積立を行い、ポイントを獲得したい人にはメリットがあります。
楽天証券でクレカ積立ができるのは、楽天カードのみです。年会費や還元率は以下の通りです。
楽天証券のクレカ積立
年会費 | |||
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クレカ積立の還元率 | |||
対象クレカの特徴 |
クレカ積立の還元率は、積み立てる商品の代行手数料によって決まります。
代行手数料が年率0.4%未満の還元率
- 楽天プレミアムカード:1.0%
- 楽天ゴールドカード:0.75%
- 上記以外の楽天カード:0.5%
代行手数料が年率0.4%以上の還元率
- 楽天カード全種類:1.0%
eMAXIS Slimや楽天・全米株式インデックス・ファンドなどの人気商品は、代行手数料が0.4%未満となっています。
一方で、ひふみプラスのような人気の高いアクティブファンドは、代行手数料が0.4%を超えているため、楽天カードの一般カードでも1.0%のポイントが還元されます。
インデックスファンドとアクティブファンド
- インデックスファンド
日経平均株価やTOPIX、NYダウなどの指数と連動するように運用される投資信託 - アクティブファンド
市場の平均を上回ることを目指して運用される投資信託
なお、SBI証券と同様にNISA口座で商品を積み立てるときにも、クレジットカードで決済ができます。
楽天証券は年会費無料の楽天カードでクレカ積立をしても、商品の代行手数料が0.4%以上であれば、1.0%が還元されます。
代行手数料が高い傾向にあるアクティブファンドでクレカ積立をしたいと考えているのであれば、楽天証券を検討してはいかがでしょうか。
7.【ポイント付与】SBI証券の方が投資信託保有時のポイント還元率が高い
取り引きで付与されるポイントの種類 | dポイント JALマイル Vポイント Pontaポイント |
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取引手数料のポイント還元率 | 国内株式手数料:1.1% 金・銀・プラチナ:1.0% |
外国株式や先物・オプション取引の取引手数料の1.0%または2.0%のポイントを進呈 |
商品保有時のポイント還元率 | ※対象商品は2本のみ |
SBI証券と楽天証券は、クレジットカードで商品の買付代金を決済しなくても、支払った取引手数料や、投資信託の保有金額などに応じたポイントを獲得できます。
SBI証券は5種類のポイントが獲得可能
SBI証券では、Tポイント、dポイント、JALマイル、Vポイント、Pontaポイントといった豊富な種類のポイントを獲得できます。
国内株式手数料マイレージ | スタンダードプラン(現物取引)手数料や現物PTS取引手数料の月間合計金額の1.1%相当 |
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金・銀・プラチナマイレージ | 金・銀・プラチナの取引手数料の月間合計金額の1.0%相当のポイントが貯まる |
FXポイントプログラム | 対象の通貨ペアで新規決済をすると10単位(例:米国ドル/円の場合10万通貨)につき1ポイントを付与 |
また、SBI証券には投資信託の月間保有金額に応じたポイントが貯まる「投信マイレージ」というサービスがあります。
通常銘柄 | ||
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SBIプレミアムチョイス銘柄 | ||
その他指定銘柄 | ※ファンドごとにSBI証券が設定した付与率 |
eMAXIS Slimやたわらノーロードなど、低コストの投資信託は、その他指定銘柄に含まれており月間平均保有金額に応じた還元率が低く設定されています。
とはいえ、幅広い商品が平均保有金額に応じたポイント還元の対象となっているという点は、SBI証券の魅力といえます。
楽天証券はさまざまな取引手数料がポイントバックの対象に
楽天証券は、進呈されるポイントについて「楽天ポイントコース」と「楽天証券ポイントコース」から選択できます。それぞれのポイントコースの特徴は、以下の通りです。
楽天証券のポイントコース
- 「楽天ポイントコース」
獲得したポイントを他の楽天グループサービスで利用できる - 「楽天証券ポイントコース」
獲得したポイントを「JMBマイル」に交換しJALの特典航空券と引き換えできる
楽天証券によると、ユーザーの95%が楽天ポイントコースを選択しているそうです。
また、楽天証券では、以下の取引手数料の1.0%分のポイントが付与されます。
1.0%分のポイント付与があるサービス
- 外国株式取引:米国株(現物・信用)、中国株、アセアン株
※「米株積立」による買付注文も対象 - 先物・オプション取引(株価指数・OP、商品先物)
- 海外先物
- 金・プラチナ取引
- 超割コースでの国内株式取引(現物・信用・かぶツミの単元株)
※出典:楽天証券「各種取引手数料でためる」
※かぶミニ(単元未満株取引)、超割コース 大口優遇は対象外
通常は1.0%がポイントバックされますが、国内株取引手数料を「超割コース」に設定し、大口優遇条件を達成すると2.0%が戻ってきます。
加えて「楽天オールカントリー株式インデックスファンド」と「楽天 s&p500 インデックスファンド」の2銘柄を保有すると、保有残高に応じたポイントを獲得できます。
ポイントの還元率は、以下の通りです。
- 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド:0.0175%
- 楽天・S&P500インデックス・ファンド:0.0341%
※出典:楽天証券
投資信託の保有残高に応じて獲得できるポイントの還元率は最大0.0341%であり、SBI証券よりも低く設定されています。加えて、ポイント還元の対象商品も2種類のみです。
8.【単元未満株(ミニ株)】SBI証券は東証の上場銘柄すべてが対象
(かぶミニ) |
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取引可能銘柄 | 東証に上場する3,914銘柄 (プライム・スタンダード・グロース) ※名証・福証・札証上場銘柄は売却のみ |
東証上場銘柄のうち楽天証券が選定した銘柄 |
売買手数料 | ||
スプレッド | ||
NISAの対応可否 | ||
ポイント投資 | (TポイントまたはPontaポイント) |
(楽天ポイント) |
日本国内の株式は、原則として100株1単元ごとの取引となりますが、SBI証券と楽天証券では、1単元に満たない数の株式(単元未満株)を購入できます。
例えば、1株が5,000円の銘柄があるとしましょう。通常、最低投資金額は「5,000円×100株=50万円」となりますが、単元未満株であれば最低5,000円から投資ができます。
SBI証券の単元未満株(S株)は、東京証券取引所に上場するすべての銘柄を1株から購入できます。売買手数量は無料であり、スプレッドもかかりません。
楽天証券は「かぶミニ」という単元未満株の購入が可能です。売買手数料は無料ですが、スプレッドが別途かかります。
そのため、商品の購入時は購入代金の0.22%が上乗せとなり、また売却時は売却価格の0.22%が差し引かれます。
対象銘柄数はSBI証券よりも少ないですが、楽天証券であれば通常の株取引と同様にリアルタイムでの取り引きを楽しむことが可能です。
9.【IPO】SBI証券は取扱実績が圧倒的
IPO株取扱実績(2022年) | ||
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主幹事数(2022年) | ||
抽選方法 |
IPO株の多くは、上場前の購入価格(公募価格)を上場後に初めて付いた価格(初値)が上回ります。
上場を予定する企業の株式を上場前に購入できれば、上場後に売却して利益を得やすいといわれています。
ただし、割り当てがある証券会社に口座を持っており、かつ証券会社の抽選に当たらなければ、IPO株には投資できません。
SBI証券は、IPO株の取扱実績が証券業界のなかでも特に多いだけでなく、株式公開において中心的な役割を果たす主幹事会社となった数も楽天証券を上回っています 。
主幹事会社になると割り当てられるIPO株数も増えるため、SBI証券の口座を持っていればIPO銘柄に投資できる機会を増やせるでしょう。
SBI証券には、IPOに申し込めば申し込むほど当選確率が高まる「IPOチャンレンジポイント」というプログラムもあります。
一方で、楽天証券のIPOは「100%完全平等抽選」である点が魅力的です。
SBI証券の抽選には資金比例抽選が含まれており、申し込んだ口数が多いほど当選確率が高くなります。楽天証券は投資の経験や証券口座の残高などにかかわらず当選確率は平等であるため、初心者でもIPO株の抽選に当たりやすいといえます。
10.【ポイント投資】楽天証券の方が購入できる商品が多い
利用できるポイント | Vポイント Pontaポイント |
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---|---|---|
購入できる商品 | 投資信託の買付、積み立て ※Vポイントは投資信託のスポット買付のみ |
米国株式(現物・円貨決済) 投資信託 バイナリーオプション |
ポイント利用単位 |
SBI証券は、T-ポイント、Vポイント、Pontaポイントの3種類がポイント投資に対応しています。
Vポイントを利用できるのは、投資信託をスポット買付をするときのみですが、TポイントやPontaポイントであれば、投資信託の積み立てや国内株式の買付にも利用が可能です。
また、S株(単元未満株)に投資をするとき、TポイントやPontaポイントを利用できます。
一方の楽天証券は、楽天ポイント投資として投資信託や日本株式だけでなく米国株式やバイナリーオプション(為替レートが一定時間後に上がるか下がるのかを予測する取引のこと)にも利用できます。
米国株式投資に興味があるものの、最初からまとまった現金を投じることに抵抗がある人は、楽天証券のポイント投資を始めてはいかがでしょうか。
ただし、ポイント投資に利用できるのは、通常ポイントのみです。楽天市場のSPUやその他のキャンペーンで獲得できる期間限定ポイントは対象外である点には注意しましょう。
11.【取引アプリ・ツール】全体的に楽天証券が使いやすい
スマホ向けアプリ | SBI証券 米国株アプリ かんたん積立アプリ SBI証券 FXアプリ HYPER 先物・オプションアプリ 取引所CFDアプリ -クリック株365 |
iSPEED FX iSPEED 先物OP iSPEED for iPad |
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PC向けツール | マーケットスピード Ⅱ マーケットスピード for Mac マーケットスピードFX |
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利用料金 |
どちらの証券会社も、無料でスマホ向けアプリやPC向けツールを利用できますが、内容や利便性は異なります。
SBI証券は取り引きする商品の種類に応じたアプリを利用できる
SBI証券のスマホアプリは、取り引きをする商品に応じたアプリが用意されています。
例えば、国内株式であれば「SBI 証券 株アプリ」、米国株式は「SBI証券 米国株 アプリ」で、スマートフォンからの取り引きが可能です。
投資信託の取り引きや積立注文などは「かんたん積立アプリ」でできます。かんたん積立アプリでは、保有する商品の運用収益が分かりやすく表示されているだけでなく、残高の推移もグラフできます。
ただし、取り引きする商品ごとにスマホアプリを切り替える必要があるため、人によっては不便に感じるかもしれません。
PC専用の取り引きツールである「HYPER SBI2」は、操作性や視認性が優れており初心者でも扱いやすいといえます。ただし、HYPER SBI2で取り引きできるのは主に国内株式であり、米国株式については取り引きができません。
楽天証券のアプリやツールは使いやすいと評判
楽天証券は「iSPEED」というスマホアプリを提供しています。iSPEEDは、1つのアプリで国内株式と米国株式の両方を取り引きできます。
指数や為替レート、ニュースなど、投資判断をするために必要な情報も手軽に閲覧できるため、iSPEEDは投資家のあいだで高い人気があります。
また、楽天証券の証券口座を持っている人は、iSPEEDから日経テレコムにアクセスすると、日本経済新聞を無料で読むことも可能です。
PC専用の取り引きツールである「マーケットスピード」は、多彩な機能を無料で利用することができます。国内株式と米国株式のどちらも取引が可能です。
情報の移動や拡大・縮小などを直感的に操作できるだけでなく、表示画面を自分好みにカスタマイズすることも可能であるため、「マーケットスピード」は初心者から玄人まで幅広く指示されています。
▼楽天証券の「マーケットスピード」
スマホアプリは取引ツールの使いやすさで証券会社を選びたい人は、楽天証券の口座を開設するのがおすすめです。
12.【海外ETF】楽天証券の方がわずかに優勢
海外ETFの取扱銘柄数 | ||
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買付手数料無料海外ETF | ||
新NISAで海外ETFを取り引きしたときの手数料 |
ETF(上場投資信託)とは
- 東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託です。
投資信託の1種でありながら、株式の個別銘柄と同様にリアルタイムでの取り引きができます。
海外の取引所に上場する海外ETFの取扱銘柄数は、楽天証券の方が多いもののSBI証券との差はあまりありません。
買付時の手数料が無料である海外ETFは、SBI証券が10銘柄であるのに対し、楽天証券は15銘柄と主要ネット証券で最多となっています。
新NISAの成長投資枠で海外ETFを取り引きする場合、SBI証券では売買手数料が無料、楽天証券では手数料分が全額キャッシュバックされます。
13.【ロボアドバイザー】楽天証券が手軽に始めやすい
サービス名称 | DC Doctor(iDeCo専用) |
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手数料 | ※預かり金が3,000万円以上の場合は0.55%(税込) |
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最低投資金額 |
ロボアドバイザーとは
- AI(人工知能)を活用して、投資アドバイスや商品の運用などを行ってくれるサービスのことです。サービスによっては、実際の運用も任せられます。
SBI証券は「ROBOPRO 」という、ロボアドバイザーを利用できます。
ROBOPROは、AIが40種類以上のマーケット情報などをもとに金融市場を予測し、定期的に投資配分を調整し、積極的にリターンを狙う点が特徴的です。
2020年1月15日にサービスを開始したあと、コロナショックや米国のインフレなどの影響を受けながらも、2023年末まで約+ 58.16%の運用実績を上げています。
また、前述の通りiDeCo専用のロボアドバイザーである「DC Doctor」の利用も可能です。DC Doctorは、商品や資産配分などの提案・助言のみをするサービスです。
楽天証券のロボアドバイザー「楽ラップ」は、16個の質問に答えるだけで最適と考えられる運用コースが提案されるだけでなく、銘柄の売買や管理まで任せることが可能です。
楽ラップには、下落ショック軽減機能(DRC機能)が搭載されており、株価が大きく下落したときには債券の配分を増やし、資産全体の減少を防いでくれます。
最低投資金額は、ROBOPROが10万円(積立金額は毎月1万円)、楽ラップが1万円です。
少額からロボアドバイザーを利用してみたいのであれば楽天証券の楽ラップを、10万円以上の余裕資金があり、積極的にリターンを狙いたい人は、SBI証券からROBOPROを利用すると良いでしょう。
14.【信用取引】SBI証券と楽天証券で違いはない
買建の金利(年率) | (優遇金利2.28%) |
(優遇金利2.10%) |
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売建の貸株料 | ||||
事務管理費 | ※100円に満たない場合は110円、1,000円を超える場合は1,100円(いずれも税込) |
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買建の名義書換料 |
信用取引とは
- 現金や株式、投資信託などを担保として証券会社に預け、購入資金や株式を借りて行う株式取引のことです。
委託保証金を担保とし、証券会社から株式買付代金を借りて株式を買う「買建」と、委託保証金の担保に証券会社から株式を売却する「売建」があります。
「買建」の場合は貸し付けてもらっているお金に対して金利が、「売建」では借りている株の貸株料がそれぞれかかります。
SBI証券と楽天証券で、買建の金利や売建の貸株料、およびその他の手数料に違いはありません。ただし、優遇金利の判定方法や条件は異なります。
15.【銀行との連携】ポイントが獲得しやすくなる楽天証券が◎
連携可能な銀行名 | (SBI新生銀行連携サービス) |
(住信SBIネット銀行連携サービス) |
(マネーブリッジ) |
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連携サービス名 | (SBIハイブリッド預金) |
(スイープ) |
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連携できる預金 | |||
金利優遇 | 最大年0.10% |
最大年0.01% |
最大年0.10% |
SBI証券と楽天証券は、銀行と連携することでさまざまな連携サービスが利用できるだけでなく、預金口座の金利もアップします。
SBI証券はSBI新生銀行や住信SBIネット銀行と連携が可能
SBI証券では、SBI新生銀行と住信SBIネット銀行と連携が可能です。
SBI証券とSBI新生銀行を連携すると、銀行口座にあるお金をリアルタイムで証券口座に入金・出金することが可能です。
また、SBI新生コネクトを利用すると、銀行の残高からSBI証券の投信積立の設定金額を自動入金できるだけでなく、普通預金金利が最大で年0.01%にアップします。
住信SBIネット銀行と連携した場合は「SBIハイブリッド預金」の利用が可能です。
SBIハイブリッド預金にお金を預けると、SBI証券口座の買付余力に自動的に反映され、投資信託や株式などの金融商品の買付に利用できるようになります。
SBIハイブリッド預金の金利は年0.01%であり、通常の普通預金金利よりも高く設定されています。
楽天証券は楽天銀行との連携でより楽天ポイントが獲得しやすくなる
楽天証券と楽天銀行をマネーブリッジで連携すると、自動入出金(スイープ)により銀行口座にログインしなくても証券口座への入出金が可能となります。
ハッピープログラムにエントリーすると、楽天証券での取引に応じたポイントが貯まります。
ハッピープログラムで獲得できるポイント例
- 国内株式(現物買・現物売):手数料100円ごとに1ポイント
- 外国株式(現物買、現物売) :手数料100円ごとに1ポイント
- 投資信託:一定の残高を達成ごとに10~500ポイント
※対象月の月末時点の残高で計算 - 個人向け国債:買付金額3万円ごとに1ポイント
※出典:楽天証券「ハッピープログラム」
なお、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定し、月間合計3万円以上のポイント投資をすると、SPU(スーパーポイントアッププログラム)により、楽天市場で買い物をしたときに獲得できるポイントが最大+1倍になります。
SPUの要件
- 投資信託:当月合計3万円以上の投資で+0.5倍
- 米国株式:当月合計3万円以上の投資で+0.5倍
※出典:楽天「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」
※米国株式は米株積立・買付手数料無料の海外ETFを除く
このように、楽天証券と楽天銀行を連携すると、楽天ポイントをより効率的に獲得しやすくなります。
SBI証券がおすすめな人
前述の内容をもとに、改めてSBI証券と楽天証券それぞれの「おすすめな人」を解説します。
また、それぞれのメリット・デメリットについても確認していきましょう。
まずはSBI証券について詳しく紹介します。
SBI証券がおすすめな人
- 三井住友カードで支払いをすることが多い人
- 新しいNISAで積立投資をしたい人
- iDeCoで老後資金を積み立てたい人
- IPO株投資に興味がある人
SBI証券のメリット
SBI証券のメリット
- 取扱商品数が豊富
- クレカ積立のポイント還元率が高い
- IPOの取扱実績が多い・NISAにも対応
SBI証券は、日本にある4か所すべての証券取引所に上場する国内株式と、米国をはじめとした9か国の外国株式に投資できます。
投資信託の取り扱いも約2,600銘柄であり、つみたて投資枠の対象銘柄も210銘柄を超えているため、豊富な選択肢のなかから投資先を選ぶことが可能です。
クレカ積立においては、三井住友カード プラチナプリファード・Oliveプラチナプリファードで積み立てをしたときのポイント還元率が5.0%であり、業界屈指の高還元率です。※2024年10月買付分までの還元率
※2024年11月買付分より前年のカード利用が年間500万円以上で最大還元率3%
また、三井住友カード ゴールド(NL)でクレカ積立をすると1.0%のVポイントが還元されます。5,500円の年会費はかかりますが、年間100万円以上の利用で次年度以降の年会費が永年無料になり、実質0円でクレカ積立の還元率が1.0%にできます。
SBI証券のIPO取扱実績は証券会社のなかでも特に多く、主幹事会社も複数回担当しています。IPO株に投資をしたいのであれば、SBI証券の口座を持つと良いでしょう。
SBI証券のデメリット
SBI証券の主なデメリット
- 取り引きする商品に応じてスマホアプリを切り替えなければならない
- 獲得したポイントで米国株式に投資ができない
SBI証券のスマホアプリは、国内株式や米国株式、投資信託など商品ごとに用意されているため、取り引きする商品ごとに操作するアプリを切り替える手間が生じます。
ポイント投資ができるのは、基本的に国内株式と投資信託であり、米国株式は対象外です。また、三井住友カードの利用で獲得できるVポイントは、投資信託のスポット買付にしか利用できません。
楽天証券がおすすめな人
続いて、楽天証券がおすすめな人を見ていきましょう。
楽天証券がおすすめな人
- 楽天カードでお買い物をする機会が多い人
- クレカ積立で10万円を超える積み立てをしたい人
- 取引画面やスマホアプリの使いやすさを重視している人
- 少ない元出で国内株式や米国株式に投資をしたい人
楽天証券のメリット
楽天証券のメリット
- 毎月15万円までの積み立てが可能
- スマホアプリや取り引きツールが使いやすい
- 無料で日経テレコンを読める
楽天証券であれば、楽天カードによるクレカ積立と、オンライン決済の楽天キャッシュを組み合わせることで、毎月最大15万円までキャッシュレスでの積み立てができます。
また、楽天カードから楽天キャッシュの残高にチャージして、投資信託の買付代金に利用すると年0.5%の楽天ポイントの獲得が可能です。
楽天証券の口座を持っていれば、スマーフォンアプリの「iSPEED」や、高性能取り引きツールである「マーケットスピード」を無料で利用できます。
iSPEEDやマーケットスピードは、使いやすく評判も高いため、より快適に金融商品の取り引きを楽しむことができるでしょう。
iSPEEDやマーケットスピードから日経テレコンにログインすると、無料で日経テレコンを読むことができるのも楽天証券のメリットです。
3日分の日本経済新聞(朝刊・夕刊)が読めるだけでなく、過去1年分の新聞記事を検索したり、速報ニュースを閲覧したりできるため、投資の情報を収集する際に役立つでしょう。
楽天証券のデメリット
楽天証券のデメリット
- クレカ積立に対応するカードは楽天カードのみ
- 取扱銘柄数はSBI証券に一歩劣る
- NISAがIPO投資に対応していない
楽天証券のクレカ積立に利用できるのは楽天カードのみであり、その他のクレジットカードは対応していません。
国内株式や外国株式などの取扱銘柄数は、業界トップクラスではあるものの、SBI証券には一歩劣ります。
特に、地方の証券取引所に上場している国内株式や、韓国・ベトナムなどの株式に投資をしたいと考えている人にとっては、物足りなく感じられる可能性があります。
楽天証券でIPO株に投資をすることはできますが、NISA口座では取り引きできません。IPO株を売却して得た利益には、約20%の税金がかかります。
どっちがおすすめ?両方に口座開設をしている人の口コミ比較
MoneyGeek編集部では、SBI証券と楽天証券の両方に口座を開設している人を対象に、使いやすさの違いや満足度などのアンケート調査を実施しました。
投資初心者から上級者までのリアルな口コミ情報です。ぜひ、比較してみてください。
「SBI証券がおすすめ」と答えた人の口コミ
業界を引っ張っていこうという意志を感じること。手数料を無料にしても大丈夫な収益構造が素晴らしいこと。
今のところ、改悪だと思ったことがないため、長期で見たらSBI証券の方が安心感があるように感じています。
メリットは最王手で安心感があります。デメリットはWEB版が使いにくいこと。(アプリ版は普通に使えます。)スクリーニングが使いづらいこと。単元未満株は即時売買できないこと。
【楽天証券のメリット・デメリット】メリットは優れたUIとポイント還元とSBI証券に負けじと追従する柔軟な姿勢。単元未満株の買いやすさ。デメリットはポイント制度がコロコロ変わること。
閉じるSBI証券は扱っているファンドが多く、投資の幅が広いため初心者でも始めやすい。楽天と比較してトラブルや質問に対するサポートが充実している。
また、三井住友カードを作成し登録すれば投資が円滑に進む上、ポイントがたまる
メリットはネット証券であるため手数料が安く損が少ない。取り扱っている金融商品や投資の種類が多く、初心者でも始めやすい。
また、方法やワード検索などの説明も細かく記載されているため理解しやすい。
デメリットはメンテナンスが多いため、利用したい時に使えない場合が頻繁にある。電話での問い合わせは常に混み合っていてつながりにくい。
メリットは楽天ポイントで投資できる。加えて、自分が気になったファンドを選択できるためワクワク感がある。ポイントでの運用は、現金を使用しないためリスクが非常に低くやりやすい。
デメリットは扱っているファンドがあまり多くなく、SBI証券ほど株などの伸び方が曖昧。
SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金がかなり使い勝手が良いこともあり、三井住友ゴールドとの相性もいいので、こちらをメインにしています。
…続きを読む 【楽天証券のメリット】PCサイトがかなり使い勝手が良く、さらに投信などの人気ファンドの情報も、初心者でもわかりやすく解説してあること。
閉じる三井住友カードを使って積立購入をすればポイント還元率が現状トップクラスである他、楽天証券では取り扱っていない銘柄の単元未満株を購入できるため、投資の幅を広げることができる証券会社だと感じています。
…続きを読む 【SBI証券のメリット・デメリット】多くの銘柄の単元未満株を購入でき、また米国債権等の取り扱いが豊富であることです。
一方、デメリットは証券画面が見づらく、初心者が銘柄購入する際には若干困難な部分がある点です。
証券画面が見やすく初心者が使いやすいほか、積立投資等で溜まったポイントでさらに投資ができる点です。
デメリットは単元未満株で購入できる銘柄が少なく、投資しにくいと感じる点です。
「楽天証券がおすすめ」と答えた人の口コミ
楽天証券の方がポイント投資が優れているので、個人的に気に入っています。ポイント投資は投資信託だけでなく、日本株や外国株も買えるので、SBI証券よりも良いです。
SBI証券では投資信託のみしかポイント投資ができないのが不便です。
IPO投資に関してはSBI証券の方がメリットを感じています。
閉じる楽天証券の方が圧倒的にUI・操作性に優れているからです。SBI証券は使いづらくて、私以外にも多くの方が同様の意見を寄せています。
株式投資という大金が動く世界において、ストレスのあるインターフェースでは、とてもSBI証券をメインに据える気になれません。
楽天経済圏の住人だと楽天ポイントをもらえる点にあります。これが圧倒的によいです。
閉じる楽天経済圏の中で使用できる点が気に入っています。普段から楽天クレジットカードを、メインバンクは楽天銀行を利用しています。楽天銀行と楽天証券は口座連携サービス「マネーブリッジ」で連携させることで、楽天銀行の普通貯金金利が優遇されます。
また「マネーブリッジ」の資金移動サービスである「自動入出金(スイープ)スイープ」機能を設定することで口座間の資金移動の手間がかかりません。
「かんたん決済プラス」というサービスで楽天銀行口座から24時間いつでも即時入金が出来る点
【楽天証券のメリット】「マネーブリッジ」を設定し、月に30,000円以上の投資信託を積み立てることで、楽天市場でのお買物ポイントが+0.5倍になる特典があります。
閉じる大手他社と比較して、スマホアプリは一番優れている。チャートは見やすく、監視したい国内株は1000社も登録できる。四季報や日経テレコンの記事も無料で読める。決算時は業績チェックも一目で確認できる。楽天FXやCFDへの資金移動が簡単にできる。取引手数料も無料になった。
…続きを読む 【SBI証券のメリット】SBI証券のほうが商品数が豊富なことがメリットでしょう。
【楽天証券のメリット】初心者にも開設しやすいです。楽天ポイントを積み立てに利用できます。しかし、休日のメンテナンスが多いです。休日こそ銘柄を調べたいのに痛手です。
閉じる【アンケート調査の概要】
調査対象:20歳以上でSBI証券と楽天証券の両方で口座開設をしている方
調査期間:2023年12月20〜22日
有効回答数:20件
クラウドワークスにて調査
両方の証券会社の併用・使い分けアイデア
NISAやiDeCoでは、SBI証券と楽天証券のどちらか一方を選択する必要がありますが、通常の証券口座であれば、両方での開設が可能です。
そのため、どちらか一方に絞るのではなく、SBI証券と楽天証券の口座を併用をするのも方法です。
ここでは、SBI証券と楽天証券の併用・使い分けのアイデアをご紹介します。
SBI証券と楽天証券の併用例
- 併用パターン1.クレカ積立を両方で行って上限額を上げる
- 併用パターン2.IPOのダブル応募で当選確率を上げる
- 併用パターン3.取り扱いがない銘柄や利用できないサービスを補う
- 併用パターン4.取り引きツール・スマーフォンアプリを使い分ける
併用パターン1.クレカ積立を両方で行って上限額を上げる
クレカ積立の上限額はSBI証券が10万円、楽天証券が15万円(楽天キャッシュとの併用時)です。
そのため、SBI証券と楽天証券の両方でクレカ積立をすると、最大で25万円まで積み立てることが可能です。
では、クレカ積立を両方で行って上限額を上げると、どれほどのポイントを獲得できるのでしょうか。
SBI証券で三井住友カード プラチナプリファード、楽天証券で楽天プレミアムカードを利用し、毎月15万円のクレカ積立をしたときの還元率をシミュレーションします。
まず、それぞれのポイント還元率を確認してみましょう。
毎月15万円のクレカ積立をした場合の獲得ポイント数
- 三井住友カード プラチナプリファード(積立額5万円):還元率5.0%※2024年10月買付分までの還元率で算出
- 楽天プレミアムカード(積立額5万円):還元率1.0%
- 楽天キャッシュ(積立額5万円):還元率0.5%
シミュレーション(毎月15万円をクレカ積立した場合の内訳)
1年後 | (Vポイント30,000ポイント、楽天ポイント9,000ポイント) |
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3年後 | (Vポイント90,000ポイント、楽天ポイント27,000ポイント) |
10年後 | (Vポイント300,000ポイント、楽天ポイント9,000ポイント) |
SBI証券と楽天証券を併用して毎月15万円を積み立てると、上記のように多くのポイントを獲得することが可能です。
併用パターン2.IPOのダブル応募で当選確率を上げる
IPO株に投資ができれば高い確率で利益が期待できるものの、抽選に当たる確率は1〜2%ともいわれており、当選は難しいのが実情です。
そこで、SBI証券と楽天証券の両方からIPO銘柄を申し込むのも方法です。
IPOの取扱実績が豊富で主幹事会社となることが多いSBI証券と、100%完全平等性の楽天証券の両方から申し込めば、当選しやすくなる可能性があります。
またSBI証券では、通常の抽選とは別に「IPOチャレンジポイント」による抽選もあり、落選すればするほど当選する確率を上げることができます。
IPOに申し込みをする場合、証券口座に一定の資産が必要です。SBI証券や楽天証券の口座を開設するだけでは、IPOに申し込めない点は留意しておきましょう。
併用パターン3.取り扱いがない銘柄や利用できないサービスを補う
メインの証券口座では取り扱いがない商品に投資をするために、両方の口座を併用する方法があります。
例えば、楽天証券をメイン口座とする場合、サブ口座としてSBI証券を利用すると、名古屋証券取引所や札幌証券所に上場する国内株式や、韓国・ロシア・ベトナムの外国株式にも投資ができるようになります。
「メイン口座のSBI証券で新NISAを利用して投資信託を積み立て、サブの楽天証券では楽天ポイントが貯まったときに米国株式に投資をする」などの使い分けも可能です。
併用パターン4.取り引きツール・スマーフォンアプリを使い分ける
SBI証券と楽天証券では、スマートフォンアプリ・取引ツールの使いやすさや、得られる投資情報が異なります。
例えば、メイン口座で新NISAのつみたて投資枠を利用して積み立てをし、サブ口座で株式の個別銘柄の取り引きをするとしましょう。
この場合、メイン口座はスマーフォンアプリから運用状況の確認や積立注文が使いやすいSBI証券にし、サブ口座はiSPEEDやマーケットスピードが利用できる楽天証券にするのが良いといえます。
SBI証券と楽天証券の口座を開設してスマートフォンアプリや取引ツールを実際に使用し、自分自身にとってより使いやすい方をメイン口座とするのも一案です。
【実例紹介】実際に併用・使い分けをしている人の声
言わば「いいとこ取り」! SBI証券と楽天証券をうまく使い分けている人が実際に多くいます。 使い分けの工夫をご紹介します。
どちらも外国株や投資信託をメインに取引をしています。SBI証券も楽天証券もポイント投資をすることができるため、SBI証券ではTポイント、楽天証券では楽天ポイントを貯めています。
またクレジットカードで投資信託を購入していますが、SBI証券でTカードプライムで月3万円、楽天証券では楽天カードで月に2万円を投資しています。貯めたTポイントや楽天ポイントは、SBI証券においては投資信託の購入に充てて、楽天証券では投資信託と外国株の購入に充てています。
楽天証券では、普段の生活で楽天カードを使用しているため、貯まったポイントを投資信託の購入にあてています。SBI証券では、iDeCoの投資信託積立とIPO株取引のために使用しています。
SBI証券では1ヶ月ほど前から、月5万円で三井住友カード(NL)を利用した投資信託の購入でクレカ積立をしています。
楽天証券は3年ほど前から月5万円~10万円で楽天カードや楽天キャッシュを利用した投資信託の購入で積立しています。
SBI証券は家計の投資用として、楽天証券は個人(独身時代の貯金とお小遣い)の投資用として使い分けています。
SBI証券は昨年5月にNISAを開設しましたが、運用開始したのは1ヶ月前からです。米国株式のファンドの積立をしております。
楽天証券は去年5月からポイント投資のみ行っております。毎月200ポイント自動で積立する設定にしています。
楽天証券は5年ほど前から自分のお小遣いで投資しており、主に個別株の購入に使っている。
SBI証券は結婚後の2年前から、夫婦の資産形成用にNISAを使って投資信託を三井住友ゴールドNLでクレカ積立をしている。
SBI証券から楽天証券に乗り換えることは可能?その反対の乗り換えは?
SBI証券や楽天証券で保有する株式や投資信託などを、もう一方の証券会社に移し替えることは可能です。
- 利用している証券会社に「金融機関変更の申し込み」をする
- 「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を受け取る
- 乗り換え先の証券会社で口座開設を行い、「NISA口座開設届出書」などの申し込み書類の請求を行う
- 乗り換え先の証券会社に必要書類を返送
(1.「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」 2.申込書 3.本人確認書類やマイナンバー確認書類など) - 書類審査ののち、乗り換え完了
乗り換えの手順
資産を移管するときは、現在資産を預けている金融機関(移管元)で出庫手続きをし、新たに利用する金融機関(移管先)で入庫手続きをします。
ただし、移管時に出庫手数料がかかることもあるため、手続き方法とあわせて利用中の証券会社で確認しましょう。
また、NISA口座を移管できるのは1年に1度です。乗り換えるタイミングを頭において早めに準備するとよいでしょう。
NISA口座移管のタイミングに注意!
- 毎年10月1日から翌年9月30日までに「廃止通知書」を提出し、手続きをする必要がある
- 例えば、2025年にNISA口座の変更をしたいなら、2024年10月1日から2025年9月30日までに変更を済ませる
- SBI証券への乗り換え手続き→「SBI証券 移管(入庫・出庫)・CB権利行使」
- 楽天証券への乗り換え手続き→「楽天証券公式 振替(移管)」
SBI証券と楽天証券に関する疑問
最後に、SBI証券と楽天証券についてのよくある質問をご紹介し、MoneyGeek編集部がそれらに回答します。
Q.初心者にはどっちがおすすめ?
SBI証券と楽天証券のどちらも初心者におすすめできます。取扱銘柄数が豊富であり、商品の取引手数料も低いなど、さまざまなメリットがあるためです。
どちらの金融機関で口座を開設するか迷ったときは、SBI証券を選ぶと良いでしょう。
SBI証券は、新NISAのつみたて投資枠の対象商品が豊富なだけでなく、「かんたん積立アプリ」から運用状況や積立設定もできます。また、NISA口座でIPO株に投資することも可能です。
一方で「楽天関連のサービスを利用する機会が多い」「毎月5万円以上のクレカ積立をしたい」などに該当する人は、楽天証券の口座を開設すると良いでしょう。
Q.それぞれ、人気の理由は?
実際にそれぞれの証券会社を利用している人の口コミ情報から見えてきた、おもな人気の理由を記載します。
SBI証券の人気理由
- 業界最大手という安心感
- 取扱商品数・銘柄数の多さ
- 三井住友カードで高還元率のクレカ積立ができる
楽天証券の人気理由
- 楽天経済圏にいる人はポイントを運用・利用しやすい
- スマホアプリが見やすく、使いやすい
- 楽天銀行で最大年0.10%の優遇金利が適用される
Q.SBI証券と楽天証券では、どちらの方がポイントが多く貯まる?
投資信託保有時のポイント還元率は、月間保有金額に応じたポイントが貯まる「投信マイレージ」というサービスがあるSBI証券が優位です。
また、クレカ積立でもSBI証券の方がポイント還元率が高く、多くのポイントを獲得できます(三井住友カード プラチナプリファードで5.0%還元)。※2024年10月買付分までの還元率
※2024年11月買付分より前年のカード利用が年間500万円以上で最大還元率3%
とはいえ、年会費無料のクレジットカードで比べると、楽天カードは1.0%還元を受けることができるため楽天証券の方が高還元率です(三井住友カード(NL)は0.5%還元)。
Q.NISA口座の移管は簡単?
NISA口座は、金融機関に手続きをすることで簡単に移管できます。ただし、NISA口座を移管できるのは原則として1年に1度です。
ここでいう1年とは、原則として毎年10月から翌年9月のことです。例えば、2025年から新しい金融機関でNISAを利用したいのであれば、2024年10月1日〜2025年9月30日までに変更手続きをしなければなりません。
また、毎年9月30日までのあいだにNISAの非課税枠を消費していると、口座変更ができるのは最短で翌年からの変更となります。
Q.2社以上の証券会社の併用はできる?
通常の証券口座(特定口座・一般口座)であれば、SBI証券と楽天証券で併用が可能です。また、他の証券会社で特定口座や一般口座を開設しても問題ありません。
ただし、NISAやiDeCoについては、複数の金融機関を利用することはできません。取扱商品やスマホアプリなどを比較して、口座の開設先を慎重に選びましょう。
Q.口座開設時に手数料はかかる?
SBI証券と楽天証券のどちらも口座開設時に手数料はかかりません。また、口座を保有しているあいだの手数料も無料です。
どちらの証券会社にすべきか迷うときは、両方の証券口座を開設し、実際に利用して使いやすさや得られる情報などを比較するのも良いでしょう。
各項目の比較結果詳細
1.口座開設数 | |||
2.取扱商品数 | 投資信託の銘柄数 | ||
国内株式 | (東証/名証/福証/札証)◎ |
(東証/名証)○ |
|
米国株式の銘柄数 | |||
外国株式 | |||
3.新NISA | つみたて投資枠の対象商品数 | ||
IPO対応 | |||
4.iDeCo | 対象銘柄数 | ||
5.取引手数料 | 投資信託の購入時手数料 | ||
国内株式の取引手数料 | |||
米国株式の取引手数料 | |||
6.クレカ積立 | 対象のクレカ | タカシマヤカード 東急カード など◎ |
|
還元率 | |||
毎月の積立金額 | ※楽天キャッシュとの併用で最大100,000円まで積立が可能◎ |
||
7.ポイント付与 | 付与されるポイントの種類 | (Tポイント/dポイント/JALマイル/Vポイント/ Pontaポイント)◎ |
(楽天ポイント)○ |
取引手数料のポイント還元率 | 金・銀・プラチナ:1.0%○ |
||
商品保有時のポイント還元率 | |||
8.単元未満株 | 取引可能銘柄 | ||
売買手数料 | |||
スプレッド | |||
9.IPO | IPO株取扱実績 (2022年) |
||
主幹事数(2022年) | |||
10.ポイント投資 | 利用できるポイント | Vポイント Pontaポイント◎ |
|
購入できる商品 | 投資信託の買付、積立 ※Vポイントは投資信託のスポット買付のみ○ |
米国株式 投資信託 バイナリーオプション◎ |
|
11.取引アプリ・ツール | スマホ向けアプリ | SBI証券 米国株アプリ かんたん積立アプリ など○ |
iSPEED FX iSPEED 先物OP iSPEED for iPad◎ |
PC向けツール | マーケットスピード Ⅱ マーケットスピード for Mac マーケットスピードFX◎ |
||
12.ETF | 海外ETFの取扱銘柄数 | ||
買付手数料無料海外ETF | |||
13.ロボアドバイザー | 手数料 | ※預かり金が3,000万円以上の場合は0.5%○ |
成功報酬併用型:残高×0.605%+運用益×5.5%◎ |
最低投資金額 | |||
14.信用取引 | 金利(買建) | 引き分け 制度信用取引:2.80%(優遇金利2.28%) 一般信用取引(無期限):2.80%(優遇金利2.10%) |
|
貸株料(売建) | 引き分け 制度信用取引:1.10% 一般信用取引:0.00〜3.90% |
||
15.銀行との連携 | 金利優遇 | 住信SBIネット銀行:普通預金金利が最大年0.01%○ |
|
ポイントキャンペーン |
SBI証券と楽天証券は、商品のラインナップやスマホアプリ・取り引きツールなどが異なります。どちらの証券会社を選ぶかは、自分がどういった投資をしたいか、何を重視したいかで比較していくのがおすすめです。
判断に迷うときは、両方の証券口座を開設して、実際に使ったうえで決めるのも良いでしょう。ただし、NISAやiDeCoの口座は1つの証券会社でしか開設できないため、慎重に決めることが大切です。
- SBI証券は取扱商品が豊富であり、NISAでIPO株に投資も可能。クレカ積立では最大5.0%を還元※2024年10月買付分までの還元率。11月買付分より前年の指定金額のカード利用で最大還元率3%
- 楽天証券はスマホアプリや取引ツールが使いやすく、楽天ポイントで米国株式に投資をすることも可能
- SBI証券と楽天証券を併用すると、毎月15万円までクレカ積立が可能。また、商品やサービスの不足分を補ったり、ツール・アプリを使い分けたりすることもできる
SBIホールディングスは2023年9月末時点で証券の口座数(SBIネオモバイル証券なども含む)が110,6万になったことを発表しました。主要ネット証券5社の中で1位の口座数です。
SBI証券は何でも取りそろえた百貨店のような存在。商品数が多く、安心感があります。